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2005.12.23

ある製品についての考察メモ

まずスペックの確認と整理。
A:コンバータの変換効率(95%)
B:蓄電池充放電効率(アンペア効率ではなく、エネルギー効率80%程度)
→換言すれば化学反応の効率と考えると良い。
C:蓄電池容量(30.6Ah)
→器の大きさ
D:蓄電池公称電圧(公称12V・・・つまり6セル電池)
→6セルというのは、2V単電池を6つ収容する電池ということです。
E:蓄電池直列台数(26台・・・つまり6*26=156セルバンク。公称電圧312V)
①ABの情報と考察から、蓄電池と出入りする電力の効率は
0.95*0.8=0.76つまり劣化を無視しても最大76%程度。
②CDEの情報から蓄電池の容量は
30.6*12*26台=9547wh→丸め処理をして10kwhとしているのでしょう。
ところで蓄電池は完全に充放電すると寿命が著しく短くなります。
すると放電の深さ(DOD)というものを考えなければなりません。
放電の深さはサイクルサービス用電池の場合、30~50%程度で使います。
プレゼンシートを見ると、50というやや乱暴な使い方を当たり前のように解説し
ていますが、この値を当該システムに適用すると、30.6というAh容量は実用上
30.6*50%=15.3Ah
公称容量で新品時を考えると
9547*50%=4773.5Wh/day
寿命末期は80%容量としますのでこれに0.8を掛けると良いでしょう。
4773.5*0.8=3818.8Wh/day
つまり、お客さんの立場に立つと、毎日平均、最大3.8~4.8kwhを使うことが出
来るわけです。
中間を取って(3818.8+4773.5)/2=4296wh(4.296kwh)を採用値としましょう。
するとこれら①と②の整理から
4.296*0.76=3.26496kwh
丸めて3.27kwh
これが、夜間と日中の電気料金差を利用できる日平均の電力量になるわけです。
ここからは簡単。
☆太陽光ありのケース
☆太陽光なしのケース
これらで考えれば良いでしょう。
ここでは、☆太陽光ありのケースだけ計算します。
住宅ですから益税を考慮し、税込みで考えます。
3時間帯別電灯での売電単価は22.97*1.05=24.1185
夜間の購入単価は7.22*1.05=7.581
両者の差は
24.1185-7.581=16.5375円/kwh
一日あたり3.27kwhがこれを活用出来るわけですから、年間では
3.27*365=1193.55kwh
単価差を掛けると
1193.55*16.5375=19738円
蓄電池が7年耐久するとして
19738*7=138166円
寿命までに14万円程度、電気代が楽になるケースが出てくるということです。
実際は、日中の負荷が殆ど無い家もありましょうから、この場合は経済効果など
考えようもないでしょう。

考えようによって良くもなるし、ゴミ製造機にもなる。かな。

12月 23, 2005 太陽光発電の技術 |

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