« 2005年8月 | トップページ | 2005年10月 »

2005.09.29

名古屋市の有識者委員会と光発電助成ぶったぎり

今日の日経新聞夕刊に、名古屋市の行政評価委員会による外部行政評価の概要が発表されました。ここには、A(そのまま実施)、B(改善して実施)、C(事業の縮小や内容変更など)、D(事業の廃止など)という4段階評価があって、太陽光発電助成がDになっていた。

名古屋のPV助成の場合、予算が少ないせいか年に一度の一斉抽選のため、不公平感が強かった。この方式だと抽選に通ればやるし落ちたらやらないというお客さんが出てくる。さらには、せっかく材料が(補助金額差以上に)安いチャンスがあっても、お客さんにはそれがわからないから、いつまでも抽選に通るのを待って却って高い買い物をしてしまうリスクがあった。

名古屋の場合、市財政は苦しいんだし、いっそのこと無くなった方が余程健全じゃ?真に普及促進を願うなら、たとえ額が少なくとも、応募者全員に常時助成するとか、地域の経済活性化につながる商品券を配布するなど、何か方法があると思う。少なくとも今ある中途半端な運営ルールは多くの注意深い人々と販売店を傷つけ混乱させる典型的な普及阻害の助成例だ。

なお、行政側評価には、Dは一つもない。
市民としては、BかDで進んでもらいたい。やるならやる。やらないならやらない、徹底して!

※追記 名古屋市の今年の要綱を見たら抽選ではない様子。先着順受付だった。間違いを訂正いたします。

9月 29, 2005 太陽光発電のニュース | | コメント (4) | トラックバック (0)

2005.09.27

愛知万博に行きましたか?

万博は早くも片づけが始っているようですね。
ウチは会社からタクシーで行けるほどの距離なので5回も行きました。
初めて行ったときはずいぶん欲張って足が棒になるほど周回しましたが、日々混雑がひどくなってきたので、2回目以降は外国館を一つ二つと集約的に行っていました。中でもフランス館は良かったです。ここでは環境問題が象徴的な形で取り扱われていて、そのまんまフランス映画を見るようでした。外国館はどこもまぁ機械仕掛けの展示物が殆ど無いのですが、ここも例に漏れずひとつだけ。
床上に大きなタンブラスイッチと電球があります。一見ちんぷんかんぷんだったのですが、このタンブラスイッチは重心が極度にON側に偏った巨大シーソーになっていて、ON側よりも多くの人がoff側に乗らないと電灯が消せないというものでした。つまり多くの人の小さな心がけとその積み重ねが無いと巨大な電灯の消灯(消費活動をゆっくり、環境保全、省エネ)が成されないということを示していたわけです。

9月 27, 2005 私の話 | | コメント (10) | トラックバック (0)

2005.09.26

今日は訪販の仕事をしてきました。

今日は、訪問販売の太陽光を工事する工事会社のお手伝いに行きました。
訪問販売の仕事だから工賃はとても安そうです。
工事会社の営業部の話からすると、どうやら職人一人当たり一日3千円(税引き後)くらいにしかなっていないはず。まぁこれが毎日であれば、月給8万円の世界ですね。(でもウチはお手伝いとは言え、きちんと貰っていますヨ)でも現場の職人さんたちは、背景と実情を知らないから頑張ってきちんとやっている。
これって、普通だったら金額なりの仕事をして帰ってきちゃうものなんだけど、やっぱり社風なんだなぁ。
ちゃんとやる会社は安くてもちゃんとやるし、そうでない会社は幾ら貰ってもちゃらんぽらん。
ということは、訪問販売の仕事をする現場というのは、かなりテキトーか、運よくきちんとしているか、異常なまでに幅があるかもしれない。そもそも、下請にほったらかしで頼むんだから、何でもアリだよね。
それにしても、売る会社は自社施工せず、下請に出していると、一軒一軒の品質がバラバラになっちゃう現実をどう考えているんだろう。同じお金を出しても損する人と得する人がいるのはとんでもないことだ。

9月 26, 2005 私の話 | | コメント (9) | トラックバック (0)

2005.09.24

ピークオイルへのアプローチ

石油は枯渇性資源だから、いずれ掘りつくせば無くなってしまう。
いつ掘りつくしてしまうかは地質学者らによってかねてから論議されてきた。
確認埋蔵量から毎年の需要量を引き算すれば、あと、何年なんていう感じで。
これは、BP統計から考えるのが普通かな。今から起算してあと40年くらいか。
もうひとつ重要な観点が、石油の生産量は西暦何年からマイナスに転じるかというものだ。
識者の予測は人によって様々だけれども、これを「オイルピーク」と呼び、2005~2010くらいとする人が多い。ちょうど今は原油高騰を受けて、再びピークオイル説が盛り上がってきたような気がする。エクソンモービルのグラフも今年や来年くらいがオイルピークになっていたように思う。

<例えばこんな楽観>
でも、完全に枯渇するのはそんなにすぐじゃないんじゃ無いだろうか。
顔の見えない子々孫々のことまで心配してもはじまらない。
第一、確認埋蔵量は年々増えているのだ。30年前にも枯渇枯渇って騒いでいて、今も状況は対して変わらない。こうやって騒ぐだけで実際は、200年あるいは300年は大丈夫。1000年だって大丈夫という人もいる。中東の油田が枯れたところで、オイルサンドやオイルシェールなどがある。代替エネルギーだって次々開発されているのだ。化石燃料が排出するCO2だって議定書どおり頑張ったところで事態を数年ぶん先延ばしにするだけなんだから、大らかに行こうよ。第一、エネルギーの利用量やCO2排出量を抑えるってことは生産活動、消費活動の抑制そのものだから日本経済がめちゃめちゃになっちゃうよ。そのために不況が深刻化したら、低コストな化石燃料の使い方にシフトして却ってCO2排出量が増えちゃうんじゃないの?キミ、メシも食わず、ウンコもせずに生きてゆけるかい?

<たとえばこんな悲観>
原油が高騰しているのは、ヘッジファンドによるところも大きいけどピークによるところが大きいんじゃ?幾らエネルギーシフトが進んだっていったって、これまでの安価な石油がなくちゃ、資源の無い日本はどうやって国際競争力を維持するの?確かに、より深いところ、より困難な場所から、高コストな仕方で採掘することは可能。これはすなわち、掘る側にとって採算さえ見合えば、”石油は新しく沸いてくる”ということを意味する。だから、お値段が高いのをちょいと我慢すればナンボでも得られるだろうという見方、高騰してもそれを買えるだけの経済力があればよいとの考えもある。でも誰がどうやって買うの?エネルギーとしての石油は贅沢物になるんだヨ。2050年にはエネルギーとして経済的に見合う石油が底を尽きて、自動車に乗れないどころか、冬の暖房に使う灯油にも事欠くようになる。あとはどんどん生活のレベルが小さくなるだけ。

私がうにゃうにゃと思うこと。

●ブラジルで海底油田開発が盛んだという。1バレル10~15ドルくらいかかっているそうな。中東で自噴なら1ドル以下か(もう、自噴なんてうんと減ったと思うけど) いずれにせよ、原油高騰を受けて、より困難な場所を探索・開発するビジネス的な価値が出てきたってこと。欧州の北海油田が始ったのと似てる気がする。
●石油は枯渇するのか?すぐには枯渇しないでしょう。採掘が経済的に見合う場所が減ってゆくだけ。でも、この事態はすなわち庶民にとっては近々枯渇する(コストが高くて気軽には使えなくなる)ことを意味する!近々っていつ?さぁ、40~50年以内では?
●石油がそのエネルギーの内部コスト(市場経済型コスト)で見合っていても、CO2やPollution(大気汚染)といった外部コスト(社会コスト)が注視され、内部化(ピグー税・炭素税)される流れからすると、石油はもう一段のコスト上昇要因を内包している。
●より深いところ、より困難なところから得るとしても技術開発によるコスト低減は可能だ。しかしEPR(エネルギープロフィットレシオ、エネルギー利益率)が1を下回るような開発はありえない。だから、地殻に残存していても取り出す意味の無い石油がある。多くの論者は、この観点を欠いた議論をしている。1リットルの原油エネルギーを使って、0.5リットルの原油を採掘する人は居ない。それは例えば1000円払って500円を得る赤字取引のように馬鹿馬鹿しい。だからEPRが1以下の確認埋蔵量は永久に取り出せない石油としてカウントしなければならない。技術が解決するって?科学技術は万能じゃないんだよ。エネルギーベースで考えると、シーン毎での限度はおのずから見えてくるはず。
●わが国のメタンハイドレート試掘がのろのろしてきたのは、コストペイバックの問題があるに違いない。つまり、これまでは内部経済だけで考えることが出来た。中国の圧力をさておいても、安い石油を輸入するプロフィットよりも、現在技術によってメタンハイドレートを得るプロフィットが小さすぎたのだ。今は、日中関係をさておいても、原油高騰を受けて試掘の意味が深まったに違いない?さて、EPRはどうだ?

