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2005.08.31

サボニウス風車

windside1 フィンランドWINDSIDE社純正のサボニウス風車です。

経緯をお話しますと、私が大昔の職場で5年(いやもっとかな?)使ってきたものです。この職場はかなり先進的なところで20年以上前くらいから自然エネルギーに取り組んでいました。(ちっとも宣伝していないのでWEB情報は皆無。学者先生たちの論文があるくらいでしょう)
サボニウスでは日本最古かもしれません。(輸入元が設置状況を撮影しに来たくらいですから)

好きな人には差し上げます。
使ってください。

(嫁ぎ先が決まりました!)

転売はかんべんしてください。
上手にやれば基礎工事や配線工事を含めて100万以上稼げるでしょう。
でもそういうことは望みません。
もちろん、設置後、あなたがいつか他に譲るのは構いません。だって引越しだってあるでしょうし。

博物館みたいな公共施設の受け入れも歓迎します。
でも使ってナンボだと思いますので、出来れば気楽にDIYユーザーに使ってもらいたいと思います。運用時にうっかり壊しても責めません。心意気の方が大事ですし壊れたら壊れた背景をお知らせいただけると私も勉強になります。

ただし、送料、運搬用木枠の製作費はしっかりいただきます。責任を持って運搬用木枠を製作する経費は5万前後になろうかと思います。送料は知りません。ハンドリング(持ち運び性)が悪いのでチャーター便になります。なお、当時の本体価格は70万円+税。とても高価でした。
こちらに取りに来てくださっても構いません。キャラバンやハイエースくらいの1BOXか、軽トラックが必要だと思います。でもそうすれば完全にタダです。
梱包は強制しません。元々が現場からヘリ輸送してきた都合上、現在、「オロク袋」と呼ばれる特注遺体収納袋(むろん新品ですので汁はついていません)に収納しています。実はこの袋の方が価値があるかもしれませんがこれが欲しいというのも、勘弁です。面倒ですし悪ふざけは良くありません。
いずれにせよ、こうした簡易梱包ですと送った先でFRP部が壊れているかもしれませんので上述の木枠梱包案を示す次第です。FRPを修繕できる人には、そのままお送りするのも一手だと思います。

サボニウスの特徴といたしましては、
●安全性が極めて高いのでモニュメント的な扱いが出来る。
●ただし大して発電しない。

この機種の特徴といたしましては、
●定格70W。600Vフリーボルテージ
●12、24V系が扱いやすいでしょう。
●筆者の経験では台風時に24V3A程度です。
●強風による暴走対策はまず不要です。
●WINDSIDE社純正
●博物館行きレベル??
●マカロニが回転しているようでとても楽しい
●(本当は)普段から暴風の地域に向いています。

関係する情報として
●ポールはリサイクルしてしまいました。今頃溶融して他の何かになっていると思います。
●ポールと基礎は自分で設計し地元の鉄工所に製作依頼してください。
●基礎の設計が甘いと共振します。
●風車全般に言えることですが、漫然と設置すると運転時のネジの緩みがひどいです。ネジロックなど、工夫してください。
●プロまたは注意深いDIYマニアさんでないと手に負えないでしょう。電気の素人さんには、無理です。
●ダイオードブリッジ等半導体モノは頼まれても用意しません。でも必要であれば投げ捨て型コントローラ等、入手性の悪いものや高いものは格安でお譲りします。でも、殆どの場合、チャーコンは不要です。MAX3Aを仮定すると300Ahで0.01Cと無視できます。バッテリ容量が100Ahでも一般の平地では問題にならないでしょう。まず無制御で大丈夫です。

製品の現況として
①端子台にひびが入っています。圧着やボルコン接続すれば済みます。
②3相交流ですのでダイオードブリッジが最小構成となります。
③暴風雪による塗装の痛みがあります。塗装すれば済みます。

ルール
①楽しんで設置し活用してくださること。
なお、自治体さんや他人の家に設置するのも構いません。ただし、本体については対価をもらってはいけません。(送料や梱包費は構いません)
業者さんもOKです。でも伝票のやり取りはお断りします。外部から見ると無利益出荷に相当しますから事業の匂いがすると無用な贈与税がかかる筈です。脱税じゃなくても脱税と勘違いされるのを防止する手間はとんでもないものです。業者さんならおわかりかと思いますが、「あげるならあげる」に徹底することの難しさがあります。
②とりあえず9月一杯は待つつもりです。応募者が居なければもっと待つかも。
③欲しい人が居なければいつか倉庫整理の際にヤフオク等に出品し、商材とします。
④私の勉強のためにも感想等のレポートを下さい。
⑤応募をメールで待ちます。
⑥三相交流って何?的な質問は受け付けませんし、お返事もしません。
これが”タダ”たるゆえんです。初心者ないしは電気の素人さんに使い方をご説明するにはメールや電話による説明が何十時間もかかります。これをタダで行うのは不可能です。その間、私は無収入となります。それくらい素人様への電気モノの説明は困難煩雑。
⑦応募者複数の場合は、面白い提案を優先します。”面白い”の内容は勝手にこちらで判断します。嫁ぎ先が決まった場合は、ここに追記します。
⑧どう設置したか、どう楽しんでいるかについてはここで発表させていただきます。
有償による譲渡希望の方は受け付けません。私や弊社に深い責任が発生するからです。事業として販売を行うと(弊社の仕組み上)PL保険が自動付帯されますので弊社も困ります。
風力には稼動部があります。いくら安全なサボニウスといえども羽の一部が破損して人を傷つけることもありえないわけではありません。つまり風力発電機とは完全に自己責任の世界なのです。(ご参考:小型3枚羽根などは国道の向かいの屋根に突き刺さることすらあります。甘い気持ちで取り組んではなりません。3枚羽根では私自身、羽根に打たれ何度も死に掛けています。サボニウスや5~6枚羽根では未だにこうした問題は見ませんが、動くモノには細心の注意が要るということです。)
もし今回の応募がなく、有償でお譲りする場合は、ヤフオク等で10万くらいは貰わないと困るでしょう。中途半端な扱いですと捨てたほうがマシなのです。でもそれじゃ、環境負荷になってしまうでしょう。この点をご理解下さい。それにこれはそもそもが私物です。でも税務署への私物証明を行うのに膨大な手間がかかりますのでやはり有価扱いの際はかなりの高額にせざるを得ません。
⑩嫁ぎ先が決まった際にはケリをつけるためにもハンドルネームと行き先くらいは発表させていただきます。

●意図
モノを大切にし、そのイノチを楽しみたいだけです。我が家のスペース確保のためでもあります。でも税務のルールとリユース・リサイクルは矛盾するので注意深くしているだけです。捨てるのは本当に悲しく、イヤなことです。

欲しい方はどうぞ、気楽にご応募下さい。
私の悪い癖で延々書いてしまいましたが、実は、ホントのことばかり書いているので誰も応募しないのを恐れています(笑)
その場合は原因と対策の研究をしてみたいと思います。

また、欲しがらない人や興味を持つかたがたのコメントも大歓迎いたします。
皆でこれを考え、楽しむのは有益です。

※横浜市の杉山英祐氏にお譲りすることに9/6日に決定しました。同氏がはじめにお声をおかけくださったこと、自らで施工可能なこと、自然エネルギーに深い情熱をもっていらっしゃることに感銘を受けました。
以後、同氏から興味深いご報告があれば、当ブログでもご紹介してゆきたいと思います。

8月 31, 2005 弊社からのお知らせ | | コメント (8) | トラックバック (1)

2005.08.30

asahi.com: 家庭向け水力発電機開発 神鋼電機、4人家族の電力OK ?-?ビジネス

リンク: asahi.com: 家庭向け水力発電機開発 神鋼電機、4人家族の電力OK .

発電機メーカーの神鋼電機は、家庭で使える超小型の水力発電装置を国内で初めて開発し、9月末から発売する。1秒間に2リットル以上の流量があれば発電可能で、小川や工場排水路、温泉配管などでの利用を想定。省エネルギーへの注目が高まる中で、山間部などへの普及を見込んでいる。
写真
発電機は幅54センチ、奥行き45センチ、高さ50センチで、重さ約50キロ。取水と排水のホースを付ける。内部の水車が回転して発電した電気を電池に蓄える。

 出力は1キロワット(価格約145万円)と0.5キロワット(約98万円)の2種類。4人家族に必要な標準的電力量はまかなえるという。初年度は数百台の販売を見込む。

確かに小型水力にはこれまで国産機がありませんでした。私の身の回りでは飛騨の白出小屋に今田英雄氏・神憲明氏が試行錯誤の上製作し、運用開始したものが最も古い。
あれは、今はどうなっていのでしょう?
製品があればDIYをされる方も少しは楽チンになるものと思われます。

8月 30, 2005 太陽光発電のニュース | | コメント (8) | トラックバック (2)

2005.08.27

豪州のチャージコントローラ

PL40 このコントローラ、中々面白い。
12, 24, 32, 36, 48の電圧にも対応するし、電流も表示する。しかも充電電流・放電電流・積算放電電流量まで表示できる。
はじめに蓄電池のAH容量をプリセットしておけば電流の出入りの早さに応じて充電の仕方も最適化してくれるらしい。
XANTEREX製品で組んだ場合の10万円分くらいは詰まってますな。

容量は40Aもいける。
そのくせ大きさはタバコ2つくらい。
すごいなぁと思ってよく見たら端子台を上手に小さくしている。4つしか口が無い。

一番左から、バッテリ+・PV-・バッテリ-・LOAD-。
ああ、+コモンか。うっかりすると失敗するなぁ。日本では直流も+アースもなじみが薄いから、初めての人が触るとワケワカラナクなりそう。

ついでに任意で外部リレーを取り付ければサブの蓄電池バンクを充電することも出来るみたい。オプションに温度センサもある。低電圧カットオフ時にジェネレーターに起動信号を送るモードもある。ダミーロードに電力を投げ捨てるチャージコントロールも出来る。多機能化、小型化の勢いはすごいなぁ。

そうそう、樹脂部はボロっちい。海外製品はこういうところに無頓着なのが面白い。確かに、別にビューティフルじゃなくても良いのだ。

NEDOレポートによると、このシリーズ、12万5千ドルのAGO補助金(豪州の2000年度プロジェクト)を開発費に充当しているそうな。あと2機種手元にあって、ためつすがめつしているけどいずれも似たようなもの。
殆どがプログラム代じゃないかなぁ。。。

8月 27, 2005 太陽光発電の技術 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2005.08.25

RoHS理解度チェック・環境論の難しさ

rohsgame EUにRoHSという物質規制がある。
この理解度をゲーム方式でチェックするというサイトがあって、なかなか面白かった。
(音が出ます。注意!)
http://www.howmachineswork.com/game/Slimebuster/episode1.asp?ID=10&PID=4

太陽光発電資材も太陽電池をはじめ、少しずつ鉛フリー化が進められてきました。とうとう、パワコンまで含めて三菱電機が成功。きっと各社も追随することでしょう。

でもそもそも、鉛フリーハンダって、溶融温度が高い。
これは基板製造時に投入される熱エネルギー量が大きいことを意味します。
ところで、熱エネルギーを得るには電気あるいは石炭、石油を必要とします。電気も原発なんてものがありますが、あれもまた石油や電気を使って動力を得て、ウランを掘り出しているわけです。人間が手で掘って頭の上に乗せて海を泳いで運んでくるわけではありません。濃縮するのにも、手でより分けているわけではありません。何らかのエネルギーを投入して扱いやすい形にし、運んできているわけです。

