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2005.10.08

3Rと太陽電池

太陽電池の3Rを考えてみたことはある?
最初のRであるリデュース。
これは業者やメーカーにとっては勘弁して欲しい(笑) より多くの人に、楽しみながら導入してもらいたいな。でも使用頻度の少ないオモチャはどうなんでしょ?毎日野ざらし精一杯働かせてもエネルギー回収に5年は要るでしょう。でも、平気で紫外線劣化しちゃう樹脂部分は発電素子寿命の前にダメになっちゃう。だから教育用以外にはあまりお勧めできないな。
次のRはリユース。
街角でみかけるリサイクルショップや市民のバザーなんかがそうかな。使えるものをそのまま使いまわすこと。独立用の太陽電池の場合は、大抵これが出来る。ベランダ発電に飽きちゃったら自動車やヨットにつけてもいいですね。住宅用はどうなんだろう。あれは枚数も多いから、引っ越しで不要になったりしたら大変なことだ。その場合、系統連系で使いにくくなっても、独立型に転用するという方法が有力だ。目安として素子枚数が30~48のものは12V用で使える。66~72だったら24V用で使えるから中古もどんと来い。今後NGOさんが立ち上がって役立ててくれるかもしれない。
なお、24~28は床下換気扇などの軽い負荷を直接ドライブするか浮動充電用途の電圧しか得られないから、扱いはやや限定される。
30~34セルは寒冷地や小型システム向き。いつでも独立型で役立てたい場合は36セルの倍数が基本。赤道直下では36~42セルぐらいが具合が良いのではなかろうか。48セルの場合は3直列にすれば48V系にいけるからこれも悪くない。だけど48V系となると企業が使うようなシステムが多いから中古転用はありうるのか?やはり48セルもチャーコンの耐圧が足りれば12系で使うのも悪くない。一番困るのは、わが国でこれまで一番売れている54セル。帯に短したすきに長し。24系に使うと動作点がMPP点の右側になってしまうし、12系で使うとセルが余りすぎるし、普及型チャーコンの絶対最大定格電圧を超えてしまう場面が多い。
最後のRはリサイクル。
コイツはなかなか難儀であって、ガラスとEVA、EVAとセル、EVAとバックシートがはがしにくい。アルミフレームはネジをはずせば済むし、架台や電線は今でも全量リサイクルルートに乗るけど、モジュール本体は恐ろしい量のゴミになる。せめて長持ちするものを選び、大切に使うというものではないだろうか。
・・・以前お客さんからこう言われて驚いた
「30年持つものを1回買うよりも、15年しか持たないものを2回買う方がいい。」
買い替えを想定するケースだと、もう一度新品を導入できるし、その頃にはあるいは安く良質になっているかもしれないとのこと。
でも、15年程度でうんと安く良質になるのであれば、そもそも、私だっておすすめしない。この人は今後もあふれかえる世の中のゴミについてどう考えているのだろうか。それに2回も買ったらそれは恐ろしく高い買い物になってしまう。
関連して今度は、CPT(コストペイバックタイム)とLCC(ライフサイクルコスト)の根本的な違いについて触れてみたい。PVの経済性を考える時、CPTで考えるのはどうやら間違いでは無いかと思うのだ。

10月 8, 2005 太陽光発電の技術 |

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コメント

よしどみさん、こんばんわ。
「一番売れている54セル」~トラ技にも出てましたが、DDコン+MPP追従+チャーコンなんてのが登場してほしいです。

「30年よりも、15年を2回」~この人はきっと車も新車を買って3年程度でまた新車を買う人でしょうね(私には理解不能ですが)。
ふと思ったですが、私は38歳ですから、30年くらいパネルの寿命も必要ですが、不謹慎ではありますが定年後家を建てた方なら解らなくも無い、自分が死んだあとの環境まで考えて生活している人は意外に少ないといえましょう。

投稿: aosam | 2005/10/09 19:48:53

aosamさんこんばんは。
これは、30代前半の方でした。なんだかもったいない考え方ですよね。家がもう壊れそうならいざ知らず。。。

投稿: よしどみ | 2005/10/10 1:40:12

15年後にパネル交換ですか~、私にも理解来ません。新型パネルを導入してアレイの追加とか新型高効率パワコンへの交換とかならまだ理解出来ますが、交換した後のパネルの行方がとても気になるところですね。車のように下取りサービスがあるのならいいのですが。。。