<関連キーワード>

究極可採埋蔵量:
 石油やガスなどの資源が地下に存在する量を埋蔵量といいます。実際に油田等の資源を開発した場合、地表に取り出せる量は地下に存在する資源総量の一部にしか過ぎませんが、あえて採取の経済的技術的条件を無視し、物理的に取り出すことが可能な埋蔵量を究極可採埋蔵量と呼んでいます。

確認可採埋蔵量:
 資源の所在が明らかで、現在の技術で採掘でき、その採掘が経済的に見合うという条件を満たす埋蔵量のことです。水、ガスの注入などの2次的手段による回収可能分も含むのが普通です。

可採年数:
 ある年の確認可採埋蔵量(R:reserve)を、その年の生産量(P:production)で割った値のことで、通常R/Pで表されます。現状のままの生産量で、あと何年生産が可能であるかを表します。
 従って、新しく資源のある場所が発見されたり(Rが大きくなる)、生産量が少なくなったりする(Pが小さくなる)とこの値は大きくなります

9月 24, 2005 環境・エネルギー | | コメント (20) | トラックバック (1)

リンクについて・覚悟についてだよ

私は、親サイトのPV-Engineeringのリンク集に下記のような能書きをしています。
>http://homepage2.nifty.com/domi/kennsaku.html

■太陽光発電便利サイト集
WEBは公開情報であるという観点からリンクのご通知はしていません。もし、リンクを解除したい方があれば、ご連絡ください。即刻解除いたします。

これはリンクする側の都合を言っています。
で、リンクされる側の都合ですが、山形浩生のサイトにある能書きがしっくり来ますので、これがいいかなーーーと。

同氏は
リンク、コピーは黙ってどうぞ。
とトップページで断った上で、次の声明をしています。
http://cruel.org/linkpolicy.html

いささか乱暴な気もしないでは無いのですが、共感するところ大。
大体、こんな面倒なことをしなくちゃならなくなったのは、行政や大企業、NPOなど風評被害を受けやすいところが、自衛策としてやかましいリンクルールを作ったからだと思う。
思い当たるところ、大でしょう??

そもそも、文句言われるのがイヤならWEBページなんか、公開しなければイイジャン。
それが私の考え方です。
だから、うっかり論争など始まり、私に誤りがあれば、ハイ、ごめんなさいというだけです。
相手に非があれば、社会的・個人的ベネフィットを考慮して対応します。
例えば、このHP上で不毛な論争が始ったら、削除するだけです。
云いたいことを云っているのですから、私の発言が、他のサイトで文句を云われることがあってもそれは、仕方無いことだと思います。

同時に、このブログを継続するに当たって次の覚悟を示したいと思います。
なに、大げさなものではありません。落ち着きを持とうというだけです。
メーカーや製品への批判は次の範囲で続けます。

●消費者に黙っていることが社会倫理的に好ましくない場合。
これは事業者として当然開示すべきです。金儲けとは別に、業者も消費者も真実を捕まえておく必要があります。そうでなくちゃ、不審によって業界は沈没するでしょう。欧米のPVのサイトを見て御覧なさい。営利サイトですら、つまらぬ内緒なんて無いですよ。ありのままを淡々と語って、んで、自らの方針を示す。健全じゃないですか。

一方、次の場合は十分慎重な態度に出ます。
●特定メーカーの小さな過ちについての非難。業界が沈没するようなネタの発表
まず、非難は意味の無いことです。筆者自身に対策や案が無ければただの遠吠えです。非難は無益です。代案なしに○○反対というくらいばかげています。だから発言するときは、必ず社会倫理に基づく、代案ある批判を行うことを心がけます。
また、業界が沈没するようなネタは発表しません。センセーショナリズムは嫌いです。センセーショナリズムは、社会と心身の健康にとって何の役にも立ちません。面白いだけの瞬間風速は、ダメです。自身、大手が行っている不正入札も横領もたくさん知っています。でも、巨大組織の不正といえども、一部の犯罪者とその他マジメな大多数をない交ぜにしてはいけません。だからマスコミに投稿したりもしません。この観点は大事なことだと思います。しかしモノゴトには度合いがありますから、力加減にてコントロールします。だから、あまりにもひどい事件は告発しようと思います。逆に、告発することが社会全体にとって思わしくなさそうなことは、分かる人にだけわかる比喩表現にてとどめます。わからんことは、~~~な感じかなぁ?と感想めいた表現にとどめます。
以上が私のルールです。

9月 24, 2005 私の話 | | コメント (4) | トラックバック (0)

2005.09.22

asahi.com: 青色ダイオード、消費電力9割減 中村教授ら成功?-?サイエンス

リンク: asahi.com: 青色ダイオード、消費電力9割減 中村教授ら成功?-?サイエンス.

青色発光ダイオード(LED)の消費電力を10分の1にできる材料の開発に、中村修二・米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授らが成功した。同大のほか、筑波大などが参加する科学技術振興機構(JST)の「ERATO中村不均一結晶プロジェクト」の成果として、21日、東京都内で発表した。

 中村教授が90年代に開発した青色LEDは、明るく消費電力が少ないため携帯電話のバックライト用などに普及した。しかし、現在の製造法では、理論的にエネルギー効率に限界があることがわかっていた。

 プロジェクトでは、従来使っている窒化ガリウム半導体を、工夫した基板の上で結晶成長させ、新しい半導体膜を開発。この膜なら発光の効率が10倍にできるとわかった。

 窒化ガリウムに別の物質を混ぜることで青より波長の長い黄色などを出すようにできるが、従来の半導体膜では暗くなるため実用化に至らなかった。新しい半導体膜は発光効率が落ちず、黄色や赤色LEDやレーザーダイオードの開発も可能という。ほかの化合物の赤色LEDより高い発光効率が期待できる。

 グループは、この技術を使い、信頼性の高い長寿命の青色レーザーダイオードも開発中だ。次世代DVDの読み取り装置への応用が期待される。また、信号に使われているLEDをこれに置き換えることができれば、消費電力が少なくてすむ。自動車のヘッドライトなど、とくに明るい光が必要な分野にも応用の可能性が開けるという。

 「1、2年で実用につながるだろう」と中村教授は話す。

引用以上。

これって、白色LEDの発光効率を向上させる技術にもつながるのかな?
まぁ、波長の種類に関する可能性はあまり期待せずに、青色+黄色で白色を作るとして、黄色の蛍光体を使うとする。でもこの場合ですら、元となる青色の発光効率が上がれば熱による蛍光体の劣化も遅くなるだろうから、パワーLEDも放熱の悩みから開放されそう。
それならば、従来技術の延長でもLED照明の構成の簡素化が狙えるほか、寿命も延び、アッセンブリ価格も低下するかもしれない。
いよいよLED照明の時代になるか??
技術革新がなかなか現れないと言われる材料の分野が一歩前に進むと、身を取り巻く世界は急速に変貌する可能性がある。
青色の高効率化はちょっと夢を与えてくれる話だ。

9月 22, 2005 太陽光発電のニュース | | コメント (13) | トラックバック (0)

2005.09.20

炭酸飲料で温暖化??