守りの視点から見れば
限りあるエネルギー資源の有効利用 VS 有害重金属による汚染防止

リスクの内容から見れば
エネルギー資源枯渇による生活・産業の不便、発展の停滞 VS 重金属による土壌汚染・生態系の破壊

全部言い表していたら目的からずれてしまうので正確さを犠牲にして簡便に書きましたけど、例えばこんな図式が成り立つということです。
あっちを立てればこっちが立たず。
でも、私達はどっちが良いかを選ばなくちゃならない。
いやどっちがマシかということを考えなくちゃならない。
そのためには異質なリスクの量というものを考えなければならない。
でも対等でも無いものをどうやってはかって、比べるの?
これがとても難しいのです。

今までは、お金だけで見ていればわかりやすかった世界が、ここに環境という新しい価値観を持ち込むととてもややこしい。
しかもゆっくり調べたり、選んだりする時間は無く、ボヤボヤしていては間に合わないコトだらけなわけです。

間に合わなかった例としてディーゼル規制があるのでは無いでしょうか。
ここにも同様に困った図式があることに気づかされます。

ガソリンエンジンは二酸化炭素排出量が多い、やや燃費が悪い。
ディーゼルはPMが出る。生活環境、人間環境に良くない。

まぁ、ディーゼル反対派はPMによる健康被害をタテにしてきたわけですが、ガソリンエンジンにはガソリンエンジンの、また別の問題がある。上のほかにもアイドリング時の排ガスには一酸化炭素が多いという。

さて、どっちもうまくない。でもいきなりこの世の中から車を無くせというのは無理です。じゃぁどっちを選ぶか。

ヨーロッパはディーゼルを選びました。
日本はガソリンを選びました。

本当はもっと複雑だと思いますが、無理やり単純化しました。
私個人としては、この規制は、その仕方が早急すぎるため、廃車というゴミの山を増やしてしまうことを残念に思いました。そうでなければ黒煙の県外や海外への輸出という図式が思い浮かぶばかりです。
事実、我が家の自動車はあと10万キロは乗れましたが、廃車の運命となりました。
まぁ13万キロも走っていたので自家用車の所有者から見れば「そりゃーもう寿命でしょ」ですが、シブトイ私は規制が無ければまだ使っていたことでしょう(笑)

社会が複雑化するにつれて、私達を取り巻くモノゴトはどうも単純な損得二元論では割り切れなくなってきましたね。環境という議論はその代表格だと思います。

8月 25, 2005 環境・エネルギー | | コメント (2) | トラックバック (1)

asahi.com: 太陽光発電世界一奪回へ「ソーラー大作戦」環境省

リンク: asahi.com: 太陽光発電世界一奪回へ「ソーラー大作戦」 

太陽光発電世界一奪回へ「ソーラー大作戦」 環境省 2005年08月25日01時01分 

環境省は06年度から、太陽光発電設備の設置後のCO2削減努力に対して各家庭に補助金を出したり、大規模なシステムの導入を促したりなどの「ソーラー大作戦」を展開する。同発電の年間設置量でドイツに昨年奪われた世界一の座の奪回を目指すとともに、地球温暖化対策の強化につなげる。  新たに実施する家庭への補助金制度は、各家庭への電力使用量をもとにCO2排出量を計算したうえで、自費で太陽光発電の設備を導入してもらう。その後の電力使用量をもとに削減できたCO2排出量を算出し、量に応じて3年間、設置費用の一部補助する、という仕組み。

日本では90年代から太陽光発電を設置する家庭に補助金が出されてきたが、05年度で打ち切られる。環境省は、省エネ努力に応じて補助金が増えるインセンティブ(動機付け)をつけることで、家庭への太陽光発電設置を増やすとともに、CO2排出量の削減も図る。補助の金額など詳細は今後詰める。

 また、大規模な宅地開発に際して、街全体に太陽光発電を導入した場合、開発主体の企業に補助金を出す。

 さらに、1メガワット級の大規模太陽光発電施設の導入で、公共施設や工場などへの利用を促進する。

 環境省は一連の施策で、来年度予算の概算要求に43億円を盛り込む。

 04年の太陽光発電の設置量は日本が約27万キロワットだったのに対し、ドイツが約36万キロワットとなり、日本は95年から守ってきた世界一の座を失った。

8月 25, 2005 太陽光発電のニュース | | コメント (3) | トラックバック (0)

2005.08.24

3次元発電解析を学ぼう

来週の月曜日、2005年8月29日(月) 10:00~16:30
名古屋にて3次元発電解析ソフトウェアである
Solar Pro Ver.3.0 (ソーラープロ)”の講座が開講します。
sp3_ani 同ソフトは日影や設置場所などの詳細なデータを入力することにより、アレイにあたる日射量と影を正確に計算します。さらに、アレイを構成するモジュールに対して回路方程式を立てることにより、その特性を計算し、その他の要因も考慮に入れて発電電力量を導き出します。計算したI-V特性や発電量は、グラフや帳票として出力することができます。

太陽光発電に関わるメーカー様、代理店様、研究者様、個人研究家様、ふるってご参加下さい。

■ プログラム内容
[午前] 10:00 ~12:00 (10:30 ~12:00 大阪会場のみ)
1.太陽光発電計測・表示システムの構成
2.Solar Link・Solar Link Viewer の紹介
3.太陽光発電計測・表示システム導入物件紹介

[午後] 13:00 ~16:30
1.太陽光発電シミュレーションソフトについての概要
2.Solar Pro の紹介
3.Solar Pro Ver.3.0 標準版の実習

■参加費用 無料

■定員 各会場 20名

■講師 堀井 雅行 (株)ラプラス・システム 代表取締役

[名古屋会場] Rental Business Room 5F
電話 052-586-2238
所在地  名古屋市中村区名駅3-26-19 永田ビル5F
<アクセス方法詳細>
http://www.his-tradeschool.com/businessroom/nagoyamap.html

■お申し込み方法■
お申し込み・お問い合わせは下記メールアドレス、
もしくはお電話、FAXにて受け付けております。
takeda@lapsys.co.jp
TEL : 075 - 983 - 1237
FAX : 075 - 972 - 2218
(担当:ラプラスシステム株式会社 武田)

※三次元発電解析ソフト ソーラープロの解説ページhttp://www.lapsys.co.jp/products/products_sp.html

8月 24, 2005 弊社からのお知らせ | | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.08.22

訪問販売について-3番

3:訪問販売による太陽光発電は殆どの場合、納品品質が良くありません。

表題からすると恰も全ての訪問販売を攻撃するもののようです。
しかしながら必ずしもそうではありません。
彼らには実に問題が多い。だけどどうも良いところもある。
しかしながら、私はこうしたレラティビズム(相対論)でモノを見る一億総評論家時代の無責任な傍観者的な議論をしたいと思っているわけではありません。
何故なら漫然と訪問販売の良いところと悪いところをあげつらうだけではわざわざこうして考える価値が無いわけです。
またある意味社会問題ともいえることは、単純な二元論という小さな枠組みに納まるほどヤワな議題でも無いでしょう。
訪問販売にはどうして問題が多いのか。さらには問題の背景はなんだろう?因果は?
私達はこれをつぶさに視て考えてゆかないと何の反省も対策も生み出せません。
また彼らのうち少なからぬ人々は、皆さんがおっしゃるように人の都合を鑑みないカネの亡者だったりするわけですが、一方でつつましい一生活者であるばかりの人もあって、極悪非道の人非人ばかりではないのです。是非、もっと仔細に見てゆきましょう。
この業界に長いせいか、私は太陽光発電の訪問販売事情に精通しています。情報は惜しみますまい。

さて、恐縮ながら、自身、中々わかりやすい表現に悩んでいます。
そのまま、糸がこんがらがったままにお話を始めてみようと思います。

訪問販売の外観と別の問題の明確化

A:一戸一戸を訪問し契約を取るというのはaosam氏が別項で示唆したように的中率が低い。つまり非能率的です。
これを内訳で考察すると、売れなければその販売員の給料はおろかその地域ブロックにたどり着くガソリン代も出ないわけです。
この損失ぶんは
[(契約までの経費+契約までの人件費)/1契約までの訪問戸数]
として最低限、契約者にのしかかっているわけです。

B:営業員への成約インセンティブ(成功報酬)が高すぎる。
事実そうです。ここには構造的な問題があります。
力のある販売員はさらに実力を試したくなります。
もう少し高く売れるかな、親(販売会社)はもう少し高く売れたらその分をバックしてくれるかな。
同じことをするならより高く自分を評価してくれるところに行きたいはずです。
実はこうした販売員は引く手あまた。
そもそもどうやって移籍のきっかけが芽生えるかと申しますと、住宅地で文書ファイルや手提げかばんを持った人は同じ穴のムジナ。同じ匂いがするわけです。
所属する会社こそ違うものの、そこには交流が、情報交換がはじまるわけです。
「あっちの会社の方が儲かるなぁ。」
大体、新興販売店は他店より高いマージンで優れた販売員をゲットします。売れなければ会社が回りませんから。
かくして、
訪問販売員のマージンが高くなる→エンドユーザー価格の高騰→訪問販売は高い
という図式が成り立つわけです。
こうした次第で硬直的な老舗訪販は良く売れる販売員の流出に手を焼いています。
しかもコンプライアンスのためにも上限価格を定めている良心的?老舗訪問販売会社は生き残りが難しい状態です。しかしこれら老舗訪販会社も手をこまねいているだけではありません。
営業マンのマージンを低く抑える一方で固定給の値上げなどで人材流出を防止する策に打って出ます。
しかし、これもエンドユーザー価格を高騰させる原因になっています。
方法が異なるだけで結果がほぼ同じになるという皮肉な構造がここにはあります。

C:しかし、高すぎると売れない。この自家中毒をどうするか。
ちょっと注意深い訪問販売の経営者は巷の標準的な価格や競合相手の価格に敏感です。
するとなんとか他店と似たような価格に納めたい。(※実は”価格”と見えているものは本来は”材料価格+費用”に他なりません。これは後半に述べるような別の問題を想起させます)
でもこうした発想にはそもそも無理があるのです。
上述に見るように訪販は経費が大きい。主として販売員に要する経費が大きい。
しかしながら優秀な販売員の給料やインセンティブを抑制するだけではモチベーション(やる気)が下がる。これじゃ売れない。売れないとメシを食っていけない。
じゃどうするか。施工会社に値下げを要求するわけです。

D:施工の合理化を超えて手抜き化へ
なんとか、もう少し安くやれないか?!
施工会社も継続的な安定収入が欲しいものです。
するとじゃ、月に5件、いや10件出してくれれば安くしましょう。
数があればメシが食える。こうした算段です。
ところが、そもそも施工会社の職人だってヒエやアワを食って暮らしているわけではない。普通の白い米を食いたいわけです。願わくば、時には晩酌だってしたい。
ところが今までと同じ収益内で頑張るにも限度があるわけです。
施工会社も値下げしたらその分無理をしなくちゃならない。
数をこなさなくちゃならない。
例えば今までは6時に起きて現場に向かって夜20時には帰っていた。
でもそれが5時になり4時になり3時になり、帰りは深更。ひどければ午前様。うんと運が悪ければそのまま徹夜で次の現場に移動です。
つまり程度の差がありこそすれ、限度があるわけです。
じゃ、どこかで楽をしなくちゃならない。
そうでなければ働いた分をもらわなくちゃ納得がいかない。
これは働く者の自然な心理です。
でも収益の背景は頭打ちなわけです。
じゃ、最初に合理化を考える。
少しでも効率的な仕事のやり方を考える。ここまでは企業として当然です。
合理化の努力を怠っていて権利の要求ばかりしている人は取引先どころか、世にも受け入れられないでしょう。
だから、架台の仮組みだって、梱包の開梱だって、ドロだらけかもしれない現場よりは乾いた事務所の廊下や屋外駐車場の地面でさっさとやれば能率が上がる。図面だってあらかじめ太線の明快な図に書き換えれば少しのろまな職人だってわかる。
出来ることをみっちりやるわけです。
ところが、こうした地道な努力も次の一声でやがて限界に達するわけです。
もう少し、安くやれないか?!
えーホンマですか?やっぱりお金が足りない。
既に材料のグレードだって限界まで下げて居てもこうした追い込みに遭遇する次第です。すると何をどうするか。
最早、やること自体を減らすしか無いわけです。
●太陽光
防水のプライマを省略する。
架台の対辺長やサシゴを取らない。不陸調整をしない。
逆水(さかみず)防止処理をしない。
ケーブルの接続をビニテにする。
通線を楽にするためPFSを使用する。
酷いやり方としては、通線の便宜のためにケーブルを多心化する。非接地とする。
電線管を使わないという手もあります。
わかりにくくて寿命性や安全性を低下させてしまうのに、
縦材や横材の片持ち梁を極大化する。という危険な方法もあります。
大棟の熨斗瓦の近くまでアレイが迫っている場合、既設置者はこれを確認する必要がありましょう。
瓦面戸の補修を放置するというのも楽チンな方法です。
もうこれだけで一軒が1~3人工も早くなります。