さて、54セルの「帯に短し襷に長し」問題ですが、私も非常に興味があるところです。先日自宅の54セルを、うちのチビゴジラの安全対策(破壊工作対策とも言う)による理由で撤去したので会社へ移設しSB3024iで12Vシステム転用を実験する予定です。こんな形でベランダ発電を中止するとは思っても見ませんでした(笑)

私が実際に運用した感想では、確かに54セルでも24Vのバッテリーになんとかフロート充電は可能です。深放電した後のバルク充電時のみ若干のヘタリ感は否めませんでしたがアレイを増やせば独立系転用は充分可能と判断します。ただし軽~い負荷専用になっちゃいますね。あと注意すべきは低温時の高電圧かな。冬場は満充電になったときに30V越えを果たすので耐圧の高いチャーコンが必須です。

セルフレギュレート可能かとも思いましたが、実際はチャーコン経由でもかなりバブリングを起こすのでチャーコン無しではバッテリーが持たないでしょう。過充電ですぐおしゃかだと思います。

転用は現行のC40などでも耐圧が高いので可能かとは思うのですが12Vシステムに使った場合セルが多すぎてミスマッチ損失が発生しMP点のはるか右側で動作してももったいないだけなのでどうせならSB3024iのMPPT制御を使ってMP点で動作させつつ電流ブーストマジックでホクホク状態が理想かと思います。

上手くいけば特殊なニッチになりますよねこれw商売根性丸出しですみません。(笑)

まぁ、論より証拠で「時間」を作ってやってみます。最近、この「時間」が曲者です。

投稿: すぎやま | 2005/10/11 19:38:04

えと、今気づいたのですが、間違い間違い。「24系に使うと動作点がMPP点の左側になってしまうし」は「右にいってしまうし」でした。左右が逆です。いかんいかん。

投稿: よしどみ | 2005/10/11 22:30:30

すぎやまさん、毎度です。

下取りサービス作戦は、良くないですよ。もちろん「下取りサービス」自体は良いことなんですが、短期間使用と撤去交換を前提としていて、往還で発生する環境負荷や架台の交換をどう思います?万が一にも15年で交換がエコノミーだったとしても、私は道徳的な呵責を感じます。お客様あっての商売ではありますが、生活のためにおかしな仕事はしたくないものです。ということでこの方には、「シミュレーション提出の上、設置しないほうがお得です。」と答えておきました。

セルがうまくない場合は、MPPTチャーコンの出番ですね。でもBlueskyの場合、追いかけ方が最良になるのはメーカーが想定する帯域、つまり、おそらくは、36セルの倍数でしょう。

チビゴジラ様は破壊しますか?配線を壊しちゃうかな?(笑)

それから54セルの考察。うんうん。状況わかります。54セルだと、バルク後半の伸び、つまりアブソーブのステージで力不足になると思うのです。温度係数を考慮するとベストコンディションには程遠くなります。

セルフレギュレートは独立PV生活を送る限られた人々にや標識などの小型設備にとってだけ意味があるでしょうね。日々使う設備でないと、過充電の危険は避けられません。IVカーブ最右、つまり開放電圧付近での稼動が多くなっちゃう。

それから、次の話題。C40が続けばこれは助かるのですが、いつまで続くか。耐圧の高いMOSFETが出てくれば他メーカーも変わりますし、そう心配いらないかもしれません。そうそう、MPPチャーコンで汎用型(RV用やマリン用でなくて)が出れば希望は出ますね。調達性の問題は残りますが。(すぎやまさんが顧客のために一生をかけて調達して♪)

MPPチャーコンはおっしゃる通り、うまくいけばニッチな市場になりますよ。そのためには説明の努力も必要ですけどね。そして、これが一番大変。

「時間を作る」って、真心あって良い言い方ですね。時間が無い時間が無いって言っている自分が恥ずかしくなります。
お互いに話したいことが多すぎるのか、書いているうちに、対応関係がわからなくなってしまいました。

投稿: よしどみ | 2005/10/12 0:44:34

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