考えて見ればビールも炭酸ジュースも二酸化炭素が入ってる。んで、コイツらの二酸化炭素はどうなのか。二酸化炭素温暖化論の科学上の正当性はよくわからんのでさておき、まぁ国策として「二酸化炭素排出ダメダメ!」というならば、とビールを飲みながら考えて見た。

<ホントかどうかわからんが。。。情報の類>
●一秒間に世界で5万本の炭酸飲料が飲まれているという。
●重量比0.5%が炭酸。


<シナリオと考察>
この量は一体どのくらいか。
一本の平均を300ミリリットル≒300グラム=0.3キログラムとしようか。
50000*0.3*0.005=75キログラムCO2/sec
一時間は3600秒だから、270000キログラムCO2/h
世界では、毎時270トンの二酸化炭素が飲料として飲まれげっぷに化けているわけだ。

<イメージ化>
私は電気屋だから電気で考える。冗談。そうじゃなくてわが国では、発電起源のCO2がバカにならないほど多いから。電気の元となる1次エネルギー基準を化石燃料を炊く石油火力に据えてイメージ化するのが良かろうかと思う。
えーとわが国の火力の排出係数を0.6キログラムCO2/kwhとすると、
270000/0.6=450万kwh

大きいほうで見ると、世界最大と言われる川越火力が480万kw。
すると、世界中の炭酸飲料が年間に排出する二酸化炭素は、これが24時間365日稼動して排出するCO2と同じくらい???
...じゃなくて,480万x24x365≒420億kWh.
さて多いか少ないか。

さらに追い討ちをかけるように炭酸飲料の重量比5%が炭酸という説もある。
なんにせよ、ビール党、コカコーラ大好き党には?な話だ。

計算が間違っていたら教えてください。
(間違ってたので直した)
※川越火力はLNGなのでもう少し排出係数が小さいと思います。
※一次資料を全く探していません。よくある二次以降の資料から考えています。
※上の理由からしても、この計算は論議の土俵としてはやや不正確。
※飲料も食糧の一種と見なせばカーボンニュートラル?ところが、摂取し有効に使える食物カロリーは少なそうですし、実際は電力や上水、容器を使うのでそれは無いでしょう。炭酸飲料とCO2は、思いのほか関係が深そうです。

余談ながら世界最大の原子力発電所は新潟県の柏崎刈羽(東京電力)です。
以前、住宅用太陽光発電を設置する時に立ち寄りましたが、とても美しい立地にありました。この町は、とても海と夕日が美しいところだと、深く印象に残っています。

9月 20, 2005 環境・エネルギー | | コメント (4) | トラックバック (0)

2005.09.19

3R・ゴミゼロの意味するところ

リデュース(Reduce)・リユース(Reuse)・リサイクル(Recycle)の3つを3Rという。
日本でも唱えられるようになったが、3Rって何?って聞かれると「えーと、リサイクルでしょぉ。。。それからぁ」といった調子かもしれない。

●リデュース(減らす)とは、不要なものを不要とすること。使わないものを買わないこと。不要な買い物袋の受け取りを拒否することや、すぐ飽きて使わなくなってしまうものを初めから買わないことが挙げられると思います。
●リユース(再利用)とは、使えるものを繰り返し使うことです。
街にあるあの「リサイクルショップ」とは何なのか?あれは実はリユースショップ。不要になった家電や家具、食器等を別の人がそのまま使うことが挙げられると思います。
●リサイクル(再循環)とは、資源的な再利用。
これは2種類あるでしょう。ひとつが①マテリアルリサイクル。粉砕したPETがフリースになっちゃうのとかですね。もうひとつが②サーマルリサイクル。プラスチック類は石油から出来ていますから熱エネルギーを回収できます。

面白いのはこれらがそのまま優先順位であり、物質の流れになっていることです。
恥ずかしながら1年前くらいまで私はそのことにも気づきませんでした。
ということで勝手に追加のまとめ
リデュース・リユース・リサイクルは物質循環の時間軸そのものだ。
リデュース・リユース・リサイクルは循環型社会にとっての重み付けの順番そのものだ。

シンガポールの子供達は順番どおり大きな声でこの標語を唱えることが出来るんだって。我が家では嫁さんが偉大です。しっかりやってます。

このマンガ、とても感動しました。
http://www.japanfs.org/en/cartoon/09recycling.html
(和訳:元栓を閉めた方が早道じゃないの?)
リデュースの大切さを伝えるには、とても分かりやすいですね。
殆どの業種は、「売らなくちゃはじまらない」からとても声高にはいえない気がしますが。

関連してゴミゼロなんていうのがあります。3Rを徹底してゴミを無くそうという運動です。
モノは次第に疲弊してきますから、最終的には第三段階のリサイクルを繰り返せば、全てが完全に循環するように見えます。ところが、リサイクルに持ち込まれるモノは均質ではありません。汚れがあったり色がばらばらだったり、プラスチックであればその種類が違ったりです。すると段々に材料としての質が落ちてきます。そこで機械や化学の力を借りてさらに丁寧に分別したりケミカルリサイクルすることも考えられますが、ここにはエネルギーの投下を必要とします。
この場合も、果たして3Rの目論見どおり、物質は循環します。ところがエネルギーはその物理的属性から云って、決して循環しません。したがってリサイクル行為には限度があるのです。似たようなところでは、野放図なゼロエミッションもまた、反省されるべきでしょう。

ところでゴミと廃棄物の学的な違いはご存知ですか?
●ゴミとは個人にとって不要なものです。(だから廃棄物も含みます)
●廃棄物とは社会にとって不要なものです。
ゴミはある人にとっては有価物であり、有用物であるのに対し、廃棄物は誰が見ても要らない、煙たがられるシロモノです。
一方で行政側はこんな風です。
http://kankyo.kkc.or.jp/topics/ktopi_0210.html

9月 19, 2005 環境・エネルギー | | コメント (2) | トラックバック (0)

2005.09.17

太陽光発電は変換効率が低いからダメじゃないの?

太陽光発電の変換効率は10~15%程度。(一般結晶系で総合13%程度)
一方で最新の石油火力などは40%もの効率が得られます。

こうした数値を比べると太陽光発電はひどく頼りないものに思えます。
よくある論議のひとつです。
ところが、太陽電池の効率を考える時には、化石燃料を用いた発電機が蒸気が良いかガスタービンが良いかという議論とない交ぜにしてはならないでしょう。
化石燃料をエネルギー資源とする発電は、お金を払って中東から買ってきた燃料の6割を無駄に燃やし、しかも大気を汚染しているのに対して、太陽エネルギーは元々タダですし、本来放棄していたエネルギーを拾い上げて有効利用するという点に大きな違いがあるのです。

正確に土俵を同じくして論議するためには
●EP(エネルギーペイバック)
●EPR(エネルギープロフィットレシオ)
●CO2P(二酸化炭素ペイバック)
●CP(コストペイバック)
といった価値論となる前提を等しく選ぶ必要があります。

無論、太陽光発電もその生産、流通・販売、設置、保守管理および解体の中でエネルギーを消費しますから、この点を無視してはなりません。しかし、こうしたマイナス要因を考慮しても太陽光発電の持つポテンシャルは、非常に大きなものです。(いずれ詳しく別項で述べます)

9月 17, 2005 FAQ(住宅太陽光) | | コメント (8) | トラックバック (0)

2005.09.16

エコロジカルフットプリント(続き)

先日ご紹介したエコロジカルフットプリントですが、和訳をしている方が居るようでした。これに目を通してからやればわかりやすそうです。

http://www.ochanoma.info/ta_footprint.html

本家英文サイトは下のURL

http://www.earthday.net/footprint/index.asp

9月 16, 2005 環境・エネルギー | | コメント (4) | トラックバック (0)

2005.09.15

廃エアコンが不法投棄された事件

リンク: 中日新聞ホームページへようこそ.