●エコキュート
アンカーを打設しない。
高温部の保温材に水道用を使う。
配管を埋めもせず、サドル固定もせず、だらだらに這わせておく。
試運転をしないで引き渡す。
なんていうのを良く見かけます。

PC板基礎については、現地状況と作業方法の差がありますので一概には言えません。
●IHクッキングヒーター
コンセントを使わない。壁内を配線がうまく通らないのでスケアダウンする。
内緒で2次幹線からマタを割ってくると仕事が楽になることもあるでしょう。
そもそも、リミッタ容量のことをまるで配慮しないという家電量販店的な素晴らしい荒業もあります。

外観をまぁまぁに整えておけば、誰にもわからない。
寿命や耐久性、合法性を犠牲にするわけです。

◎しかし、これら隠微な施工の手抜きと常套化は訪問販売に限ったことではありません。私のもとに寄せられる相談のうち苦情の類をピックアップして見ると、悪質訪問販売への苦情はおそらく半分もありません。それ以外のタイプの業者の仕事についての苦言が少なくないのです。HP公開以来、私はこの点にも注視してきました。
実は、もっと広範かつ根深い問題が背景にあるのでは無いでしょうか?

[商法として]
・テレアポ商法
これは中々効率の良い訪問販売です。電話口の相手を安心させるために大メーカー名を名乗り太陽光発電の功徳?をざっと説明する。相手が興味を示せば「より詳しくは技術の者がご説明に参ります。ご住所は?」という調子です。
技術の者がそんなにたくさん居るならもっと収益性の高いエンジニアリング会社が経営出来ます。技術の者というのは実は訪問販売員のことです。まぁ販売技術?を持った人であるということでウソではありませんが。。。
また、最近は、自動発信の電話もあります。
・メーカー主導の「物販事業化」による物販事業商法
WEBや新聞雑誌折込、DM、マスコミを活用した効率の良い商法です。
どちらかと言えば好印象の人々です。
価格競争にも意識の高い人たちです。贅肉は落とさねばならない。
良いものをより安く提供しようとする人たちがあります。
その志は悪くない。しかしここにある意識はモノ売りです。
他人に工事させている以上、骨までそぎ落としてしまっていても、その事態そのものに気づきにくい。彼らは意外にも上で黒丸印●で示したような問題に気づいていないのです。あるいはかなりの慧眼を持つ輩もこれらの諸問題を黙殺している。
これは重大な片手落ちではないでしょうか。

さてここでいきなり提言ですが
販売者は訪販であれ物販者であれ、施工の際には一貫して元請負人として立会う必要があるのでは無いでしょうか。これ以外に品質を維持する方法は無いのです。
「立会いだと?ウチは何百件という実績のある工事店さんに依頼している。心配要らない。」
そうおっしゃる販売者さんもあるでしょう。しかし数をやっていれば間違いないのか?
「工事費だってちゃんと払っている。手抜きをする理由が無い。」
こんな反論だってあるでしょう。でも人間のすることです。
先述では訪問販売と工事会社の話をしました。ここでは工事会社も職人も至って真面目。だけど背に腹は変えられないシーンでは手を抜いてしまう。手を抜かざるを得ないという因果を話しましたが、一方では、お金が足りていてもはじめから手堅さと注意深さを持たない施工者だっているのです。

また、立会いをしていればコストが上がる。ごもっともです。しかし安く頑張ろうとすればするほど、立会いをしなければ現場側は何をしでかすかわからないものです。
コスト低廉化にしたがって下請負人の人工化(ニンクカ)が進むことを無視しては通れますまい。もっと一般の方向けに噛み砕いて言うならば、システム設置のキット化・簡便化・ローコスト化の流れの中で、施工業者としての責任施工から雇われ職人的な無責任施工へのシフトが加速している状況を無視しては通れないということです。
だからこそ、販売者は施工管理、監理という品質管理業務を避けては通れない。
監理しなければ手落ちが起き易い。
さらに言えば、見えないところに手落ちがあれば、これこそ高コストと言うべきでは?

それにしても物販事業者達が現場に居合わせたとしても、そのやり方が手抜きかどうかなんて、わからない場合も少なくないことでしょう。
視る人が施工管理技士の免許を持っていればまだ良いのかな、とも考えて見ましたがペーパー免許では役に立たない。それに太陽光発電を視るには屋根や電気、建築といった幅広い知識と経験が必要で、太陽光発電を評価する方法を知らなければそれだけになってしまいます。

それならば、よしんば事業者に判断スキルがあるとしたら、ここに求められる閾値(シキイチ)はどんなものでしょうか?
どこからが”捨てるべき贅肉”でどこからが”断ってはならぬ骨”なのか?

販売者の中には
「10年。あるいは15年も持てば良いでしょう」
という人もあります。
でもこの物件では「あと10万かけてここをこうすれば20年持つんじゃないか。もう50万使えばさらに倍持つんじゃないか?イヤ、大して費用もかからない方策だっていくつもある。」
そんな場面ですらさっさと検討を止め思考停止し、手早い販売に走る仕方はとても惜しい気がします。
「ヨシドミさんはそう言うけど、保証出来るの?どんなに考え抜いて長寿命化対策したところで想像外の地震や台風だってあるし、引越しだってあるじゃないの」
「そう?でもその前にお客さんにアイディアを出し、尋ねて見た?」
「いや。あまり難しいことを言うとお客さんは引いちゃうよ。メーカーの保証で充分では?」
なるほど、一見もっともなようですが、顧客に対しよりよい方策、方針を提案するどころか、打診すらしていないわけです。
お客さんにご一緒に考えてもらわないと勝つための議論に過ぎません。
わかりきっている寿命箇所にはビニルテープによる接続を行った屋根上ジョイント箇所、PF管、インシュロック、めっきなどがあります。
もっと分かりやすい例で申せば、不使用のアンテナを撤去しておけば、これがアレイに倒れてモジュールのガラスを割ることも事前防止できます。
それほど難しくもなく、真っ先にやるべきことのいちいちを考え抜いてそれを費用に含める。あるいは無償サービスする。
こんな当たり前の事前すり合わせが怠られてしまうのも物販化の弊害と思います。
つまり気づくことが出来ない。気づくスキルが足りない。

[流通形態の変化として]
・中間業者としての卸商社の暗躍
太陽光発電システムが建設プロダクトからモノ化への道を辿ってきたとすると、ここには多くの中間業者が入り込む余地が出来ます。
材料価格高騰の原因。悪質事業者の抜け道の拡大化。

[モノ余りの世相として]
・際限の無い価格競争
総じて見ると手抜きにはこれが背景にある場合が殆どです。
シリーズの序章の方では高いお金を取ってもやるべきことをやらない。こういう悪質訪問販売を見てきました。そしてこれを価格競争の構図で見ると訪問販売の納品物の内容が悪くなってしまう理由と事実がある。
しかし待てよ。これは訪問販売に限ったことではないのでは無いか?

[KW単価評価という価値パラダイムの暴走]
・NEFの罪
NEFからは平均設置価格というものが公表されています。
単結晶80.9万円 多結晶64.1万円 アモルファス67.7万円
設備KWあたりの平均価格です。
しかしながらこの統計には重大な手落ちがあります
筆者自身NEFのアンケートに応じ、費用の内訳を提出したのですが、この方式で行くと購買者の感覚と乖離した、とても安い表現になってしまう。
どういうことかと申しますと、太陽光発電設備を設置するには太陽光発電設備を設置するのにふさわしい電気設備改変が伴う場合が少なく無いという現実を無視している。
もって回った説明がうまくないならば、太陽電池を設置すると同時にそのための電気設備改修費用が発生することが殆どだからこれを抜きに平均価格を表現するのは誤りだということです。顧客の感覚からすればこの費用は太陽光発電設備に含まれているものに違いありません。
http://www.solar.nef.or.jp/system/cdml/FMPro?-db=solar_system_pub.FP5&-format=s_detail.htm&-lay=all&-recid=12648271&-find

http://www.solar.nef.or.jp/system/cdml/FMPro?-db=solar_system_pub.FP5&-format=s_detail.htm&-lay=all&-recid=12648276&-find

http://www.solar.nef.or.jp/system/cdml/FMPro?-db=solar_system_pub.FP5&-format=s_detail.htm&-lay=all&-recid=12648279&-find
ところが現地にはオール電化あり、避雷器あり、分電盤交換あり、ところによっては床下換気扇ありといった状況なのです。するとこれらの設備には太陽光発電と電気的に兼用する部分もあって電気工事費用は費用は按分されます。
つまり実際の太陽光発電単品価格としてはこんなには、安くない。
誤解を避けるためにわざわざご説明しますが、私は宣伝のために安い費用例をNEFに示したわけではありません。
無作為に直近物件を抽出し、実際にかかった費用を丁寧に拾っただけです。
ところが上記の問題に加え、NEFが要求する費用項目は現実に要する費用項目に対してまるで少ない。接続箱や個別ストリングス用昇圧回路も含まれて居ないし、厳しい電力協議経費や社内検査費用も、スムーズな逆潮流のためにより低いインピーダンスを実現するための幹線工事も、売電メーター代も、別売りモニタがあればその費用なども含まれないわけです。
すると、これを見る人にはこれが全てみたいに誤解を与えるわけです。
さらには物販事業者達はこれらの費用を盾に、まるでそれが全てだと誤解してしまう。
何もかもやって同じ費用だと勘違いしてその費用で工事業者に設置を行わせることを強要してしまう。
ここでは予算内でできないことを安易にオミットする背景が完成してしまうのです。
もうひとつ。
シャープとそれ以外という構図に目を向けなければなりません。
実にシャープのNDシリーズは世界一太陽電池価格が安い。
一方、三菱電機のMRやMBM、昭和シェルのRKや京セラのRタイプといった長寿命化配慮品や三洋のHITといった特殊太陽電池による設備はNDによる設備が1.5倍から2倍買えるほどに高い。しかもこれらの製品は漫然と高いだけではなく、NDより良い点がある。
つまり太陽電池やパワコンといった材料の価格を無視した平均費用開示はあまりに端的かつひどく無責任ではないかと思うわけです。
より分かりやすく他の角度から表現するならば、NDの標準工事をこの費用で設置すれば儲かりすぎる。一方で、陸屋根かつ三菱MRやシェルGTで設置すればまるで足りない。
たたなづく屋根屋根は皆違う形状をし、悉く違った構造を持っています。太陽電池も機種ごとに価格が違う。現場ごとに必要とされる電気配線工事も、架台構造も違う。
ところがNEFの統計はこの多様な実状をなんにも示していない、不注意な統計なわけです。
私が敢えてKW単価を言うならば、その内容差によって実質40~150万/KWくらいの幅がありましょう。ここでは本来の話からズレ過ぎますのでここまでにいたします。

今回はずいぶん拡張した話をしてしまいました。
これら多くの話題は一見無関係な事項を羅列しているように見えます。
さて、読者の方にお考えいただきたいのですが、これらに共通する事柄は何でしょう?

