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2005.09.15

廃エアコンが不法投棄された事件

リンク: 中日新聞ホームページへようこそ.

大手家電量販店「エイデン」(本社名古屋市千種区)が家電リサイクル法に基づいて引き取った廃エアコンが不法投棄された事件で、愛知県警生活経済課と中署などは十五日、廃棄物処理法違反(受託違反)の疑いで、法人としてのエイデンと同社元外商二課長と元外商担当社員、県内の設備工事会社二社の経営者を書類送検する。

 調べでは、エイデン元課長らと設備工事会社の経営者らは二〇〇三年七月、エイデンが大手企業から独身寮のエアコン計六百七十五台の付け替え工事を受注した際、産廃処分の許可がないにもかかわらず廃エアコンの処分を受託した疑い。

 設備工事会社のうち一社はエイデンからエアコンの取り替え工事を依頼され、別の設備工事会社に丸投げ。この会社は引き取った廃エアコンのうち二百二十台を同県春日井市の電気工事業者に譲り、この業者が名古屋市中区の若宮大通公園まで運び、付近のホームレスに提供。ホームレスが銅線やアルミを抜き取って公園内に不法投棄した。

 エイデンは、大手企業から廃エアコン一台当たり四千円のリサイクル料金を預かり金として受け取りながら、本来リサイクルを行う製造業者に渡してなかった。こうした状況から県警は、エイデンが当初から廃エアコンをリサイクルするつもりがなかったと判断した。

 本来、廃家電などの廃棄物を収集・運搬、処分するには都道府県の許可が必要だが、リサイクルを行う場合のみ家電リサイクル法の特例で許可を免除される。県警は、今回のエイデンに特例は適用されないとして、廃棄物処理法違反容疑での送検に踏み切った。

 廃エアコンを不法投棄したホームレス二人は廃棄物処理法違反罪で有罪判決を受け、運搬した春日井市の電気工事業者は同法違反容疑で逮捕されたが処分保留で釈放されている。

この事件を、私は量販店の限界と銘打ちます。
ニュースは
廃棄物処理法違反容疑の面だけを取り上げているけど、この様子だと廃棄時にフロンが回収されているとはとても思えない。中間業者としてのエイデンは丸投げという行為とその内容を徹底的に追求せられるべき。
そもそも、675台もの台数が元請負人の監理なし進行したこと事態にまったく呆れるばかりだ。あんた達の仕事はピンハネ業かね??

また発注者側も同じ穴のムジナ。
コストと内容をよく見比べて、いけるかどうか大企業ならわかるでしょう??相手はプロだから、相手にまかせたのだから、相手にゼニを払っているんだからという考え方は甘い。
また企業がモノゴトを他社に発注する時は大抵合い見積もりだし、、安いのを優先する場合が多いかと思う。でもそこにはきっと「安いだけの理由」があるんだからその仕事内容を最後まで見届けないと。

背景を考えると、建設業のみならず、古くから家電量販店も建設ピラミッドそのものになっていることが挙げられる。量販店が受注して下請会社に丸投げして、この下請会社が一匹狼の業者にやらせるという構造。
でもこれ、家電量販業界だとトレーサビリティー(履歴管理、追跡可能性)が全く確保されていないんだよね。現場じゃ何をやっとるか、販売店側はちっとも知らない。
あ、もちろん、マジメな工事屋さんも稀に居ますよ。でも大抵はお金が足りなくてフロンプシュー(大気放出)、ね。
量販店に施工依頼する場合は半分はピンハネですから1万や2万円の工賃じゃ真空引き施工はまるで無理。これからルームエアコンを購入される消費者の方はよく覚えておきましょう。

関連してエアコンのフロン放出とオゾン層破壊について、なっちゃん氏のブログでコメントしまくってます。

http://blog.livedoor.jp/taiyokohatsuden/archives/50073229.html#comments

消費者側からはこんなサイトもありました。

http://members.at.infoseek.co.jp/aircon2003/#Top

9月 15, 2005 太陽光発電のニュース |

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コメント

これは、氷山の一角ですね、しかもやり方がずさんです。
他の量販店では、リユースという名目で帳簿上中古販売として、1円とか値段付けて、最終的には同じようなことをしているか、海外に輸出しているようです(巧妙にやっているが結果は同じ)。
モラルに期待しても限界があるので、環境に悪い物ほどルール通りに処理した人が得をする制度を構築してほしいものです(同じ税金をつかうなら)。
PCB、アスベスト、自動車、核廃棄物、、、、、問題山積です、とても法律やモラルだけで解決できるほど甘くない問題です。
でも、このまま放置すれば、100~200年後には一部の特権階級のみが豊かな生活をし、その他大多数が、公害の中で18世紀の生活水準を強いられると予想します。
いつも悲観的な極論ばかりで、申し訳ありません、日本だけの問題ならナントカ成りそうな気配はありますが、世界規模で考えると、、、、。