大手家電量販店「エイデン」(本社名古屋市千種区)が家電リサイクル法に基づいて引き取った廃エアコンが不法投棄された事件で、愛知県警生活経済課と中署などは十五日、廃棄物処理法違反(受託違反)の疑いで、法人としてのエイデンと同社元外商二課長と元外商担当社員、県内の設備工事会社二社の経営者を書類送検する。

 調べでは、エイデン元課長らと設備工事会社の経営者らは二〇〇三年七月、エイデンが大手企業から独身寮のエアコン計六百七十五台の付け替え工事を受注した際、産廃処分の許可がないにもかかわらず廃エアコンの処分を受託した疑い。

 設備工事会社のうち一社はエイデンからエアコンの取り替え工事を依頼され、別の設備工事会社に丸投げ。この会社は引き取った廃エアコンのうち二百二十台を同県春日井市の電気工事業者に譲り、この業者が名古屋市中区の若宮大通公園まで運び、付近のホームレスに提供。ホームレスが銅線やアルミを抜き取って公園内に不法投棄した。

 エイデンは、大手企業から廃エアコン一台当たり四千円のリサイクル料金を預かり金として受け取りながら、本来リサイクルを行う製造業者に渡してなかった。こうした状況から県警は、エイデンが当初から廃エアコンをリサイクルするつもりがなかったと判断した。

 本来、廃家電などの廃棄物を収集・運搬、処分するには都道府県の許可が必要だが、リサイクルを行う場合のみ家電リサイクル法の特例で許可を免除される。県警は、今回のエイデンに特例は適用されないとして、廃棄物処理法違反容疑での送検に踏み切った。

 廃エアコンを不法投棄したホームレス二人は廃棄物処理法違反罪で有罪判決を受け、運搬した春日井市の電気工事業者は同法違反容疑で逮捕されたが処分保留で釈放されている。

この事件を、私は量販店の限界と銘打ちます。
ニュースは
廃棄物処理法違反容疑の面だけを取り上げているけど、この様子だと廃棄時にフロンが回収されているとはとても思えない。中間業者としてのエイデンは丸投げという行為とその内容を徹底的に追求せられるべき。
そもそも、675台もの台数が元請負人の監理なし進行したこと事態にまったく呆れるばかりだ。あんた達の仕事はピンハネ業かね??

また発注者側も同じ穴のムジナ。
コストと内容をよく見比べて、いけるかどうか大企業ならわかるでしょう??相手はプロだから、相手にまかせたのだから、相手にゼニを払っているんだからという考え方は甘い。
また企業がモノゴトを他社に発注する時は大抵合い見積もりだし、、安いのを優先する場合が多いかと思う。でもそこにはきっと「安いだけの理由」があるんだからその仕事内容を最後まで見届けないと。

背景を考えると、建設業のみならず、古くから家電量販店も建設ピラミッドそのものになっていることが挙げられる。量販店が受注して下請会社に丸投げして、この下請会社が一匹狼の業者にやらせるという構造。
でもこれ、家電量販業界だとトレーサビリティー(履歴管理、追跡可能性)が全く確保されていないんだよね。現場じゃ何をやっとるか、販売店側はちっとも知らない。
あ、もちろん、マジメな工事屋さんも稀に居ますよ。でも大抵はお金が足りなくてフロンプシュー(大気放出)、ね。
量販店に施工依頼する場合は半分はピンハネですから1万や2万円の工賃じゃ真空引き施工はまるで無理。これからルームエアコンを購入される消費者の方はよく覚えておきましょう。

関連してエアコンのフロン放出とオゾン層破壊について、なっちゃん氏のブログでコメントしまくってます。

http://blog.livedoor.jp/taiyokohatsuden/archives/50073229.html#comments

消費者側からはこんなサイトもありました。

http://members.at.infoseek.co.jp/aircon2003/#Top

9月 15, 2005 太陽光発電のニュース | | コメント (11) | トラックバック (0)

2005.09.14

エコロジカルフットプリント

ecofoot http://www.earthday.net/footprint/index.asp

これをやりましょう!!

選択肢がしっかりしていて良いと思います。
自動車やジェット機が地球システムに与える負荷が大きいのは当然だとしても、食材や水、住居も算出対象として触れてあることに感心しました。

ちなみに、食糧生産が生態系に与える負荷は穀類に対して牛が8倍、豚が4倍、鳥が2倍。
そりゃーそうですよね。穀類をそのまま食べるのと飼料とするのでは効率が違います。

ちなみに我が家では「ウシハチブタヨントリニ」などと標語化しています。
でも、いきなりベジタリアンになる気もしませんしその必要も感じないので、人と会う時を除いて、肉食をうんと減らすことしました。
これまで続けてきたエアコン不買といい、まぁ自己満足の世界です。
買えないだけという説もありますが、楽しんで実践するのは悪くないだろうと思っています。ついでに白状しますと、私は大酒呑み(環境に良くない)なので、罪滅ぼしという意味もあります。

関連して、嫁さんも私も、「もったいない」という言葉が好きです。ワンガリ・マータイ女史のおかげで倫理に基づく「ケチ」はちゃんと市民権を得るようになりました(笑)

9月 14, 2005 環境・エネルギー | | コメント (7) | トラックバック (0)

2005.09.13

パワーリレー内蔵12V系人感センサ

rab-motion001 一見、その辺で売っている人感センサに見える。これも市販には違いないけどまるで違うのだ。(米国からわざわざ輸入したヤツ。)

フツーのは、
●AC100VまたはAC120V用
●ACパワーリレー内蔵
●明暗検知のための、CDS付き
●タイマー付(リトリガなし)
●リトリガが無いので目的は防犯用オンリー
つまりこのままじゃ、直流に使えないし、少々改造してさらに外付けのタイマーとリレーまで必要というエライコッチャなのだ。
一方、コイツは、
●正真正銘のDC12V用
●8Aパワーリレー内蔵
●明暗検知のための、CDS付き
●タイマー付(リトリガあり。なんと5秒~12分!!)
●しっかりしたリトリガがあるので防犯はもちろん、トイレや会議室にも使える!!!
と最低限の機能がばっちり揃っているのが偉大なのだ。

こんなモン自分で作れるよ!
という電子マニアさんも少なくないに違いない。
実に私自身、大量に試作してきた。
やってみると、作るのは、甘くは無い。
役所用に結局は基板を起こしたんだけど、基板の図面引くのがめんどくさかったー。
部品調達がめんどくさかったー。
でも最終的にはケースの問題で難儀して市販の100V用を改造してここに基板を埋め込むハメに。一番下の写真例。(たくさん売れるならケースやレンズの稼動機構まで作るけど)

yd_002

中央のは、微動検知+タイマー+リトリガ式。アルミケーシング壁面埋め込み式。背の低いRC建築に直流システムを構築するにはこれしか方法が無かった。

市販のキットでなんとかしようとすると、
●欲しい検知角を得ようとするとレンズが必要だし、これが高いし付けるのが面倒。
●レンズの首振り機構が無いと気に入ったほうを向けることが出来ない。うまく検知しない。
●防雨のためのケーシングをどうするのか。
●タイマーが。。。
●リトリガが。。。
●リレー出力が無いから外付けしなくちゃ!!
●サージアブソーバーも外付けしなくちゃ!!
などととても面倒かつぐちゃぐちゃ状態なのだ。
他にホームセンターの100V用を改造しようとすると、近頃のは接着剤で形づくってあるので、バラシが大変。
どっちみちリレーを交換しなくちゃならないなど不便がある。

中々全部の用事を備えるものは無くて、作るのもいやになって、試しに仕入れてみたのが一番上の写真のであった。送料を入れて、13800円が原価。うーん。高いですねぇ。
しかも室内で使うにはとてもうっとうしいデザインだ(笑)
でも、仕事のレベルで考えると、作るよりはるかに安いんですよ。
納品するのにまさかタッパーに回路を放り込むわけにはいかんし。現場でハンダ付けさせてもいかんし。

防犯用のも、あれは、リレーを外付けしなくちゃならないんだよね。
ずいぶん探したけど、結局は日本には無かった。
系統が整っている日本に直流器具が根づくなんて無理だろうなぁ。
yd_003
名作は一番下の写真。
市販の100V用のにあわせて基板を製作し、放り込んだ。
グリーンレジストまで仕込んである。
タイマーとリトリガも備えている。
基板の図面はちゃんと起こしたのでこれからも製造可能。
でも、たまーにしか注文が無いので値段は絶対に下がらない(笑)
壁面埋め込みで12Vのリトリガ付き人感センサなんて、公共事業の太陽電池式トイレや、やっぱり公共事業の太陽電池式玄関灯くらいしか用事が無いんだよね。