実に、太陽光発電システムは本来的に太陽電池等の部品に加えて設計や組み立てを行う建設プロダクトです。
つまりモノコトから構成されます。
具体的に申せば、モノとは太陽電池やパワコンや架台といった材料。コトとは適切な設計による製品選択と注意深く適切な施工そして設置後の健康診断といったサービスの総体であり、代理店が代理店として存在しうる価値であり理由です。
ところがここからコトつまり設計や施工を取り去るとあるいは軽視するとダイナミックなコストダウンが可能です。あるいは外見上の安さの演出が可能です。安ければ売りやすい。顧客にもとりあえず喜ばれる。でもその納品物全体の内容はどうなのか?私はこれを問いたいわけです。
モノゴト-コト=モノ
ここに太陽光発電のモノ化が始まります。
モノ化した太陽光発電システムは実に扱いやすい。
何より先に商社の暗躍、物販店の跋扈、悪質訪問販売を許す背景があるのです。
ここに設計や施工といった、材料にイノチを吹き込む有機的作業はどこに行ってしまうのでしょう?
外壁リフォームをする方はそもそも壁材料を買って自分で施工するのですか?
浴室を改築する方はカタログから選び出したユニットバスが届くのを待つだけですか?
殆どの人はそうでは無いでしょう。
それが適切に据えつけられ、より良い形で機能を発揮することを望んでいるはずです。
だからこそプロに頼もうとするわけです。
建設プロダクトの安易なモノ化は太陽光発電システムの内容を空疎にしてしまう。
太陽光発電の販売業者のこうした動きは上記に見るように巧妙な手抜き、無意識的なサービス低下を伴います。
つまり現在の太陽光発電は、とても嫌なリスクを内包しているのです。
私達は、この現実に真正面から向き合わない限り、健全な市場はありえないでしょう。
私はこの項で、悪質訪問販売について考えてゆくと同時にそうした困った現実を皆さんにお話したいわけです。

8月 22, 2005 ザ・テーマ | | コメント (4) | トラックバック (0)

訪問販売について-2番

2:訪問販売は太陽光発電の普及において重要な役割を果たしてきました。

1で見たような訪問販売の姿はやや片手落ちです。1では訪問販売にとって売れるやりかた、儲かるやり方について見てきたわけですが、これを外側から見るとどうも、それだけではない。太陽光発電の業界においては、事実上、結果的に訪問販売が果たしてきた役割が見られるのです。以下、昔話を交えてお話してゆこうと思います。

太陽光発電はその性質から言って、従来の生活者には不要なものです。つまり無くても困らない、差しあたって必要とされない商材(設計と施工を必要とするので物販的商品では無い。だから”商品”とは言いません)です。
だから自動車のカーポート、風呂のリフォーム、新聞、置き薬などのよくある訪販商材と比べると何のためにそれを導入するのか、消費者からすれば購買する動機が無いわけです。
説明を聞いて初めて、ああなるほどなぁ。面白いかも。今で言えば、経済効果があるかも?と何か期待すべき点に気づくわけです。
だけどそれも教えてもらわないとわからない。

もちろん、今でこそ太陽光発電システムはイニシャルコストを考慮しても家庭の電気代節減に寄与するし、オール電化と組み合わせれば経済効果が大きい。生涯光熱費というレベルで見れば効用は莫大だという見方が出来ます。
ところが今から10年前からしばらくの間、つまり補助金が始まった平成6年頃~ミレニアムよりちょっと前くらいまでは、3~4KWも設置すれば今で言う標準的な納品内容、施工方法でも500万~1千万くらいは必要だったわけです。

だから、当時の太陽光の価値論は、今とは明らかに違う。
以前は、環境論など今みたいには無かった
経済効果なんてとてもとても言えなかった
それどころか全く思いもしなかった。「得になるはず無いじゃん。」
顧客に説明する前からそれが”常識”でした。

むしろ資源枯渇への警鐘と対策非常電源としての提案がメインにあって、一応、系統につないで売ることも出来ますよ。
また、光で電気が起きる。そしてこの電気を自らが使うことが出来る。
光で電気が起きる。アラ不思議。という太陽電池そのものの面白さ。
産業として伸ばせばわが国の雇用創出・失業対策にもなる。
国も応援していますよ
そんなところだったかと思います。
今思えば、よくその程度で買う人が居たなぁとも思います。
でも、そうした当時の様相が今の私を勇気付けても居ます。
人間の価値観は損得だけじゃないな。と。

ターゲットとしては、アマチュア無線家、電気電子マニア、学校教師、資源問題の研究家、原発反対運動者、といった特定分野の意識が高い人々でした。
これらの人たちはある意味、自己犠牲の精神を持っていたかもしれません。
世の中を良くするために、自ら何が出来るかを考え続けていた人たちです
また並行して、人工呼吸器の維持、高級熱帯魚の飼育など絶対に停電してはならない設備を持っている人たちや非電化の僻地に灯りが欲しいといったのっぴきならない「電源への渇望」を持つ人たちもお客さんとなりました。

ところが私達業者がどんなに太陽光の効用について知っていても、解説できる能力を持っていてもただそれだけでは、何にもならないのです。
黙っていては、わからない。
どんなに全うな思いを持っていても、どんな真心を持っていても、タダそれだけじゃ何にもならない。恰も好きな人に好きと言えないのと似ています。
ここに企業活動が停滞する原因があります

そこで少なからず戸別訪問、つまり飛び込みの経験のある者が一軒一軒の戸を叩き布教活動?を始めた。でも太陽光の会社に来ている人は食いつなぐためにそうした経験をした時期を持っているだけで元々がその道のプロじゃないからそううまくはいかないわけです。
歩けば歩くほど、(主として人件費としての)経費はのしますし、売れなくちゃ、その部門は廃止しなくちゃならない。
かといって、新聞屋みたいにドアに足をひっかけて契約を迫ったりなんていうのはとても出来ない。”ピンポーン”とやって「売り込みですか?」「ハイそうです。。。」とお客さんの方が上手(ウワテ)だし、すごすごと引くだけです。

少なくとも、私は非電化地域の組合の方に声をかけることくらいしか出来ませんでした。。
やっぱり口を開けて国や県の仕事を待つくらいしかないのかな
しかしながらそうした仕事があっても、書類が非常に難しい。
強度計算、防水の耐久性の証明、部材の詳細図面、施工計画。そんなものを書類で仔細に示さねばならないのです。当時、今よりもはるかに高価な太陽光発電はそうした「書類完備」どころか「書類の豪華さ」が厳しく要求されました。間違いなく、今よりはるかに難しいです。官の担当者も大きな予算を預かる以上、胃を痛めたことと思います。
そうだ、これをやろう。私は売る方じゃなくてつぶさな表現を目指す技術屋を目指しました。でも、これじゃ、売れなくちゃ給料泥棒だ。
事実、倉庫整理ばかりしていましたし、私の仕事は積算資料や設計のためのシートを作ることがメインでした。やっぱり給料泥棒です。

社員の誰もがそう思っていたら、昔布団を売るのがうまかった、開運の印鑑を売るのがうまかった、健康食品をだいぶやったよ、なんていう武勇伝を持つ男達と出会うことも出てくるのです。出会いというのは不思議なもので、そう願っていると、ある。
願わなければ改札口であるいは街角で通り過ぎるだけの人たちです。
つまり今まで見えなかった世界に気づいたのでしょう。
私が居た会社の社長はそういった人たちを積極的に登用しました。
で、上述のように太陽光の話を布教?する人たちが居て、多くの設置希望者を見つけてくることに成功した。
彼らは玄関口で蹴飛ばされてもへこたれなかった。太陽光発電の価値について相手にわかるように根気良く説明した。それが仕事だったからでしょうし、成約マージンもあったからでしょうけど、私達から見ればスゴイ。
3人も販売者が居れば、7人の社員全員が辛うじてメシを食えたのです。
そのうち3~5人くらいは別の部門で公共産業用専門あるいは開発部門で取り組んでいました。しかし後の残りは交代で給料泥棒でしか居られなかったのが、設計と設置工事で忙しくなることが出来たのです。これはスゴイことです。

しかし私の話は太陽光発電の黎明期の話かもしれません。今や星の数ほどある太陽光業者ですが、私達が居た会社はかなりカビ臭い本にも、良く出ています。地域どころか関東から中部・関西では良く知られた老舗でしたから。

もっと、今の訪問販売はやや悪質あるいはガサツです。
内容に比して値段が高い。
当時のメンバーでも、すぐれた訪問販売員はより高いマージンを目指してより高い報酬を得られる企業を掛け持ちしています。市場が大きくなったぶん、横のつながりもできてきたからです。
売れれば儲かる。それならばより儲かる企業を探してその企業をメインに手伝うのが良いのでしょう。優れた販売者は掛け持ちで商材を扱い、儲かる方の商材をメインに戸別訪問するのが普通になりました。いわば会社を助けたのも一過性の嵐だったわけです。
これは裏を返せば、販売員のコストが上がった分、顧客が得る納品物の品質が低下することを意味します。視点を換えれば、同じ納品品質であれば異常に高くなることを意味します。

手立ては大同小異。90年代後半になると市街地には京セラのFCやシャープの代理店なんてものまで出来てきて、彼らもまた似たような手法で販売を始めます。
より多くの業者が訪問すると太陽光発電を知るひとたちは増えました。

※当時、中部電力のかなりの数の営業所は、一般の方から太陽光発電について問い合わせがあると私達の会社に紹介してくれました。他にやるところが無かったのです。
しかし今や、大競争時代。電力会社は「電話帳を見たら?」「WEBで調べたら?」という調子だと思います。嬉しいような、困ったような。

しかしながら、そうした市場を作ってきたのは、太陽光発電というものの存在を広く知らしめる訪問販売員があってこそです。
何しろ、誰もが、良く知らないものについて問い合わせをすることはありえません。
やや昔に遡ると、アマチュア無線家も原発反対派も社会の先生も、まさかあの人工衛星にしか無かった太陽光発電が自宅に設置できるなんて思ってもみなかったわけです。
それを教えてくれたのはほかならぬ訪問販売の販売員達です。

★今回は歴史的経緯を辿る都合上、モノローグ調となってしまいました。
しかしながら継続してご意見をお待ちします。

8月 22, 2005 ザ・テーマ | | コメント (3) | トラックバック (0)

2005.08.20

秘密兵器?”シリコンワット/平米計”

kp40fオムロン系のパワコンは操作部がまずいなぁ。
3つのボタンの左が連系SW、中央が表示切替、右が自立SW。ところがこれらのスイッチは入ってるんだか入っていないんだかわかりにくい。2つ押したときの挙動もわかりにくい。要するに、ユーザーさんがこれを見て壊れているのと勘違いしちゃう。もう5~6年も前からメーカーに改善申し入れをしているのに一向に設計変更してくれない。この春くらいまでの京セラはみんなこれだったので採用したくなかった。シェルやホンダやエムエスケーなんかもこれ。

