レモンな太陽光発電システム
消費者は経済合理的な行動をしようとする。
”同じもの”がすぐ隣のスーパーで安ければそちらに向かう。
向かうための労力がそれなりに小さければそうする。
労力がプライス差を越えていては行動の意味がないからだ。
厄介なのは、それが同じものかどうかが判然としない場合である。
同じ年式、同じ保証、同じ機種の中古車。あるいは新品のPV。
前者にあっては、かつての中古車市場が参考になる。
ジョージアカロフの指摘はここに始まった。
米国では中古ポンコツ自動車をレモンという。
酸っぱくて、やりきれない、という負の意味だ。
(正の意味はピーチ)
レモンには安い市価が付く。
しかし、レモンがレモンである理由を購買者は知らない。
業者はレモンの理由を知っている。
たとえば、事故車であるとか、だ。
しかしこれは、業者しか知らない。
これを情報の非対称性と言う。
この情報の非対称性を原因として、購買者はレモンとピーチを分別する方法を知らない。
分別方法を知らなければ、購買者は安いレモンを買うしかない。
選抜の基準は、価格しかないからだ。
しかしレモンはレモンでしかないから、購買者はその修理に要する費用や、ストレスで結局は高い買い物をしてしまう。
これを逆選抜という。
太陽光発電システムの逆選抜も同様に深刻だ。
購買者達は、kw幾らかの指標しか持たない。
本当は、何年使ってナンボ。
年間発電量(Yield)×運転年数+付加価値。
本当は、システムの生涯発電量が大事なのは、皆うすうす感づいている。
しかし、あまりの情報不足に誰もがそれを考えることをあきらめてしまっている。
だからこそレモンを販売することがビジネスであり、食べてゆく唯一の方法になってしまっている。

6月 26, 2009 問題提起 | Permalink | コメント (2) | トラックバック (0)