投稿: aosam | 2005/09/15 20:37:20

やり方がヘタクソですね。
ブチ捨てるのはズサン。
いずれにせよ、量販店によるエアコンの扱いが、悪質かつ巧妙化してゆくのを社会が容認している現状はいかんです。おっしゃる例のように、公害を輸出していたら意味なしです。
aosamさんがおっしゃるように
●「ルール通りに処理した人が得をする制度」
●「同じ税金を使うなら」
これ大賛成です。
そうでなくちゃこの競争社会、(正義?というと胡散臭いかな?)”全うさ”は道楽視され、永久に宙ぶらりんになってしまう。

一方
「とても法律やモラルだけで解決できるほど甘くない問題です。」
これも全くその通りで非常にアタマの痛いことです。そして、自身、偉そうなことを云って見たって、家族が飢えるようなことがあれば、やっちゃうかもしれない。ますますアタマが痛いです。

犯罪はそれを起こす立場でも捉えなくちゃならないし、何故起きたのか社会構造的にも捉えなくちゃならないでしょう。このニュースで、私が消費者たる発注者も同時に責めているのは、そんなことを云いたかったからでもあります。(ついでに我が事として肝に銘じる効果も)

>このまま放置すれば、100~200年後には一部の特権階級のみが豊かな生活をし、その他>大多数が、公害の中で18世紀の生活水準を強いられると予想します。
なんと悲しくリアルなんでしょう。
なんとか、HAPPYなシナリオを描いてみたいですね。
さあれ、モトを糺せばお金の問題に尽きる気がします。
そしてお金の問題を超越できるのは、それを持っている者と一部の宗教者だけのような気がします。
で、ここ10年くらいで環境論が前面に出てきましたけど、ひょっとしたらこれこそが、時代の救世主かもしれない。今あるのは少々歪んだエコブームかとは思いますが、まずはトレンドが始ったこと自体を大切にし、期待し、応援したいと思います。(目玉ひんむいてよく見つつ、取り組みつつ。。。笑)

投稿: よしどみ | 2005/09/15 22:12:40

エイデンって結構大手なんですね。
調べてしまいました。なんとやっぱりISO14000シリーズを取得してるではありませんか。

しかも、大きく謳っちゃてますよ。以下抜粋ですが、当然取り消し?これって、やっぱり氷山の一角なんでしょうね。今ごろは他の量販店も戦々恐々で社内調査中なんでしょかね。しかし、いい機会ですから徹底的に取り締まってほしいものです。

グループ4社一括取得は日本初。  
エイデングループは「地球環境を考える企業を目指しています」をモットーに、ECO推進プロジェクトを展開。省エネルギー対策、廃棄物対策、地球温暖化対策、グリーン調達対策の4つの環境目的を追求するシステムを構築し、2000年3月に環境マネジメントシステムの国際規格「ISO14001」の認証を、グループ4社同時に一括取得しました(2003年3月更新済)。販売や物流などの異業種を含んだ4社同時の一括取得は日本初。現在取得事業所数は、136拠点を数えます。(2003年3月20日現在)
http://www.eiden.jp/navi/en.html
http://www.eiden.jp/navi/en.html

投稿: なっちゃん | 2005/09/15 23:24:50

なっちゃんさん、こんばんは。
今のところ量販店では施工をふくめたトレーサビリティーはぜんぜんダメ。
どこを見ていてもそう。この近所だってきちんとやっているところは、一店舗もありませんよ。ルームエアコンはそもそも従来のフロン放出型工事からぜんぜん施工単価が変わっていません。誰があの単価で真空引きするのって、思いませんか。

量販は競争が苦しいと思います。だから工賃表をいじるのがイヤだと思います。それなら量販業界全体でフロン放出対策費としてエアコン本体のエンドユーザー価格を値上げして、オンサイト毎に工事屋にきちんと工賃差額をバックするとか、何かしなくちゃなりません。とにかくトレーサビリティー確保が最優先。
エアコンなんてそもそも贅沢品なんだから、安売りしなくていいんですよ。