でさっき、このパワコンを設置した家から「おかしい」と連絡がきた。
「うわ~、また操作がごちゃごちゃしてるかなぁ。。。」
そう思って電話で点検を指示して見るとこの方はちゃんと分かっている。操作はおかしくない。
幸い片道一時間足らずなので車に乗り込むとまた電話。
(お客さん)「動いたよ」
(私)「え~!そんな馬鹿な。とにかく行きますわ。」

午後2時過ぎ。パワコンのそばの窓を見ると青空なのに、0.2~0.3KWくらいしか発電していない。大体、ここは4.3KWも設置してるんだ。
こりゃ、違う意味でおかしいかも??

sunwpmeterrefそこで取り出しましたる手作り日射計。
外に出て見るとなんということか、南の空だけがどんよりと厚い雲に覆われている。そのくせ北の空は真っ青な青空。
でもお日様はどこにも見えない。
計って見ると50W/㎡しかない。北の空は60W/㎡くらい(笑)
えーと定格比5%だから、パワコン側で0.21KW前後かな。オッケー。

ホントはこの個体は最小2乗法を使った固有の式に代入してW/㎡を求めることにしてるんだけど、屋根の上も、これもシリコン太陽電池同士だから同じようにズレる癖を持つ。だから良しなのだ。今後はこれをシリコンW/㎡計(しりこんわっとぱーへいべいけい)と呼び、ここで得られるナマの値をシリコンW/㎡(しりこんわっとぱーへいべい)と呼ぼう(笑)とても強引だ。

お客さんは昼の日中で明るいのにパワコンが止まっているからおかしいと思ったんだろう。尋ねて見るとシステムの問題が無いことが分かって、その瞬間のことも忘れてしまっている様子。念のためエラー記録のメモリを呼び出してみたけど、ここも問題なし。

外は明るいのになぁ。人間の目の感覚なんて怪しいもんだ。直達光のパワーはすごいもんだ。
今こうした書いているのは事務所に戻ってきた夕方なのに計器を空に向けると現場と同じくらいの値を示している。
うーん、騙された!!!

8月 20, 2005 住宅太陽光発電システム | | コメント (4) | トラックバック (0)

2005.08.19

日経プレスリリース

リンク: 日経プレスリリース.

三菱電機、住宅用太陽光発電システム向け「パワーコンディショナ」2機種を発売業界最高の電力変換効率95.5%を達成 三菱住宅用太陽光発電システム向け「パワーコンディショナ」新発売のお知らせ  三菱電機株式会社(執行役社長:野間口 有)は、業界最高※1の電力変換効率95.5%※2を達成した機種をはじめとする住宅用太陽光発電システム向け「パワーコンディショナ」2機種を12月20日から発売します。 ※1 2005年8月18日現在。国内住宅用太陽光発電システムパワーコンディショナ量産機種において ※2 JIS C8961で規定する定格負荷効率を表します。PV-PN04F:95.5%、PV-PN06F:%

とうとうパワコン効率がさらに向上してしまいました。
IPMといったパワー素子から違います。
しかも鉛フリー!!なんということでしょう。土壌汚染リスクをほぼ完全にクリアしました。太陽光発電システムというものがまた大きく前進したと云えます。三菱電機さん、おめでとうございます。

1.電力変換損失の18%低減※4により業界最高の電力変換効率95.5%を達成
2.太陽光発電システム全体で無鉛はんだ化を実現
3.業界トップクラスの省エネ設計(待機時消費電力0.10W以下)

8月 19, 2005 太陽光発電のニュース | | コメント (0) | トラックバック (0)

訪問販売について-1番

1:訪問販売とはどういう人々でしょう。

例えばこんな。。。

●家電屋さんの話
歴史的には町の家電屋さんも元祖ではないかと考えています。
(しばらくは同僚の職人の父親の話を参考にします。)
テレビの普及が始まった頃、当時はモノを修理して使う時代でした。
彼の父親は理学系の大学教師でした。ところが公務員の給料は安かったそうで、まだ珍しく高価だったラジオを修理してあげたり、片手間で自作しては口コミで売っていたのです。
やがてテレビの時代になるとその仕入ルートや修理技術がもてはやされることになりました。小売店の誕生です。このお店は「あなたの町の電気屋さん」というキャッチコピーで知られる松下グループの代理店だったそうです。
当時はテレアポも無ければ巨大フロアの量販店もありません。家電はまだまだ高価で今のように壊れたら捨てるわけにもいきません。テレビを扱うにはその場所に訪問しての修理が必要でしたから顔を合わせてのお付き合いだったわけです。
すると店は一度つかまえたお客さんは一生のお客さんです。それはもう、修理だけではなく、何か新しい便利なものが発売されたらそれを買ってもらいたい。家電屋さんは家々を通うわけです。ルートセールスと言えば聞こえは良いのですが、これも訪問販売。現地で言葉巧みに商品の魅力を説明しクレジットを切るわけです。

上の価値論は軽く触れる程度にします。
良いところ:地域に根ざしている。お年寄りや障害者など、業者が来てくれるほうが助かる立場の人々に優れたサービスを提供している。
良くないところ:売り上げが足りないときには「押し込む」 少々調子の良いことを言ってもとにかく「ハンコをつかせ」商品を「ねじ込んで」帰ってくる。
本質:悪気があろうとなかろうと、売れないと食べていけない場面では、良くないところが出てしまうことがある。フツーに売れていれば苦労は無い。

●教科書売り(リサーチ&ルート訪販とか飛び込み訪販)
私の子供の頃は、どこで見つけてくるのか子供の居る家をめざとく見つけてドリルや教科書を売りに来る人がありました。あれは値段は決まっていたのでしょうか。そうだとすれば置き薬屋さんもそうですね。保険屋・新聞売り屋もこの類でしょうか。太陽光発電販売店にも飛び込みセールスが居ます。
シツコク無く、誰が買っても値段が同じ納品物が同じであれば特に害の無い人々です。極まれに丁寧な商品説明をして売り歩く太陽光発電屋さんも居ます。
しかし、真心ある対応が出来る人物が営業していても戸別訪問というだけで誤解されやすいですし、私見でもかなりシツコイ業者が少なくありません。

●掃除機売り(高額悪質訪販)
トモダチの家に70万円の米国製掃除機がありました。値段が無いものを売る訪問販売の一種です。似たようなところで、浄水器(水商売なんていうことも)・高級布団・ミシンの悪質訪問販売があります。最近の悪質リフォームやごく一部の悪質太陽光発電販売店やもこれに属するでしょう。値段がわかりにくいものをカサにかかって高額販売をする人々です。

・・・つい凝りそうになる衝動がありましたが、種類を分別するのは目的ではありません。
さて私は、悪質な訪問販売のことを話そうとしていました。
ここでご一緒に彼らの立場に立って見ましょう。
どうすれば儲かりますか?

A:値段のわかりにくいモノを扱う
例えば訪問販売の売る浄水器は値段のわかりにくいものの例です。
例えば、五千円で仕入れた商品に自社のシールを貼って(簡易なOEM)十万円で売る。
ミシンなどもそうです。
買う方の心理は、「良いものであるという説明」に呑まれてしまっているから高いと思ってもその価値があるように感じるというものです。
売る側の言い分は商品説明という付加価値でしょうか。売り込みの間に交わされる会話は独居老人のなぐさみになることも少なくありません。おそらくこれが問題になるのは両者の意識のズレによるものでしょう。売る側の気持ちとしてはこの手間賃を貰っています。買う側は身の上話、世間話をするのはタダだと思っています。

B:値段の決まっていないモノ・コトを扱う
上ととても似ていますが、太陽光発電システムはこちらに属します。太陽電池の値段は決まっています。パワコンの値段も決まっています。しかし太陽光発電システムは太陽電池の値段ではありません。人の手によって形づくられる建設プロダクトです。
これら建設プロダクトは設計・架台・工賃にいくらかかるのかがお客さんにはわかりません。工賃が100万円であっても工賃を200万円にしておけば100万円余分に儲かります。(値段は例ですので具体的数値に意味はありません)
余談ながら「2~3日で済んじゃうとおかしいから一週間かけてやってよ。」
古い事業者の中には訪問販売からそう頼まれたことのある人もあることでしょう。リフォームもこうした手法が可能です。

C:作業を省略する
なすべき仕事をしないのも利益額を増やす方法です。
典型的なのは設計をしない、あるいは程々にしておくという方法です。
つまり建設プロダクトを単なる物販とみなす方法です。
納品物の外観と機能は整いますのでとりあえず納まります。当然、差額分が儲かります。
これはかなり注意深いお客さんにもわかりにくい、隠微な手法です。
しかしここにはグレーゾーンがあります。例えばエアコンのフロン放出型工事です。
この例は深すぎるテーマですのでここにはふさわしくありませんね。
エンジンの無い車はバレてしまいますが、すぐ壊れる車は許されるかもしれないのです。
暗喩でまとめておきます。

D:契約と異なる納品をする
建設資材は多数の部品の集まりです。これらの部品名には舌をかむほど長くてワケワカラナイ名前がついています。これがごちゃごちゃ~と契約書や納品伝票にあれば、その内容はお客さんにとっては意味不明ですし、興味も持ち得ません。これだけ必要なんだな、と頷くだけです。ここに高価な不要資材をまぎれこませていれば都合が良さそうです。
建材をうんと多めに納品し回収してくる者も居ます。
リフォームも太陽光もこれはやり易いでしょう。

E:オーバートークする
オーバートークとは典型的な訪問販売用語です。商品の効用を大げさに話すことです。
電力会社との契約にもよりますが、太陽光発電システムは1KWあたり、700円~2500円くらいの発電をします。これを「1万円発電する」と言えばお客さんの目が輝きはじめます。商材がさっさと売れると手間が省けます。何度も図面を用意する必要もありませんし、通う必要もありません。


F:商品を循環させる
太陽熱温水器でこれをやる事業者が少なくありませんでした。
一度設置して、また新型が出たと言っては新しいものを売り込み、
次々と取り替えて行く手法です。ポイントは商品を早く回転させることです。
新古品を普通に新品として販売すれば、仕入れ分の差益を得ることが出来ます。強引さによるため非合法ですし、そうそううまく行く方法ではありません。古典的手法です。
太陽光発電の場合、太陽電池のシリアルナンバーを控えさせることによってNEFはこれを防止して来ました。処分時も申請しなければなりません。
しかし処分時の取り締まり方法が無いので、中古で転売も可能です。なお、助成金を受けない場合は関係の無い話です。
今はリユースという評価が出来ます。しかし騙すという行為とは分別しなければなりません。


G:相手構わず先に納品する
現場の帰りで余ったんだ。安くするから買ってくれないか。
言い終わらないうちにもう大きな庭石を据えています。
余ったもクソもありません。本当は、
はじめから大きな邸宅を狙い撃ちしているのです。仲間の職人から聞いた話です。
あまりに可笑しな光景なので大笑いしてしまいましたが、昔は珍しくないことだったようです。


H:会社の廃業、設立を繰り返す
会社を廃業すれば仕入れをごまかすことが出来ます。
少しずつ仕入れを行って行く中で相手の信用を勝ち得、バーンと大きな掛け買いをします。売り先を確保しお金を貰ってから計画倒産
すると仕入費用ゼロで利益だけが残りますからこれはオイシイです。また、社名変更、連絡先変更をすればうっとうしい顧客のクレームを受けないで済みます。
関連して、太陽光発電の業界においても未払いのままつぶれそうな業者が少なくありません。
このコストは消費者と今生き残っている代理店とメーカーが肩代わりしています。大企業や官の不祥事に対しては怒りをあらわにしないと社会コストが増えます。※この分別はaosam様書き込みを参考に追加しました。

8月 19, 2005 ザ・テーマ | | コメント (8) | トラックバック (0)

