薄いバルク系、これからどうなる?
セルの薄型化に伴って、こういうのが出てくる。
もちろん以前からロジ時や施工時の微細なクラックが知られているが、これは取り扱いの注意によって抑制できるし、ある程度は仕方ない。それにフィンガーまでは切れないだろう。しかし、このように、製造時に完全に断線しているとどうしようもない。
この機種はバスバーがタンデム構造となっているため写真箇所付近の厚さの差が大きいはず。内部の応力分布があまりうまく行っていないからEVA架橋時に割れてしまったのかと考えたが、実際はどうなんだろう。
また、このクラックがもっと右側ならば内部抵抗は大きくなるだろうし、ひどければホットスポットとなるリスクだってある。カタログを見るのも楽しいが、やはり実製品をよく見なければ。
※以下、グズグズと。。。
販売者も施工者も、システム資材の全てをブラックボックスと見なすのはちょっと無責任じゃないか。あるいは、せいぜいモジュールの実出力値に一喜一憂するがこれもちょっと違う。モジュール単体の出力値の和は、寿命を含めたシステム能力とは決して連動しないのだから、PVに関わる事業者は部材としての製品やシステムをこれまでよりさらにつぶさに見たほうがいい。資材の信頼性を優先的に観察、考察した上で、より長寿命、よりよく発電する設計を目指したい。
でも、私が同業者の間でそんな話をすると、ワシラ小さな会社が一体ナニが出来るんだぃ?と怪訝な顔をされる。ワシラは販売施工のプロなんだから身の丈でものを考えて、製品については、大会社にまかせようと。
だけど私は、何もかもをメーカー保証に預けようという動きも無茶な相談じゃないか?と思っている。(私はそれほどまでに「メーカーを信用していないヤツ」だそうだ。先日も某メーカー事業部のトップの方に「いつも辛らつなお言葉をありがとうございます」といわれてちょっと苦笑。。。)
PVシステムの寿命性評価は誰にとってもまだ未知の部分が多く、メーカーだってドキドキなのだ。それに、そんなに簡単に責任を切り分けたり分業化を徹底するほど、システムとしてのPVは簡単じゃない。全部わかろうというのも無理があるが、全然わからないのもひどい。そもそも、メーカーまかせで大船に乗った気でいるしか無い部分は半導体レベルくらいじゃないか?
メーカーや他販売店と喧嘩しようってんじゃない。責任の所在だけを問うような漫然とした喧嘩は不毛だと思っている。もっと機材を評価し、皆でもっとよくして行こうよ。製品を改良すればコストがかかる部分もある。売る立場では売りにくくなる。買う立場では買いにくくなる。だけど認める部分だって必要。行政や流通からのメーカーへのローコスト圧力にも限度がある。
卸とかエンジニアリングとか施工といった製造以降の事業のあり方だって、ただただ分業化するばかりじゃなく、もっと現物を見て、システム全体を評価しながら取組みましょうよ。誰もが神経質すぎるくらいに資材・システム評価しておかないと、販売とか施工とか下流で仕事をした立場でも将来走り回ることになると思う。なーんにも見ずに、作るばっかり、売るばっかり、工事するばっかり、買うばっかりで、安くなることをお祈りするばかりだとPVは大クレーム産業となること必至だ。
3月 31, 2006 太陽光発電の技術 | Permalink
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コメント
こんばんわ。
「システム資材の全てをブラックボックスと見なすのはちょっと無責任じゃないか」~PV歴2年私から見ても全くそう思います、施工実績やメーカー名を看板にしている割に、技術的に?と思われる業者が多いです。
メーカーも業者ごときが難しいことは理解できんだろう的な発言が、聞こえてくることから判断すると、業者をバカにしています。
販売店を囲い込むことに重点をおいている今日の状態は、製品の質で競うことを避けているとも思える、でも我々は電気に携わる者として質の面の評価を正当に行うことがプロとして求められていると思います。
聞く人が聞けば「辛らつ」かもしれません(笑)。
投稿: aosam | 2006/03/31 20:27:14
私たち小さな会社だからこそ直ぐに行動が起こせるのも大事です。
だから、必用なときに必用なネットワークを活用することがこれからのビジネスには大きな武器になってくると考えますよ。
いろいろな評価も視点が違えば結果も変わりますから双方商売繁盛で!!
投稿: 屋根屋 | 2006/04/06 13:12:32