9月 13, 2005 太陽光発電の技術 | | コメント (6) | トラックバック (0)

世論調査の電話

名古屋市による世論調査の自動発信電話があった。
○○地区の再開発をすべきか否か。だって。
いきなりすぎて、考えたことの無いようなテーマだったので無回答になってしまった(笑)
数十秒以内に答えないとならないのが苦しい。

初めから気づいていないことについては、意見も反対も何にもない。
気づかされてから考え出すといった按配だ。

せっかく意見を求められても、こうして、うすぼんやりと通り過ぎてしまうモノゴトがたくさんある。

いつぞや、なっちゃん氏が「ちっとも世論調査の電話なんかかかってこない」と云っていたけど、ウチには度々かかってくる。電話帳に載せたからかなぁ。
それにしても、こんなにせわしい電話で得られた統計データーが我が物顔で歩き出すかと思うと空恐ろしい。
どう答えたにせよ、嫌な感じが残りそうな気がした。

9月 13, 2005 私の話 | | コメント (1) | トラックバック (0)

2005.09.11

設置角度・方位と発電量の関係は?

設置方位ごとに比較すると年間でどのくらいの差が出るか、下図は京セラがカタログ等で示しているものです。kchoui1
筆者自身、3次元図を描いてシミュレーターで検証してみました。
すると、この図はかなり正確だと考えて良いことがわかりました。
消費者の皆さんにとっては、考え方の整理の役に立つことでしょう。

ところが業者側は、この図を安易に使ってはなりません。
以下、重大な注意点があります。

●建物の軸が完全に南北方向か?
完全で無い場合、かなりの誤差が現れます。敷地図があればこれを参照すると良いでしょう。敷地図や有用な地図が無い場合は、
①オイルコンパスによる方位のチェック
②地磁気による磁北偏差を考慮
しか方法がありません。腕時計で方位を見るのも良いことですが、感覚的な部分を残します。

●建物は草原の中の一軒家のように周囲の影響が少ないか?
住宅密集地では隣家の影や電柱の影、木の枝葉の影響があります。(住んでいる人は意外にこの影響を知らないものです。)
また、総二階ではない、在来木造家屋では二階の建屋が落とす影(自己陰)についても注意が必要です。実際の住宅は、季節によって多かれ少なかれアレイに影が落ちると予想される建物が殆どです。なるべく3次元図によって机上シミュレーションする必要がありましょう。

●パワコンの効率は入力電力に対して変動します。
夏至など太陽高度の高い時期は定格に近い発電をする時間が長くなるため高効率帯域で稼動します。
一方、冬至になると太陽高度が低くなるため東西北に設置した太陽電池面に注ぐ日射のパワーは極端に落ちます。すると設置方位によっては入力電力が極端に低くなり、大幅な効率低下を起こす時間が長くなります。
例えば1KWシステムに対して4KWのパワコンを用いるなど、アレイ規模よりもパワコン定格が極端に大きい場合、本来よりも年間発電量が大きく減る場面も考えられます。

pccurve001 面倒かもしれませんが、シミュレーションをお客さんに提出する場面では、ここまでしなければ、ひどくいい加減な発電量予測となります。
メーカーが提供する発電予測ソフトの値が実際の発電量と比べて、2~3割も狂うことがあるのは、こうした要因があるからです。

結局は、周辺状況を含めた3次元図で時間軸を追いかけながら瞬時発電量を積み上げてゆく以外に、あまり正確な方法はありません。

大規模産業用では図面が完備していることや日影がかかる場所が全体に比して極小だという事情もあって、どんぶり勘定でも大きな誤差は出ないかもしれません。
しかし住宅には様々なパラメーターがあり、本当に難しいです。中でも日影による損失は、エクセルシートやメーカーが代理店に提供している簡易シミュレーション程度では、まるで読みきれないことが殆どです。

9月 11, 2005 FAQ(住宅太陽光) | | コメント (2) | トラックバック (0)

2005.09.09

20年前の冷蔵庫の消費電力

reizoko20 我が家にはまもなく製造から20年を迎える冷蔵庫が居る。

元々同僚が使っていた ものを何年か前に貰ってきて我が家に落ち着いた。
彼もまたご近所さんから貰ったもの。
そのご近所さんも、誰かから貰ったもの。
つまり4世帯を受け継いでいる(笑)
きっと工場の出口から数えると、既に1000キロくらいは旅もしている。

だいぶ痛んで居るしそろそろ買い換えようか。。。
でもまだ壊れてはいないし、捨てるのが惜しくて、嫁さんと共に悩みこと、はや3年。(悩みすぎ??)
巷には低消費電力を謳った冷蔵庫が次々とデビューしている。
京都議定書もあるし、省エネにせんといかんなぁ、と今度こそ本気で買い替えを検討しはじめた。

せっかくだから検定電力量計を用意し、消費電力を測ってみることにした。
どうやら、一日2KWhくらいも食う。
すると月間60KWh、年間で720KWh!!こりゃー中々の大食いだ。
今時の最新型が年間150KWhくらいだから、5台分は食っていることになる。

WHM30ref電気代の差をお金で勘定すると。。。22円/KWhとして、12540円の差。
新品の冷蔵庫は大抵10万円前後、フツーは10年くらい使うのかな。
すると10年で12万円も電気代の差が出るから、お金の面では買い替えたほうが良さそうだなーーー。

一方、エネルギーペイバックの面だとどうなんだろう。570KWh*10年。5700KWhの差か。
さすがに、まず間違いなく、環境のためにも買い換えた方が良さそう。
またヒマな時に、環境負荷の差も(想像がつく範囲で)マジメに計算してみることにする。
万が一にも、まだ使ったほうが環境に良いなら修理しながら頑張ってみるか(笑)

このURLも参考になる。
>http://national.jp/cgi-bin/2eco/eco.cgi?st=1

9月 9, 2005 環境・エネルギー | | コメント (9) | トラックバック (0)

2005.09.08

ソーラー大作戦の概算要求と概要

ソーラー大作戦の概要
8月末における、2006年度予算概算要求について
以下環境省WEBページからの引用

ソーラー大作戦(一般会計・石油特会)
4,315百万円(2,800百万円)
地球環境局地球温暖化対策課

1.事業の概要
世界に冠たる太陽光発電大国として、我が国が世界をリードする太陽光発電技術を生かしたCO2削減対策を、家庭や地域で意味ある規模で実現するため、太陽光発電に係る新たなビジネスモデルの提示となる事業の実施を始め、あらゆる施策を大々的に展開する。

2.事業計画

具体的施策として次の事業を主要な柱として展開する。

(1)点在する潜在需要を掘り起こし、住宅に集団的に導入
○ソーラー・マイレージクラブ事業(新規)
地域協議会を通じ太陽光発電設備を集団的に導入した住宅が大幅なCO2排出削減を達成した場合に削減量に応じた助成(設置後3ヶ年)を行うことにより、地域ぐるみの太陽光発電の導入を促進する。

(2)大規模宅地開発の機会を捉えて、面的に住宅等導入
○街区まるごと CO2 20%削減事業(新規)
大規模宅地開発の機会をとらえて、太陽光発電等を導入した省CO2住宅を街区全体に整備した「CO2削減の街」を実現し、新たな宅地開発モデルを構築する。

(3)地域で大規模・集中導入し、電力を共同利用するビジネスモデルを構築
○メガワットソーラー共同利用モデル事業(新規)
地域で1MW級の大規模太陽光発電の施設を導入し、電力を地域の需要家が共同利用するビジネスモデルを構築する。
○再生可能エネルギー高度導入モデル事業
太陽光発電を含む再生可能エネルギーを組み合わせてモデルとなるような高度なCO2
削減を地域全体で導入する。

(4)自治体・学校への導入
○地方公共団体率先対策導入事業
地方公共団体の施設において太陽光発電設備等の率先導入を図る。
○学校エコ改修事業(拡充)
全国のモデルとして小・中学校等において太陽光発電設備の導入を含むエコ改修事業を行い、校区ぐるみの環境教育を推進する。