2005.08.18

訪問販売について-0番

訪問販売と太陽光について、ここで取り上げることにしました。
そのきっかけはメールでいただいた貴重なご意見です。
実は以前からこうしたやりとりは他の方ともありました。
いつかはきちんと取り組まなければならないテーマであると感じてきた次第です。

☆☆☆ 引用ここから ☆☆☆

役所などは別として、一般ユーザーの販路なんですが、ほとんどは訪販かと思いますが、HPの中で、かなり否定をされている気がしますが、実際のところここまでの普及を支えているのも訪販かとも思うんですが・・
 その辺の事情も詳しく発信していただけたらと思いました。
 私たち工事人としては、ある程度そういった一般ユーザーとの接点は訪販に頼らざる得ない場合が多々あります。また、問題点も、ご指摘どおり多々あります。
 太陽光の普及のためにもどのような販路が望ましいのか、販路についてもいろいろやっていただけたらと思いました。

☆☆☆ ここまで ☆☆☆

さて、どこから手をつけようか大変悩みました。
まず私の訪問販売への考えを解説しまとめてゆく道筋を示したいと思います。
誤解も解かなければなりません。
紙面の都合でこれまでお話してこなかった別の問題もお話しなければなりません。
しかし、訪問販売とお付き合いされたことの無い方が読まれるとチンプンカンプンです。
つまりかなりの予備知識が必要ですので順序だてて話してゆきます。

1:訪問販売とはどういう人々でしょう。
2:訪問販売は太陽光発電の普及において重要な役割を果たしてきました。
3:訪問販売による太陽光発電は殆どの場合、納品品質が良くありません。
4:3は即決といわれる訪問販売の売り方の属性です。(設計や検討よりも)契約が先にありきという販売方法の問題点を考えなければならないでしょう。
5:良心的な訪問販売はなかなか成功していません。経営難です。
6:善悪好悪の論議以前に誰もがメシを食って生きてゆかなければならないということを考えなければなりません。
7:本来あるべき販路はどのようなものでしょう。

整理の仕方はこれがベストだとは思いません。後日変更することもありえます。
しかし始めなければ始まりません。
まずはこれらの項目に沿って私の経験と考えを述べたいと思います。
そしてこの記述を土俵に皆様からも優れたご意見を頂戴出来ればと思います。

ここでご注意ですが、書き込みくださった方の記述内容が他のカテゴリに属すことや、無関係の場合があろうかと思います。
この際は管理人によって勝手に記述を移動したり削除したり要約したりしますが、読みやすさの確保のためにもご了承くださいませ。

7番は超長大編になります。一枚の掲示板が成り立つくらいでしょう。
状況によっては、サイト構成まで見直してゆきましょう。

8月 18, 2005 ザ・テーマ | | コメント (2) | トラックバック (0)

リコールと現場修理の違い

http://www.asahi-net.or.jp/~ap8n-tn/sun/index/jindex.html
この件については弊社も調査を継続しており、電力と.も話をする機会を持っている。
実はリコール自体は、リコールとして正式に手続きされる限りユーザーにとってはたいした問題ではない。
直ればすむジャン。という意見の方が多いのだ。
しかし正式リコールもせず、個別電力協議もせず、黙って交換という方法には次のような問題がある。
●第一、気味が悪い。何がおかしいのかという説明が無いのはユーザーの太陽光に対する信頼を失ってしまう。そのメーカーの問題だけじゃなくて、他のメーカーや業者だって疑いの目で見られるでしょ?買っているのはユーザーなのに各電力営業所や配電課員の間だけでメールがぐるぐる回っているのも、変。
●万が一にも交換後の新パワコンの保護協調に問題があった場合、これを原因として系統波及事故など起きたらユーザーは電力会社に訴えられても、裁判で勝つことは全くありえない。これは配電課もはっきり言っている。公共インフラたる系統に勝手に新パワコンをつないでいるのと同じだからひどければ全額賠償だ。このほうが問題でしょう。こうした次第で現場では同社の対応はと~ても印象が悪い。

もちろん、業界全体で見ればパワコンの不具合、リコールは過去にも何件もあったけれどもこんなにたくさん売れている製品の問題をあやふやにしておくのはうまくない。
大昔のパワコンだけど、いつか東芝がリアクトルのリコールを公表し対応したのとはエライ違いだ。

でも、あれもホントは裏があったのかもしれない。。。と、怪しい対応をするメーカーがあると、ホラ、どこもかしこも疑っちゃうじゃないか。

8月 18, 2005 住宅太陽光発電システム | | コメント (6) | トラックバック (0)

インバータ論

lade  ブログの利便性に頼って2台のパワーインバータの写真をアップ。上は最近流行りのトランスレス型。下はトロイダルトランス型。
上のは従来型のシーメンスのトランス入りインバータなどに比して豪快なまでに安くて、小さくて、デビュー時には飛び上がるほど嬉しかった。やっと独立型もお値打ちになったなぁって。送電線の来ていない僻地の方方もやっと超高コストから少しだけ解放される。ってそう思った。

でもやってみるとそうでもない。上のようなトランスレスタイプ(この製品を特定するわけではないが市販トランスレスタイプの属性)はラッシュカレントやちょっとした誘導雷であっさり壊れてしまうのだ。マイコンばりばりだからかどうか、理由はわからないけど壊れやすいのは事実だ。

だからどんな負荷をつなぐかわからないような、実用一辺倒の山小屋や初心者ホビイストには向かない。実用の視点から言えば、システムを使う人を教育するコストの方が高いのだ。売る方にも問題がある。日本語説明書を送りつけて売り切りでほったらかしにしていれば利用者はすぐに定格を超えた大容量ポンプやハツリ機などの大容量負荷をつないでブチ壊してしまう。売る方も、ラッシュカレントについて口頭説明やレクチャが要るんじゃないの?ちゃんとやってる?

lade2一方、下段のはトロイダル入り、高いけどやっと出会った逸品。これはすごいんだ。ラッシュカレント3倍は大丈夫。これになってから新人の使用者が大電力を取り出しても壊さなくなった。修理依頼が格段に減ったのである。でも、余談ながら、2000年のケミコン問題の頃にはコイツもはまってしまって私も恥をかき、大赤字をコイたが(笑)

ここで独立型と系統連系型の決定的な違いをお話しなければならない。
私のHPをつぶさにご覧になった方はお気付きだと思いが、住宅系統連系などではトランス入りはあまりおすすめしない。実効率がトランスレスタイプより低いのだ。でも系統連系の場合、太陽電池が発電するがまま。つまり設計に間違いがなければ過負荷がありえない。つまり運用者の不注意もありえず、過負荷で壊してしまう可能性が無い。だから効率の良いトランスレスが、値段さえ見合えばお得。(でもわが国の場合、なぜかトランス入りの方が値段が安い。すごい矛盾だ。トランスレスメーカーが儲け過ぎ??)

一方、独立型の場合は、使うのは人間なのでどんなにすぐれたマニュアルがあっても、やっちゃうんだな、これが。どうしてもローコストでトランスレスを納品したい場合も、マニュアルも読まない人が居ればそれまで(つまりやたらに壊れる) だから、定常負荷、自動運転の場所でしか安心して納品できない。でもトロイダルなんて銅の塊だし筐体がでかくなるからか、値段が高い。昔戻りだ。

いいわけそのものだけど、どんなに真心こめても、これらのことを説明するの、死にそう。
やっぱり目の前の安さが正義か??
イニシャルコストに左右され、何度も壊し、不稼動システムを散らかし、結局は高いお金を払ってしまう自治体やユーザーが悲しい。
私が声を上げても、説明が届かないのは私の能力不足だなぁと痛感する。

同業者の皆さん、そろそろ不稼動システム、早期故障システムを減らしませんか?
目の前の安易な安さで迫るのは、簡単だし、その場の人の心を動かしはするけれど、もう少し注意して消費者の将来コストを見てあげないと世の中は太陽光発電システムへの期待と信頼を落としてしまいます。

とてもシツコイけど、市販独立型トランスレスパワーインバータにもう一言。
下の写真を見ればわかるとおり、コイツには、入力側ケーブルが無い。KIVも太物で短い切り売りは高いんだぞぉ~。もうひとつ。出力にコンセントだけってのはなんだこりゃ。配線できないジャン。コードリールを毎回運べってこと?利用者の人件費、馬鹿にならないよ。
メーカーは趣味人相手を超えようとしないってこと?
でも、これイギリスでのレビューではナンバーワン(笑)
日本人もこうした機器の特徴や癖をわかって使えば、いいんだけど、そのための教育に販売者はかかわっているか?何か取り組みをしようとしているか?売れればいい、はやっぱりアカンのじゃないか??

ヘリコプター代、ブルドーザー代、工事屋の工事費代、僻地でのシステム維持コストって、販売店が考えるほど甘くない。
だからこそ、長持ちするものを納めなくちゃならんのでは?
弊社のインバータ、その実用ではチト扱いにくいですよ。そう言って競合品を紹介する勇気は?企業は儲けなければ生きてゆけないけど、環境のこともあるんだし、ゴミばかり出しているわけにも行くまい。

もちろん、誤解を避けるため言うけど、独立型トランスレスも商用電力が来ているところやホビイストは好きに使えばいいと思うし、私だって状況次第でおすすめする場合がある。

8月 18, 2005 FAQ(独立型太陽光) | | コメント (9) | トラックバック (0)

2005.08.16

トモダチ電気屋と呑む

昨日急に思い立っていつもお世話になっている電気屋さんに電話してみた。

(私)たまには遊ぼうよ。

(彼)焼酎呑んで遊ぶかぃ。

職人仲間は屈託がなくて楽しい。
で、呑みながら言われたのが

(彼)ヨシドミさんのサイトってさぁ、アンチ太陽光だよねぇ。それに敷居が高すぎる。何でブログ作ったの?商売のためじゃないの?なんのためなの?やっぱりヨシドミ節じゃん。ワハハ

(私)アンチはひどいなぁ!どこがそうなんだい?

(彼)だって、メーカーや訪問販売のこともケチョンケチョンじゃない。書いてあることも難しいよ。」

(私)だって、ちゃんと納める方がいいじゃん。それに彼らの全部がいけないって言っているわけじゃないよ。それから敷居が高くみえるのは、この国の太陽光が(設置者にも最低限の技術的理解を必要とする)独立型やホビーからじゃなくて系統連系から盛り上がってしまった経緯があって、販売屋さんが中身も説明せずにイメージばかりを売ってきてしまったからなんだよ。つまり、難しく見えるのは外側の都合なわけ。
第一、ワカランものをワカランまんまに売ったり買ったりするのって変じゃないか?販売する人たちがわかってないのも変じゃないか?

(彼)それがさぁ、ヨシドミさんのいけないところでさぁ、それじゃ相手の裾野が狭いわけ読者を絞りすぎなのよくわからなくても太陽光をやりたい人も居るし、そういう人にだって興味を持って読んでもらえるようなサイトにしないと。。。第一、俺達電気屋だって電気のことわかって電気工事しているヤツラがどれほど居る??いつもきちんと納めようとしているヤツラがどれだけ居る?

(私)少なくとも商売というレベルではごもっとも。好意で話してくれてるのがわかる。友よありがとう。
でもなぁやっぱり枕高くして寝たいよ。太陽光は高いジャン。だからその中身をお客さんによくわかってもらった上でウチの仕事のクオリティーへの期待を持って発注してもらいたいわけ。稼動の喜びもわかちあって、いつまでもシステムの状況の情報交換もしてゆきたいよこりゃ贅沢な仕事かね?
あんただって「もう少しお客さんのためになるやり方あるんだよなーーー。もう少し良いやり方あるんだよなーーー」って、他の電気屋の仕事見て文句言ってるじゃん。
俺はとりあえず好きな仕事やってメシ食えればいいよ。この儲けで家なんか建てようなんて思っちゃ居ない。大それたことを考えなければ落ち着いて仕事が出来る。

(彼)それがさーーー不思議なんだよ。アンタとは一緒には商売組めないなー

(私)そうかもなーー

といつも似たような会話の繰り返し。

ホンじゃぁどうしようかなぁ。

太陽光を設置するとこんなに儲かります。エコキュートサイコー、オール電化万歳!!
いいこと尽くめ。
とりあえずガンガン売っちまえば勝ち♪という調子か??