そうでなきゃ、プロのルームエアコン屋を行政の管理下で認定し、彼らのみが直接販売直接施工するという独占体制しかマトモな販売方法は無いでしょう。メーカーと政治の上流から動いて欲しいですよ。ホントに。
メーカーが上流になっちゃうのは、aosamさんの”メーカー支配”の言葉に代表されるような、別問題も浮上しますけど、彼らの責任はとても重い。

この問題、いつまでも放置していたら、マジメにお金を払って、きちんと真空引きしてもらって、きちんとリサイクル料を負担している消費者がバカを見てしまいます。
エイデンは「たまたまバレた」だけ。私はそう思います。

関連してIHクッキングヒーターやエコキュートを量販店が扱うのは、大反対です。
ここには量販店とその下請の中間マージンしかないし、施工者のレベルの低さったらもう。。。
これまで市内の量販店の下請や、孫請さんから何度も相談を受けています。
「どうやって施工したらいいのかぃ?」
うわー、こんなんだったら売ること自体が犯罪。

でもまぁ誰だって最初は初心者だからとサービス精神を発揮して、
「免許だしなよ。申請書や協議書の書き方教えてあげるよ。」なんていうと、
「免許は無い」って言う。あんまりじゃないかーーー!!
資格も技術も無いなら仕事しちゃ、ダメヨ。
ということで説教ばかりしているので私は嫌われます。

量販店が直接施工出来ないなら売るな!っての。その下請が直接施工できないなら売るな!っての。卸すメーカーもまぁ、何を考えているやら。
同様に、太陽光発電がホームセンターや量販の店頭で扱われる話がありますが、あれもきちんとした技術屋が行く可能性は低いですよ。
量販店は分をわきまえて、コンセントを差すだけで済む物販に徹すればいいじゃないの。ねぇ。

「ナンチャッテ工事屋と量販店の似非仕事を蹴飛ばす会」会長より。

投稿: よしどみ | 2005/09/16 0:12:08

うちもエアコン工事(業務用がメイン)でやってますが真空引きちゃんとやってますし、東京都にキチンとフロン破壊回収の報告だしてます。

でもこれってまじめにやってると膨大な経費かかるんですよ。だから量販店と同じレベルで価格の話されると全く噛み合いません。

だからあんまり勘違い甚だしいお客さんには売りません。よしどみさんの言うように贅沢品なんだから相応の対価を払うべきです。

量販店の安さはやはりそれなりのサービスしかしないからと言う点に尽きると思います。

うちのようにお客さんに密接した業態だと販売価格と施工代金にはアフターメンテ等の事もあり若干含みを入れてます。安くうれば間違いなく赤字決定です。

廃棄処分にしてもやはりリサイクル料金と収集運搬交通費料金をお客様から頂くかぎりはキチンと手続きを踏まえるのが当たり前。

でも今回のエイデンの事件、本当に氷山の一角ですね。以前うちにも片言の日本語を話す外国人がトラックでやってきて「捨てるエアコンください!」ってきたのでうちは家電リサイクルにだしてるからあげられないと言ったら不機嫌そうにかえって行きました。

結果的には有価物である銅やアルミは再生原料の販売と言う形でリサイクルしてくれんでしょうが、今回の事件のように金目の物を取り払った後のプラスチック等のゴミは不法投棄するしかないので明るみに出ると思います。

正に、正直者が馬鹿を見る日本の業界構造を構造改革しなければいけないと私も思いました。

投稿: すぎやま | 2005/09/16 13:07:08

なんでも安けりゃいいっていう風潮を変えなきゃいけませんね。企業努力はもちろん大切ですが、やるとこまでやってそれでも外的要因にて上げざる得ないときは消費者はそれを受け入れるべきです。

以下のニュースは一つの例ですが、異常事態です。安全が脅かされる問題に発展しかねないと思います。
http://www.nikkei.co.jp/news/past/honbun.cfm?i=AT2M1500Z%2015092005&g=G1&d=20050915
米航空業界3位のデルタ航空、同4位のノースウエスト航空は14日、それぞれニューヨーク州の連邦破産裁判所に米連邦破産法11条の適用を申請し、会社更生手続きに入った。格安航空会社との値引き競争などで収益が悪化、これに原油高に伴うジェット燃料の急騰が加わり経営が破綻した。米航空業界は大手7社のうちユナイテッド航空、USエアウェイズを含め4社が破産法の下で運航を続ける異常事態に陥った。