(5)太陽光発電の信用力・ブランド力を強化し、国民の支持を普遍化
○国民運動を通じた普及啓発
ソーラー・ヘルプデスク
太陽光発電の導入について、気軽に相談できる窓口を設け、安心して導入できる体制を整備する。

3.施策の効果
○ これまでの個々の設備補助を一歩進めて、CO2の削減量に応じた助成とし、さらに地域ぐるみの面的な普及を行うことにより、CO2 削減を顕在化。

○ 太陽光発電の大規模・集中導入とその共同利用を組み合わせた新たな
ビジネスモデルの創出。
○ 2010年に目標達成計画で導入を予定する482万kWの太陽光発電を確実なものとする。

以上、全文引用
詳しくは
http://www.env.go.jp/guide/budget/h18/h18-gaiyo/01.pdf

感想

赤字の部分、「地域協議会」とはなんぞや?
「ソーラーヘルプデスク」は大丈夫かなぁ。。。NEFが内容の曖昧な単価目安を振り回してきたことや、これまで設置者から集まった発電量報告の総体が生かされていないことなど考えると、ひどく不安だ。NEFの延長上にあるような運営内容とクオリティーでは、ガサツな統計と勘違いが一人歩きし、逆に普及阻害をする場面がありうる。
特にNEFの年度毎平均単価が一人歩きした罪は重い。
これが住宅陸屋根や産業用等、本来的にコスト高なPV導入の足かせとなっているのでは無いか?わが国において産業用PVの導入がはかどらないのは、住宅用PVの標準費用が一人歩きしたために、相対的に産業用が割高に見えるからだ。

設置者がCO2削減量を報告するとなると、CO2削減を努力した設置者へのインセンティブとなるはず。だから方針は悪くない。
だけど報告内容の正しさはどこでどうチェックするのか?
また、「地域単位」を対象とすると、これは事実上、住宅団地等の開発事業者が扱うことになるのか。
その場合、マイレージに参加できない一般個人から出るであろう不公平感をどう解消するのか。
一般個人からの不公平感が募ればこれはこれで普及阻害の要因となってしまう。

また、不正受給はどの程度きちんと対策されるのだろうか。
あまりややこしい対策が執られると環境省や事業者側の事務経費がのしてしまうし、かといって抜け穴が多すぎると、何でもアリのばらまき型になってしまう。

予算43億円は少ない。どう分配するのか。

分配対象者が当該年度の設置希望者のほぼ全てだとすると、一軒あたり、最大でも数万円だろうか。CO2削減、省エネを頑張った分のごほうびとしては適正かな。

あれこれ疑問があるけれども、実施要綱が出てくるまで待ちましょうか。

9月 8, 2005 太陽光発電のニュース | | コメント (4) | トラックバック (0)

2005.09.06

電気新聞/ニュース

リンク: 電気新聞/ニュース.

CO2海底貯留、実証へ‐国交省外郭団体など5ヵ年プロジェクトで共同研究 日本が排出する二酸化炭素(CO2)の5%を海底に貯め込む――。海洋国家ならではの壮大なプロジェクトが、現在、国の主導で進められている。今年度を含めた3カ年で約8千万円を投じて基本システムを設計。その後、2年かけて実海域で実証試験を行う。廃ガス田と地下帯水層を利用した「地中貯留」と「溶解法」に続く第3の貯留方式として、国際合意の形成を目指していく。 CO2海底貯留技術は国土交通省外郭団体の海上技術安全研究所が、産業技術総合研究所とアイ・エイチ・アイマリンユナイテッド(東京都港区、今清水義紀社長)と共同で研究を進めている。

うーん。これはこれで技術としては面白いんだけど、なんとなく不謹慎なプロジェクトに感じる。ニュースからだいぶ経ってしまったけど、なんだか落ち着かないのでその落ち着かなさを考えて見た。
残念ながら、私にはさしたる意見も提言も無く、漫然とした嫌悪感だけがあると云った状態。以下、つらつらと中途半端な考察と放言をしてみることにする。

前提として、人間活動によるCO2発生が地球温暖化を加速していることを真実としよう。そして私達はCO2を大気中に放散しないことが大事だとする。
京都議定書の遵守だ。

人間活動によって発生するCO2をどうにかしようとすると、ここには物理学上の根本問題がたちはだかる。
自然はある方位を持っている。
水は高いところから低いところに流れる。
熱は高温から低温に移動する。
エントロピーの増大だ。
だから外部から手を加えない限り、決して低いところから高いところには流れない。
同様にモノを燃やせばCO2とエネルギーと役立たずになって環境中に放散する熱と、になる。これもまた自然的には不可逆な反応であって、外部からさらなるエネルギーを投入しCO2を発生させない限り、モノに戻らない。
(そして地球外からのエネルギーって、太陽エネルギーくらいなんだよネ。)
この冷酷な物理原則からは、何人たりとも逃れることは出来ない。

ところで、海洋はまだまだCO2の吸収力を持っているとする説が有力だ。
だからCO2をそのまま捨てようということなのだろう。
しかも、深海中を投棄場所に選べば二酸化炭素ハイドレートになるから安心、ということか。メタンハイドレートとその場所を入れ替えればエネルギー採取と投棄が同時に出来て一石二鳥だったりして。

しかしこの前提にあってすら、系としての地球システムが受け入れ得るCO2の総量は変わらない。
エコロジカルフットプリントという視角がある。フットプリントとは「足跡」のこと。
実に世界中が日本人と同じ暮らしをしたら、地球が2個以上必要だという。
私達日本人は今ある暮らしをまかなうために、既に国土を越える範囲の、地球の自然治癒力に頼っている。
換言すれば、すなわち、生態系の輸入に頼っている。
そしてこれは公害の輸出・人口の輸出という構造で捉えることも出来る。

地球システムは地球に住む人々の共有財産に違いない。
そこで、ちょっと仮説。
そもそも、地球環境に関する国際的合意とは、カネのみによる国際間のやり取りに人類存続の限界を感じ、見切りをつけたものではないのか?
京都議定書もあるいは、限られた地球システムの共有という合意をCO2という物質に代表させたのでは無いのか?

わが国がわが国の国益のためだけにCO2を海中投棄すれば、上の枠組みからすると「コモンズの悲劇」ではないのか。共有資源としての放牧地を我先に争い奪う放牧者と何ら変わらないということだ。
コモンズにおいて、共有するものが資源でなく、ゴミ捨て場であればたちまちあふれてしまうだろう。

領海内だからいいだろうという見方も出来ると思う。
でも地球はそれほどまでに広かったか?
海は他国と、そして地球全体とつながってるのではなかったか?
チェルノブイリさえ大騒ぎなのだ。
隣国の酸性雨ですら大騒ぎなのだ。
あれは風に乗ってわが国にやってくるからイカンのだ。
ともっともらしい説明も出来るが、これもまた速度の問題に過ぎないのではないか。

すると現世代は見えない子々孫々に対してどこまで倫理的責任を負うべきなのか。そんな途方も無い時間軸の話になってくる。
そして実は私もこの目安に関しては見当もつかない。
一体何年先のことを考えれば良いのだろう、と。

で、感想本論。
CO2処理の技術的過渡段階としての海中投棄。それなら良いかもしれない。
一方それが常套化した時の悲劇はどのようなものなのか、誰にも想像がつかない。

もちろんノンリスクを言い出したら問題の解決の糸口は掴めまい。
でもCO2問題に本気で取り組むならば、省エネのプロパガンダ徹底、家庭のアメニティー志向への批判、まだまだやることがあると思う。
深海中投棄なんて、こんなにも早く切り札が出てしまうのが恐ろしい。

それにしても、環境を考える基軸をこのままCO2に据えていいのかなぁ?
私はエネルギーこそ、基軸に据えるべきだと思う。
エネルギーさえ困らなければ、CO2も少しはどうにかなる。
エネルギーさえ困らなければ、物質はリサイクルが可能。
エネルギーさえ困らなければ、食料生産にも融通性が出来る。
エネルギーは、世界を定常運転するのに無くてはならないくせに、本質的に限られた量しか採取し得ないからだ。