それじゃアカンと思っているからこんなめんどくさいサイトをたくさん作ってるんだよね。
でも、もう少し多くの人に読んでもらえるような、読みやすいサイト作りたいなぁ。。。
アドバイス、ありがとう。

8月 16, 2005 私の話 | | コメント (4) | トラックバック (0)

よく言う3点切りとは?

sma3p図に見るように3PのDCブレーカーの3接点を用いて一線電流を遮断する方法です。太陽電池などの直流は交流とは異なり0Vになる点(ゼロクロス)が無いためブレーカーを遮断してもアークが引きやすいのです。これでは点検、運用上の支障が出ますのでアークが切れやすいよう3点の接点を通じて開閉を行うのです。
購入時は必ずDC用を指定してください。漫然とAC用を使うと快晴時には遮断できないことがあります。
なお、この図はSMAが提供している系統連系の回路図です。

3pdcまた、太陽光発電システムの点検や試験で「短絡電流測定」という作業を行うことがありますがこの際にも3点切りがあると便利です。
うっかりありあわせの1点切りブレーカーで短絡させると開路時にジジジ・・・とアークが継続して驚きあわてることになります。単一回路電流は4インチ、5インチ、6インチとセル面積の大型化につれ大きくなっているますからこれからはますます恐怖度が上がります。
やけどや感電事故の無いよう、点検用品はしっかり用意しましょう。筆者は1回路ごとに短絡電流を採ってこの際に回路のメガーも採っています。

写真はもう少し低電圧のシステムに使っている2点切りの例です。マイナス側も1点切りで開閉しています。だいぶ古いシステムですし改造が繰り返されているので配線はグチャグチャになりつつあります。独立型の場合はゆとりを持った配線をしないと気が変わった時にいじるのが大変になりますね。

8月 16, 2005 FAQ(独立型太陽光) | | コメント (6) | トラックバック (0)

トランジスタ技術2005年9月号

トラ技の2005年9月号が「太陽電池応用製作への誘い」という特集を組んでいる。
太陽電池の基本的な特性や、MPP回路例にも触れている。太陽電池マニア、回路マニアには垂涎の一冊??

8月 16, 2005 書籍・雑誌 | | コメント (0) | トラックバック (0)

夏涼しくなるって本当?

yaneuratemp1後付け換気工法の太陽光電池アレイは屋根面との間に隙間を設けてありますので、この隙間から直射日光による温熱が排出されます。事業所や住宅では冷房費が低減することが知られています。一方、屋根材の代わりに太陽電池を用いる屋根材一体型太陽電池アレイは通常の瓦屋根性能とあまり変わりありませんのでこうした効果にあまり期待してはならないでしょう。歴然とした差が現れるのは後付型の陸屋根など直接的な日射を遮る工法です。

なお一般には、ポラス暮らし科学研究所調べのデーターが公開されていますが、単なる公的な数字ではピンと来ないということで、筆者自身も友人宅で、放射温度計を使って測ってみました。

するとパネル設置部で22.5度。パネルが無い部分で31.0度と、明らかにパネル設置部の方が小屋裏の野地温度が低い状況です。より正しい評価のためには通年でのデーターロギングとエアコン負荷の調査が必要でしょう。

しかしながら、筆者が納品した後のお客様の感想によると涼しくなったという報告が少なくないのです。設置前に、筆者はこれらのお客様には「涼しくなる」情報は提供していません。お客様の実感がそうなっているという事実があるばかりです。

8月 16, 2005 FAQ(住宅太陽光) | | コメント (0) | トラックバック (0)

ごみやホコリによる発電への影響は?

太陽電池にごみやほこりが付着する晴天が続き、砂ほこり等が付けば発電量3~5%程度ダウンすることもありますが、雨風で洗い流されるとほぼ元の能力に回復します(セルフクリーニング効果)
一般の住宅地区では塵などの汚れは降雨で流されるので、掃除の必要は殆どありません。平均的な都市部で汚れによる出力低下はおよそ5%以下といわれます。しかしそれも設置勾配角によりますので一概には言えません。低勾配であればゴミは滞留しやすく、30度を超えるような勾配では、鳥糞や落ち葉以外には気にする必要すら無いでしょう。なお油性の鳥糞等は非積雪地では自然に除去されることは少なく、ホットスポットの原因となることも考えられます。低勾配ではガラス表面に形作られる溝にゴミが滞留しやすいので、テクスチャガラスの採用を見送ることも考えた方が良いでしょう。
selfclean(よくある関連の話題)汚れとセルフクリーニングに関してメーカー差はありますか。
モジュール構造によってセルフクリーニング効果は異なります。太陽電池の断面例を左図に示 しますのでこちらをご覧下さい。
図に示すフレームとガラスの隙間は建物の窓サッシなどではパッキン等で処理されています。
一方太陽電池モジュールの場合、屋根上の高温や紫外線にさらされるため、シリコンやブチルゴム等の高耐性水密材がこの隙間に充填されます。しかし、この隙間がはじめから大きいとこの部分にゴミや水分が入り込みEVA(発電素子を浮かせている高分子)の劣化が加速すると考えられます。
これを防止するため、各メーカーではフレームとガラス面の密着度を高める工夫をしておりますが、この部分には少なからずモジュール化コストがのし掛かっています。実製品は機種により二分化出来るでしょう。しかしながら、フレームとガラスは膨張収縮の度合いも異なります。したがってガラスとフレームを密着させるとフレームが充分に柔軟でない場合にはフレームがガラス咥え部をいためてしまう危険があります。極まれに設置直後に太陽電池のガラスが割れているのはこうした背景によるものでしょう。これは架台の不陸を充分に調整すれば優れた対策になりますが、施工者全てが充分に注意深い仕事をするわけではありませんからこの点には注意を払う必要があります。

なお、現在、京セラには産業用モジュールとしてフレーム隅にトレンチ(溝)を設けて塵埃の排出をスムーズにしたものがあります(防汚モジュール)、しかし理屈で考えれば分かるとおり、サッシ隅の強度を犠牲にすることになりますのでいつでも採用するというものでもありません。トレードオフ(あちらを立てればこちらが立たず)をよく考えて見てください。筆者の観察では、昭和シェル石油のものや三洋のものは一般品でも塵埃滞留対策が良く出来ています。

8月 16, 2005 FAQ(住宅太陽光) | | コメント (0) | トラックバック (0)

曇りや雨の日にも発電しますか?

太陽電池は、天候というよりも曇りや雨というより日射量に依存した出力が得られます。私たちが太陽から受け取る日射成分には直達日射と散乱日射がありますが、日本の場合、散乱日射成分が多いため、晴天時にはこの両方を受け取ることになります。一方、雲ひとつない快晴時より雲のある日の方が発電する現象が観察されますが、これは双方の日射成分を理想的に受け取っている場合です。(雲の端の効果)
総じて私たちが曇りや雨と云う天候は感覚的なものですが、高曇りや大雨の日は実際に受け取る日射量が少なく、発電量も少なくなります。雪の日に関しても同様です。しかし雪がパネル面を覆うと日射が阻害されるので発電が阻害されます。そのため、雪が多い地域では、雪がパネルから滑り落ちる角度とし、積雪以上の高さの補高台に設置する等の考慮をして計画します。この補正台の計画はコストとのからみを含めてよく考える必要があります。

8月 16, 2005 FAQ(住宅太陽光) | | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.08.15

雷と独立型太陽光発電

cc1  左はお山の上から回収してきた、雷でぶっ飛んだチャージコントローラ。様子を聞くとどうやら直撃雷に近かったらしい。山頂寄りに居た人の話では雷が落ちたと思ったらその光が山腹を伝って小屋に落ちた、小屋が光った、だと。確かに屋内配線のスイッチが粉々に砕け散っていたし、携帯電話の中継アンテナと思しきポールの根元にも激しいリーク痕が残っていた。死者が出なかったのが不思議なくらい。
でもいつものことだが、太陽電池は全く無事。不思議なものだ。あれだけ面積が大きいシリコン板はタダの石みたいなものかもしれない。顔色ひとつ変えず、いつものように働いている太陽電池アレイに安心した。

さて、このチャーコン、3つのうち上の2台は昔のリレー式。製造番号を見ると平成元年の頃のもののよう。よく今まで故障もせず動いていたものだ。それだけで博物館行きだわ、こりゃ。
そういえば、このタイプは落雷を食らうとリレーの接点が溶融するのか、クローズモードで故障していることがある。太陽電池放電器によってバッテリが空っぽになりかけてあわてる次第だ。トレースエンジニアリングのC30Aだったか、これも同じような仕組みのコントローラだった。
しかし山小屋では太陽電池の電源が無いと出来ないことだらけになるところが少なくない。これでは部品調達までの間が困るので落雷後にもすぐ復旧出来るよう、三方向スイッチとパワーダイオードを通じて直接充電できるようなバイパス回路を作っておいたこともあったが、備えがあればあるでトラブルは起きない。皮肉なものだ。

cc下の大きなのは、いまどきのPWM方式のヤツ。MOSFETをスイッチングさせている。
基板を見ると逆接続対策のシリコンダイオードが丸焦げ。左のショットキバリアとMOSも頭が飛んでいた。他はキレイなものだが、デジタルICもダメになっているだろうからハンダゴテを当てて見ようという気にもなれなかった。
と、ここまで嫁さんが撮ってくれた写真。いつもより丁寧で、一応、使える(笑)

(追記)
と、ここまでアップロードした後に、緊急時用のダイオードによるバイパス回路の写真があった。当時、雷害で現地が往生したことがあったので、次に同様な事態が起きても差しあたって困らないようにC40と合わせて現場組みし直した。でも、なぜかそれからは壊れていない。 山小屋というのは施設の改変や修繕が頻繁なため、拡張性を確保するためにも本当は木板に組んでしまいたいのだけれど、ここは冬季の霜によって水浸しになるのでやむを得ず盤に放り込んだ。
万全にした後に限って問題が起きないのは嬉しいようながっかりなような。ccbd

8月 15, 2005 太陽光発電の技術 | | コメント (0) | トラックバック (0)