>関連してIHクッキングヒーターやエコキュートを量販店が扱うのは、大反対です。
>「どうやって施工したらいいのかぃ?」

これは地元大手のハウスメーカーの下請けの設備屋さんでもありましたよ。
新築で太陽光を受けて、IHと電器温水器は商品だけ卸してくれということでやったのですが、たまたま太陽光の工事のチェックで現場に行ったら設備屋さんが四苦八苦してるではありませんか。どうにか設置しても試運転すらわからない状況でした。結局私が最後まで試運転に付き合う状況に陥りました。できないなら初めから仕事を請けるなといいたいです。


投稿: なっちゃん | 2005/09/16 15:39:46

すぎやまさん、書き込みありがとうございます。
「正直者が馬鹿を見る日本の業界構造を構造改革しなければいけない」
折に付け、とにかく声をあげましょうね。
良くないことを良くないと云う勇気が必要だし、目の前の小さな損得に振り回されず、出来ることはきちんとやりたいものです。それでお客さんが来ないなら仕方ないし、他にも飢えない程度の仕事はあるはず。と、割り切りたい。。。ものです。

なっちゃんさん、
象徴的な出来事がたくさんありますね。

エネルギーとして石油を使うのは、これから段々と贅沢なことになってゆくと思います。

>なんでも安けりゃいいっていう風潮を変えなきゃいけませんね。企業努力はもちろん大切ですが、やるとこまでやってそれでも外的要因にて上げざる得ないときは消費者はそれを受け入れるべきです。
>以下のニュースは一つの例ですが、異常事態です。安全が脅かされる問題に発展しかねないと思います。

全くおっしゃる通りです。
安全とお金がトレードになるなら、フツーは安全を取るはずです。ここでの消費者の「得」は安全。
でも、こういう守りのアピールはとても難しいですね。

同様にPVにおいても耐久性差や発電量差、環境貢献差、つまり品質差のアピールはとても難しいです。

建築屋さんもねぇ。。。出来なくてもやるっていうところが多いから困りますね。
しかもお客さんには、相手が出来るのか出来ないのかの区別はとても難しい。

投稿: よしどみ | 2005/09/16 16:29:01

「ISO14000シリーズを取得、当然取り消し?」まず取り消しにはならないでしょう。
ISOの精神(本質)は性悪説で、しかも何でもマニュアル化されていて、法令順守ですから、全ての事故、事件において、かならず(たとえ守れないようなマニュアルでも)マニュアル違反の責任を問われるのは、現場の人間です。(たとえそこに暗黙の了解があったとしても)
経営陣はせいぜい、ISOの維持審査時までに再発防止策を策定する程度でしょう。

本来、環境問題は性善説が基本となるものと考えますが、ISO14001の性悪説の考えで自社だけが環境に配慮しているとカッコ付けて、弱い立場の他社に廃棄物や責任を押し付けているのが現状です。

投稿: aosam | 2005/09/16 19:42:38

ISO14001って努力目標みたいなものですよね。あれの意義って何なんでしょう。マニュアル作ったり、実践してみたりするのは勉強にはなりそうですが。。。

>自社だけが環境に配慮しているとカッコ付けて、弱い立場の他社に廃棄物や責任を押し付けているのが現状です。

無理があればどこかにしわ寄せが行く。
そういうことでしょうか。

この事件、日経新聞で昨日から3度目の掲載になっています。入札前からの確信犯だったようです。入札に勝つためのシナリオだったとな。

投稿: よしどみ | 2005/09/16 20:56:50

そうですね。

環境方針の4番にもこんな風に書かれてますもんね。
>・ 環境管理組織の構築・環境目的及び目標を設定し、環境保全活動を全従業員が取り組み、見直すことにより継続的な改善・向上を図ります。
>・ 環境保全に関する法規制等を遵守するとともに、汚染の予防に努めます。
>・ 環境方針は必要に応じて見直し、全従業員に周知徹底するとともに、社外にも公開します。

これから見直しと改善を図るということでしょうけど、なんか確信犯だとすると改善を図るとかって何か違うような気がしますね。
私だったらホームページを閉じますけど、堂々と出しているところが凄い!

投稿: なっちゃん | 2005/09/16 22:01:56

大きな会社は末端までの徹底が大変だと思います。ここで大真面目にやっていた人はとても傷ついたでしょうね。

でも同社をはじめ、量販店では以前からこの問題を内部に爆弾として抱えていたはずです。そういう風土だから問題は起きてしまうのだし、根本的に見直されるべき点があるはずです。ISOがそのまま飾りになっちゃうんじゃ、何にもならないですね。

投稿: よしどみ | 2005/09/17 0:36:10

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