京都議定書の遵守は約束だから、守りたいと思う。
でも、CO2を悪役視した取り組みは、全体的かつ本質的な問題を見失ってしまう危険がある。CO2基軸でモノを考えた場合に、全体として良い結果を生むのか?何しろこれが信じ切れない。
つまり、私の中には大変な混乱がある。
だから、弊社はチーム-6%に参加しようという気になれない。
よくワカランことには賛成も反対もしようがないのだ。

いつものように歯切れの悪いお話でした。

9月 6, 2005 太陽光発電のニュース | | コメント (4) | トラックバック (0)

2005.09.05

主なニュース

リンク: デーリー東北新聞社.

img05090405 八戸市の東部終末処理場を拠点に進められている新エネルギー等地域集中実証試験「水の流れを電気で返すプロジェクト」で、東北電力と電線を接続、通電する「系統連携」が三日行われ、総合試運転がスタートした。
 下水道の汚泥から発生するバイオガス発電と太陽光、風力発電を組み合わせ、研究エリア内に安定電力の供給を目指す。
 産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業で、二〇〇三年七月に八戸市と三菱総研、三菱電機が共同で受託。青森県の協力を得ながら、〇七年までの五カ年計画で進めている。
 初日は、東部終末処理場の新エネ制御室に関係者が集まり、午前十時四十分、市庁舎とを結ぶ専用電線(自営線)にバイオガス発電の電力を通電し、東北電力の電線と接続。その後、緊急停止できるか、逆流時の安全装置が機能するかをチェック。太陽光発電の連携も試した。
 総合運転試験は当初、八月二十七日にスタートする予定だったが、接続トラブルで一週間中断していた。今後、断続的に総合試運転を継続し、予定通り、十月には実証試験が始まる運びだ。
【写真説明】
総合試運転が始まった新エネルギー等地域集中実証試験=3日

八戸のマイクログリッド計画が始動したということかな?
NEPSに詳しい。
http://neps.nef.or.jp/case_02_hachinohe.html

んん?系統連系の誤字がちょっと悲しい。
新聞社も間違うことがあるのネ。

9月 5, 2005 太陽光発電のニュース | | コメント (2) | トラックバック (0)

2005.09.04

空き缶おじさんとの遭遇

名古屋のまちには「空き缶おじさん」なる人が居る。
地域のゴミ集積所に運ばれた空き缶のうち、彼らはアルミ缶だけを分別し、自転車に積み込んで行く。
この自転車、荷台どころか前面まで満載。
よろよろしながらやって来て、やおら「仕事」を終えると、よろよろしながら去ってゆく。

「あれって、幾らになるんだろうね。」
たまにおじさんと鉢合わせても、さっさと去ってゆくので真相はなかなか分からない。
我が家の身辺での七不思議のひとつだった。

それが今日、とうとうウチの嫁さんがおじさんと会話することに成功。

「聞いたよ!!」
とゴミ集積場から戻った、嫁さんの第一声。

「んで?」
とニヤニヤしながら私。

「キログラム80円だって!自転車に一杯積んで、70キログラムになるんだって」
「深夜と早朝に巡回するんだって。」

ほぉ~、すると一車で5600円か。
半日で1万円は堅いなぁ。。。

そういえば、彼らはダンボールおじさんが化けた様相ではない。
空き缶を扱うと空き缶汁(アキカンジル)でべとべとになるが、ちゃんとビニルで袖を守ってるし、清潔好きと見える。
ひょっとすると月曜日にはネクタイ締めて会社に行っている人かもしれない。

さて、ゴミ収集をし片付ける自治体の立場ではどうか?
アルミ缶によって得られる歳入が減るから、彼らの存在はイカンのかも?

でも、お行儀がいいんですよ。空き缶おじさんは。
彼らにとっては、アルミ以外、例えばスチール缶をお金にしても二束三文。
だから、ゴミ袋からアルミ缶だけを取り出す。
でも、残った空き缶の袋も、その口を丁寧に縛って、地域住民やゴミ収集車には迷惑をかけないことを心得ている。

環境面ではどうか?
まず、アルミは電気の缶詰と言われるほど、その製造時に莫大なエネルギーを必要とする。
これはボーキサイトから得る新インゴットの話。
一方、空き缶からアルミを得る場合、洗浄・溶融と比重差で異物を除くためのエネルギーを要するだけ。
その投入エネルギー比は3%ほどという。
だから、これは健全なリサイクル。

次に回収プロセスは?
自治体は自動車で収集。
おじさんたちは自転車で収集。
走行距離にもよるけど、自転車による回収は、自動車の10~100分の一の投入エネルギーで済む。
なんとなんと、空き缶おじさんは、エコおじさんでもあったのだ!
(自分で勝手に感動!!)

また、曰く
「誰でもやれるよ。」
「軽自動車だともっと稼ぎがいいかな。」
と。
おじさんのコメントには、ライバルを恐れぬ大らかさまで感じられたのであった。

9月 4, 2005 環境・エネルギー | | コメント (2) | トラックバック (0)

2005.09.02

昨今の太陽電池価格動向

米ソーラーバズ社の2005年8月までの統計によると太陽電池のW単価は昨年の春頃を境にジワジワと上昇中。
august
詳しくは同社のホームページをご覧下さい。http://www.solarbuzz.com/

昨年秋くらいから太陽電池の素子となる多結晶シリコンの世界的供給不足が深刻化してきました。需要の伸びに原材料メーカーの投資が追いつかないのです。
8月31日の日経新聞によりますとシリコン原料は来年もさらに値上がりが予想されるとのこと。また石油の高騰を受けてスーパーストレート型太陽電池の表面を覆う板ガラスも値上がりしています。架台の原料となる金属材料や電線類の原価も高くなっています。

「日本市場のはなし」

日本ではデフレもあってか、今のところシリコン”不足”の影響が大きいようです。
「かつてよりも太陽電池の納品が遅くなった」など旺盛な需要に対してメーカー側の供給力が追いつかない場面も見られます。
一方、シリコン価格”上昇”による影響ですが、一部メーカーでは今月から代理店向け卸価格を僅かに値上げする予定。
他方には、NEF補助金の終了を受けて若干の値下げを行うメーカーもあり、各社の戦略は入り乱れています。
値付けも企業戦略のひとつですし、メーカーによってはまだ弾力性があるのでしょうか。
ただし定価改定などの小手先の変化では消費者にとっての費用は変わりません。むしろ、製品差による価格差、メーカーによる代理店納入価格の変動、代理店同士の市場競争、建設プロダクトとしての納品品質差による影響の方が大きいはずです。

旺盛な需要にささえられてきた日本の太陽光発電ですが、かつて無かった”値上げ”が出てくるところを見ると、その原価もほぼ横ばいに達しているとする見方でほぼ間違い無いでしょう。

ここで消費者としては、発電素子のワット単価が安いといわれるアモルファスやCISさらには色素増感に期待したくなります。
ところがこれらは面積効率が劣りますから、結晶系と比べて相対的に架台使用量や建設労務が大きくなります。中でも後付設置や陸屋根架台ではひどく不利です。これらは太陽電池単体としては安くても、システムとしてのトータルコスト低減の旗手とはなりえないのです。
ところがこれらやや効率が劣る太陽電池にも”建材一体型”という伏兵があります。太陽電池を屋根材一体型として用いる際は屋根の機能を兼用することから北面設置など設計の幅を広げる可能性もあります。モジュールの面積単価が安くなれば発電効率は低くとも建材としては優秀だからです。
ところが市場の8割は後付設置です。したがって余程の技術的ブレークスルーを見ない限り、あと10~20年くらいは継続して結晶系がシェアを握るのでは無いでしょうか。

ついでながら、時間軸に視点を移して、太陽電池の価格が2000年頃から殆ど変わらない理由を考えますと、
①シリコン太陽電池の量産効果が次第に頭打ちになってきたこと、
②商業化製品の薄膜化やセル効率上昇がダイナミックには進まないこと、
③台風など自然環境の厳しいわが国ではモジュールの大型化やサッシ部の薄肉化によるコスト削減にも限度があること、
などが挙げられます。
表現を変えれば、今よりコストを引き下げるには品質面のケチをしないと無理がありそうだということです。