アパートの太陽光発電と旧JIS高規格太陽電池

ap2 アパートに設置というのもある。コイツは負荷の軽い共用電灯に接続することになるから逆潮流ばかりになることが想像される。すると電力会社は買うばかりだから電力担当者が嫌がることがある。
でも粘り強く内容を詰めて交渉すれば何とかなる場合が少なくない。幹線電流が大きくなるからリミッタを大きくすれば基本料金の収入があるでしょ?いかが?なんていう感じで。
写真は、小さい方が4KWくらい。大きい方が8KW。偶然だけどこれらの太陽電池は以前のJISにも適合する良品。910*1000の基本形に基づいているから強度に優れ、扱いも良い。72セルだから建物を取り壊した時にもゴミにならない。必ずや海外やホビーに転用できる。何しろこの太陽電池は用法にツブシが利くのでリサイクルどころか、リユース性が高い。昨今、リサイクルが声高に叫ばれるが、バラして部品を取り出して作り直すよりは、そのままもう一度使えばエネルギーの投入もない。リユースの方がエライのだ(笑)
でも原価が高いからか、こんなにも汎用性がある住宅産業用太陽電池を作るメーカーは殆ど無くなってしまった。今後も各メーカーはモジュール化コスト低減のために、人一人が運べる程度の最大サイズに多数セルを無理やりつめこむことになるだろう。ヨーロッパの太陽電池が現にそうだし、わが国にも①台風が無ければ②住宅の屋根が大きければもっとでっかくすることで、もう少し安価に製造できるのだ。こうしたモジュール大型化の動向は、安いのが一番いいや、とする消費者・業者が多いことのあらわれかな。NEFが安くせい、安くせい、とうるさいからかな?今は、産業用すら、単体強度が保証出来ないヒヨワな太陽電池と架台が少なくない。昔の方が良かったなんていいたくないけど、セルコストが安くならない、製造原価を下げるにはモジュールサイズを大きくする程度の工夫しか考えられない。ap1もし風圧によるパネル破損が続出した場合は、500*1000くらいのさらに大昔の太陽電池の方が逆に安かったと思いなおす可能性が無きにしもあらず。頑丈すぎて高いのも良くないけど、ぎりぎり規格が原因で早期に壊れても困る。安いというのはどういうことか、考えさせられる。贅肉は落とさなきゃならないけど、骨までそぎ落としちゃ、ダメね。

8月 15, 2005 住宅太陽光発電システム | | コメント (0) | トラックバック (0)

住宅太陽光発電と36セル太陽電池

_1 RCの庇に設置した例。鋼材の長さとアンカーさえよく検討すれば比較的シンプルな構造で設置できる。建築賞を貰った建築の美観を損ねず設置出来たと自負している。
何年も前の施工例だけど、今でもメーカーや販売店がカタログに使っているくらいだから、私もここで自慢しておくことにする(笑)
なお、ここで使用したのは36セル太陽電池だからいざという時には蓄電池を構え、配線を切り替えて非常用電源にも出来る。でも今ではそんなリクエストをするお客さんはすっかり居なくなってしまった。設計方法によって太陽電池は家庭のエネルギーセキュリティーにもなるんだけど、系統連系と売買電で得になる話ばかりが一人歩きしてしまって、太陽電池の面白さはますます埋もれてしまった。経済効果一辺倒の市場の動きは退屈なものだ。本当に誰もが経済効果ばかり追い求めてるのかな?技術屋にとっては面白設備だし、社会派ユーザーには脱原発の夢を与えてくれる。日本の、新しい基幹産業になれば日本人としても鼻が高い。電気料金節減の論議に終始するのはどうも貧乏くさい。もう少し太陽電池の持つ様々な可能性に興味を持ってくれる人が増えてくれると嬉しい。

8月 15, 2005 住宅太陽光発電システム | | コメント (2) | トラックバック (0)

heartの矩形波パワーインバータ

heart このインバータ、つい昨年まで完全に動いていた。独立型太陽光発電の黎明期にはおなじみの米国heart社製品(現在XAMNTREXに統合) 平成元年頃か、その数年後のだから15年も稼動したことになる。この機種は、それ以上前-20年くらい前?の「ロータリーインバータ」と比べて小さく、静かなのが印象的だった。これは直流モーターで交流発電機を動かすタイプのインバータは畳半畳ほどもあったので4人がかりでないと運べず、出力も500W程度のものであったと思う。音もうるさかった。
さようならherartの矩形波。このインバーターは、当時の私達に未来の自然エネルギーへの夢を膨らませてくれた。
私はコイツを「壊れるから撤去しますね」と言っておきながら現地に置いてきてしまった。撤去を失念してしまったのだけれどなんとなく名残惜しかった。 苦しい音を立てながらも、電圧にうるさくない小型蛍光灯のインバーターを動かすことくらいはまだ出来ていたのだ。

8月 15, 2005 太陽光発電の技術 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.08.14

NIKKEI NET:国際 ニュース

リンク: NIKKEI NET:国際 ニュース.

太陽光・風力発電普及へ技術革新必要・米エネルギー省報告書 【ワシントン=吉田透】米エネルギー省は12日、太陽光発電や風力発電など再生可能エネルギーを大幅に普及させるには、発電システムなどの画期的な技術革新が必要だとする報告書をまとめた。同省は関連の研究開発を加速する方針だ。  ブッシュ政権は米国のエネルギー自給率を高める戦略の一環として、太陽光・風力発電の普及推進を掲げている。同戦略を実行に移す法的枠組みとなる包括エネルギー法もこのほど成立。報告書はこれら新エネルギーの普及が加速度的に進むには、技術的にどんな課題を克服すべきなのかをまとめた。  報告書は「太陽光発電はクリーンで潤沢なエネルギー源

8月 14, 2005 太陽光発電のニュース | | コメント (0) | トラックバック (0)

パワコンとのマッチング

powerrelay バナーにあるような住宅用太陽光発電システムは、40セル*12直列、つまり480セル240V程度という高電圧になるため夏の高温期にもパワコンとのマッチングが良く、よく発電する。朝夕の立ち上がりも早い。しかも5KWのパワコンに対してほぼ6KWのアレイが接続されているため温度係数を考慮しても、実稼動時に定格に近い直流電力が得られるためパワコンの高効率帯域で電力変換がなされる時間帯が長い。
一方、昨今の訪問販売に見られるように、4KWのシステムに対して1KWとか2KWというアレイ規模はまことによろしくない。電力検査の際も動いたり止まったりを繰り返すばかりで、ハテ年間ではどれだけ発電するものか?とうんざりしてしまう。こうした配慮を怠ると内部のパワーリレーはチャタリングとは言わないまでも、ONOFFを繰り返すばかりでまことに具合が悪い。
彼らの悪気があるかどうかはさておき、彼らの立場にたって考えると、太陽光発電は値段が高いので小規模であれば売りやすい。そこで1KWとか2KWというようなシステムを売る輩があるわけだが、ここで4KW以下のパワコンを持たないメーカー品を小さなアレイに適用するととても満足には動かないのだ。
これも安いだけではダメと言う、筆者の提言の背景のひとつだ。
太陽光発電は、きちんと動いてナンボじゃないだろうか??(写真は4.5KWパワコンのリレー。こうした中型パワコンに数百Wレベルのシステムを接続する輩も少なくない。しかし、タブンすぐ悪くなってしまう)

8月 14, 2005 太陽光発電の技術 | | コメント (0) | トラックバック (0)

過放電バッテリ

zb 下に紹介した風力側バッテリと制御盤。48系で組んであるが既に6セル電池の開放電圧は過放電によって6Vしかない。これで720W+250W(実測)の負荷を9時間動かさなくてはならないがパワーインバータを立ち上がることすら、まるで不可能。
スタッフに聞くと設置以来、一度も稼動したことが無いという。
自然エネルギーがそれ自体、数多くの人に親しまれ、取り組まれるのは嬉しいことだ。しかし独立型にはこうした不稼動システムが多数ある。
こうしたシステムはメーカーによる直受注、直施工品にも少なくない。海外ではこうした、トラブルの重大化は日本より少ないと見られる。何しろ、明確な目的とWEBでの技術教育が充実している。わが国においても、消費者と設置業者が正確な技術的知識と経験を積む必要があるだろう。
さて、ここではどうすれば良いのか?試算するとこの設置条件では風力で用事を満たすには、10億円くらい必要だ。それでは太陽電池では?太陽電池なら、現地での運用実績から算定すると1千万円前後で済む。それなら太陽電池で対応することとなろう。しかし現地では毎年200万円程度の投資しか出来ないと言う。さてどうすべきか??
漫然と太陽電池を設置するだけなら簡単だ。しかし既存の太陽電池は富士の猛烈な軽石の嵐に揉まれてサンドブラスト状態。64枚のうち60枚は破損している。しかし太陽電池は強いものでほぼ直撃雷といえるような落雷(私達が呼ばれた状況)でも劣化すらなく動作している。コントローラが壊れただけだ。だからこれからは、ポリカの覆いを設置すれば済むのだが、これが意外に高く付く。じっくり考えてゆこう。実に、現地のオーナーは自然と環境に優れた考察を持っている。平成元年の初設置という経歴の持ち主だ。氏の情熱と環境への思いを何とかして満たしてあげたい。

8月 14, 2005 太陽光発電の技術 | | コメント (1) | トラックバック (0)

回らない風力発電

zepyer 富士の山小屋。今年から動くはずの、回らない風力発電機。風力発電はそれ自体悪いものではない。しかしここでは台風の時以外はまるで発電しないのだ。小屋の主は某商社に依頼したが、ここが紹介した人物はちょっとガサツな設計者でちっとも風の動きを見据えぬまま設置してしまった。しかし、そもそも、これ以外の場所だと環境省の許可が下りないという。環境省曰く、小屋の前にすると美観が悪いとのこと。でもロクに稼動しないシステムを設置するくらいならば、より良い条件を求めて環境省の許可が下りるまで粘らなくちゃダメだ。
不稼動システムが増えてゆく背景には商社と設計業者、施工業者と云った中間業者の構造の問題が大きい。商社は売りたいばかりだし、業者もさっさと仕事を納めてしまいたいからだ。設計者は納品前に病死してしまったようで、現地ではずいぶん困っている。しかもさらなる痛手は(悪気は無いと思うが)現地の常連客が太陽電池からの電力を風車のバッテリにつないでしまったようで今度は太陽電池側のバッテリの稼動状況が悪くなってしまった。この風力側サージタンクとしてのバッテリも続けて紹介したい。

8月 14, 2005 環境・エネルギー | | コメント (0) | トラックバック (0)

環境破壊の聖地?

bul 富士山への荷揚げは主としてブルドーザーが使われる。ブルドーザーは登山道とは別にブル道を通る。ターボ付きブルドーザーの場合、最大積載量4トン。片道1時間。燃料消費は軽油50リットルで往復。
我々太陽光の技術者もブルドーザーに載って現場に行く。その仕事の仕方が正しいかどうか、悩みながらの山行だ。なにしろ、歩いてゆこうにも荷物が重すぎて人力ではとても無理。砂塵にむせびながらの寝ながら登山がここに、ある。
山小屋の物輸は北アルプスや南アルプス等の長大な稜線、長大なルートでは主にヘリを使う。正確に計算したことは無いが、燃料消費とCO2発生量は莫大に違いない。
富士のブルは景観を損じるが、おそらくCO2発生量と資源エネルギー投入量は少ないだろう。環境論というのはいつもトレードオフなのだ。

8月 14, 2005 環境・エネルギー | | コメント (0) | トラックバック (0)

日影解析の必要性

shadestruct 日影の有無による発電への影響差を考えるには3次元で年間の日影の挙動を解析するソフトウエアを使いこなすことが必要。メーカーによるどんぶり勘定的シミュレーションも悪くは無いが、これらのソフトで得られる情報はあまりにも現実と乖離してしまう。営業ツールにはなっても、保証値にならないどころか日陰が無ければ発電しそうな、大体の発電量を示すに過ぎない。
また、困ったことに、設置者はその時期の日影にしか気づかない。あるいは興味を持たない。しかしながら実際には大きな影響がある。

現地に少しでも日影の影響が想像せられる場合には、是非通年レベルでの3次元的解析を試みてもらいたいと思います。
名古屋を中心とした中部圏では弊社が当該ソフトウエアの代理店業務と使用方法指導を行っています。良心的な販売業者さんには是非この解析術を身に着けてもらいたいものです。配列設計どころか、メーカーの選定自体を見直す必要性を痛感するでしょう。しかしながらこのひと手間が設置者の利益を左右するとも言えるのです。

8月 14, 2005 住宅太陽光発電システム | | コメント (0) | トラックバック (0)