« 曇りや雨の日にも発電しますか? | トップページ | 夏涼しくなるって本当? »

2005.08.16

ごみやホコリによる発電への影響は?

太陽電池にごみやほこりが付着する晴天が続き、砂ほこり等が付けば発電量3~5%程度ダウンすることもありますが、雨風で洗い流されるとほぼ元の能力に回復します(セルフクリーニング効果)
一般の住宅地区では塵などの汚れは降雨で流されるので、掃除の必要は殆どありません。平均的な都市部で汚れによる出力低下はおよそ5%以下といわれます。しかしそれも設置勾配角によりますので一概には言えません。低勾配であればゴミは滞留しやすく、30度を超えるような勾配では、鳥糞や落ち葉以外には気にする必要すら無いでしょう。なお油性の鳥糞等は非積雪地では自然に除去されることは少なく、ホットスポットの原因となることも考えられます。低勾配ではガラス表面に形作られる溝にゴミが滞留しやすいので、テクスチャガラスの採用を見送ることも考えた方が良いでしょう。
selfclean(よくある関連の話題)汚れとセルフクリーニングに関してメーカー差はありますか。
モジュール構造によってセルフクリーニング効果は異なります。太陽電池の断面例を左図に示 しますのでこちらをご覧下さい。
図に示すフレームとガラスの隙間は建物の窓サッシなどではパッキン等で処理されています。
一方太陽電池モジュールの場合、屋根上の高温や紫外線にさらされるため、シリコンやブチルゴム等の高耐性水密材がこの隙間に充填されます。しかし、この隙間がはじめから大きいとこの部分にゴミや水分が入り込みEVA(発電素子を浮かせている高分子)の劣化が加速すると考えられます。
これを防止するため、各メーカーではフレームとガラス面の密着度を高める工夫をしておりますが、この部分には少なからずモジュール化コストがのし掛かっています。実製品は機種により二分化出来るでしょう。しかしながら、フレームとガラスは膨張収縮の度合いも異なります。したがってガラスとフレームを密着させるとフレームが充分に柔軟でない場合にはフレームがガラス咥え部をいためてしまう危険があります。極まれに設置直後に太陽電池のガラスが割れているのはこうした背景によるものでしょう。これは架台の不陸を充分に調整すれば優れた対策になりますが、施工者全てが充分に注意深い仕事をするわけではありませんからこの点には注意を払う必要があります。

なお、現在、京セラには産業用モジュールとしてフレーム隅にトレンチ(溝)を設けて塵埃の排出をスムーズにしたものがあります(防汚モジュール)、しかし理屈で考えれば分かるとおり、サッシ隅の強度を犠牲にすることになりますのでいつでも採用するというものでもありません。トレードオフ(あちらを立てればこちらが立たず)をよく考えて見てください。筆者の観察では、昭和シェル石油のものや三洋のものは一般品でも塵埃滞留対策が良く出来ています。

8月 16, 2005 FAQ(住宅太陽光) |

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/20905/5488526

この記事へのトラックバック一覧です: ごみやホコリによる発電への影響は?:

コメント

コメントを書く