次にシステムとしての太陽光発電ですが、主に架台をはじめとした周辺資材の簡素化と合理化、施工方法の合理化は既に2000年頃に成熟期に入っています。その後見られた費用低減傾向は市場競争とNEF補助金によるものでした。

しかし市場の自立を確認したとするNEFはまもなく補助金を終了します。
かつて助成を行っていた自治体も終了予定とするところが相次いでいます。
(撤退する自治体が増える原因。①自治体独力で不正受給防止策を維持するのは困難煩瑣②慢性的な担当人員不足③自治体にお金が無い。)
これは消費者にとっては残念なことですが、裏を返すと、これまで業者にとってひどく煩瑣だった助成金関係の書類進行業務から開放されることを意味します。
最も重い労務は注意深い設計作業と電気工事業者による電力協議を残すのみとなります。
すると次のシーンとして
①異業種の参入加速
②代理店間のさらなる競争激化
③設計・施工の手抜化による太陽光発電の物販化
が想像せられます。
ここでは平均的費用がさらに低廉化すると共に、納品物のチープ化も加速することでしょう。

高い高いと言われ続けて来た太陽光発電ですが、そのコストの大半を占めてきたのは太陽電池本体やインバータです。ところが今や太陽電池の価格はだいぶ落ち着いたため、システムコスト全体での占有率は以前より小さくなっています。
したがって今後の太陽光発電システムは、製品種類差、現地条件差、システム構成内容差や設計施工品質差の方がコスト全体における比重を増すに違いありません。
太陽光発電はもはやパソコンなどと同様、もはや値段のカッコで括るのが不可能になっています。

9月 2, 2005 太陽光発電のニュース | | コメント (2) | トラックバック (0)

2005.09.01

asahi.com: 燃料電池と自然エネルギー?-?経済気象台 - ビジネス

リンク: asahi.com: 燃料電池と自然エネルギー経済気象台 - ビジネス.

2005年08月31日14時32分 技術者は、自己の開発結果の長所ばかりに目を奪われてはいないだろうか。  例えば、燃料電池に代表される水素エネルギーは、環境にやさしく、将来は巨大な市場を生み出す、と期待されている。  燃料電池は、水素と酸素と化学反応させて電気を生み出す。副生成物は水と熱だけで、二酸化炭素や排ガスが出ないクリーンエネルギーとして注目されてきた。トヨタ自動車やホンダが開発した燃料電池車は、大量生産や市販の前提となる型式認証を受けた。燃料電池車は、水素を燃料として、排出するのは水だけで「究極のエコカー」とも呼ばれる。  一方、燃料電池を家庭に一方、燃料電池を家庭に普及させる動きも本格化している。家庭用に利用すると、電気と温水が得られ、光熱費も節約できるという。試験的な導入も始まっている。

 問題なのは、水素を得る方法だ。天然ガスの主成分、メタンガスを水と反応させて、水素と二酸化炭素とに分解する方法が主流だが、二酸化炭素が発生してしまう。 (注1)

 炭素を含んでいない水を電気分解すれば水素が得られるが、ここで問題になるのは分解のための電力だ。そこで、石油や石炭を燃料料とする火力発電ではなく、風力発電や太陽光発電など自然エネルギーを活用してはどうか。(注2)  

風力発電は風の強さによって発電量が大きく左右され安定しない。発電規模では火力にはとてもかなわない。しかし、水の電気分解ならこの短所を補って余りある。

 太陽光発電だって同様の使い方ができるだろう。現に、このような方法を検討している動きもあると聞く。

 発電という行為だけから考えれば、確かに燃料電池は素晴らしい。肝心なのは、燃料の生成方法や副産物をどう環境負荷の少ないものにするかだ。

 燃料電池は自然エネルギーの組み合わせてこそ、本当のクリーンエネルギーとなる。(隠居)

というけどこりゃひどく科学を無視した話だ。
その理論的背景も提言もずいぶんおかしい。

燃料電池はその燃料たる水素の製造時に二酸化炭素を発生する。これは正しい。
ただし、
注1のような部分的な見方は全体像をゆがめてしまう。
燃料電池は発電までの全体において化石燃料を燃やすよりも公害物質の発生量が少ないのだ。あるいは「害」が面的ではなく集約的であって従来よりもいくらか対策がしやすいのだ。

ヒステリックに「完全に無くせ」というならそういう議論に焦点を当てなければならないし、量の完全さを最優先する意味を示さなければならない。
それに燃料電池に限らずプロセス全体で全く二酸化炭素を出さない完全クリーンエネルギーは存在しない。太陽電池だって風力発電機だって製造時には電力を用い二酸化炭素を発生させているのだ。だから、そもそも今までの技術者の公言やマスコミと市民の捉え方が間違っていたということを強調すべきでは?

燃料電池は
○天然ガスを燃やすよりも(プロセス全体ではおそらく)省エネ・高効率なこと
○移動する自動車などでは環境中に有害物質をばらまかないで済むこと
○数少ない電力貯蔵の方法
として価値がある。
電気なんてものはそもそも”需給同時性”にしばられているしこれが厄介なのだから、燃料電池による電気の「保管可能性」の方を重視したいな。

また、注2の提言もずいぶんおかしい。
太陽電池や自然エネルギーで得られた貴重な電気エネルギーを水の電気分解などに投入して水を酸素と水素にしていたら、次にここから取り出せる電気エネルギーは初めよりも少なくなってしまう。つまりこの余分なプロセスは損失だらけ。

エネルギーを得るためにはそのために少なくないエネルギー投入を必要とする。
太陽電池を作るのも風力発電を建設するのも、本来はお金の元を取るためじゃなくてその製造に要するエネルギーよりも多くのエネルギーを得るためなのだ。
つまりエネルギーを得るということはエビで鯛を釣るということ。
だから釣った鯛で再び小エビを釣るなどということをしてはならない。
この間を元通りだという人は居ない。
船を出し人が釣っている(エネルギー消費している)のだから。
こうしてエネルギーを得る過程ではほぼ全ての場合、直接的間接的に二酸化炭素発生を伴う。

なにしろ太陽光や風力は元から効率が悪い。
だから、ここから得られた電力はとても貴重。
変換する必要が無ければ無駄なくそのまま使うことを勧めるべき。

考え方を押し進めてゆくと目の前の二酸化炭素発生量削減が優先なのか全体での二酸化炭素発生量削減とエネルギー保全が優先なのかという話になる。しかし後者の方に分があるのは明らか。
エネルギーがあれば二酸化炭素を回収し他の物質の形に閉じ込めることも不可能ではない。
核エネルギーを取り出さない限り物質は不滅なのだから。
だから我々はエネルギーの方こそ大事にしなくちゃならない。

自然エネルギーによる発電はそこから得られる電気エネルギーをそのまま使い、燃料電池は燃料電池のメリットを生かすのが一番賢い使い方。
もし太陽電池で水素を得るなら、電気を貯蔵するという目的でしょう。
そういうことならわかるけどねぇ。

もし燃料電池を活用するためにこの間の「エネルギーの目減り」に目をつぶれと言うならば、初めからこの「目減り分」を使ってしまった方がCO2ペイバックにおいてもエネルギーペイバックにおいてもコスト的にも、全ての点で”お得”。

だからアサヒコムの論は燃料電池の自己目的化以外の何者でもない。誤っている。
エネルギーの保管が主目的で無い限り、太陽光発電で得た電力を電気分解に用いるなんて馬鹿なことをしちゃならないヨ。それに日中の電力はまだまだ貴重なのだ。

私の提言はこう。

今後、水素を得るための電気分解の効率と水素の保管性が良くなることがあれば、夜間の原発の余剰電力で水素の形にして貯蔵するのも良いかも。
余分が無い日中の太陽光の電力はそのまま使いましょう。

9月 1, 2005 太陽光発電のニュース | | コメント (2) | トラックバック (0)