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2006.03.22

パワコンの使い方

pwcurve-1 太陽光発電の設計には、適切なパワコンのパワーカーブとアレイのマッチングを考察する作業がある。
しかしわが国ではなぜか、マーケティング都合が先行してメーカーの教科書ばかりが信奉されて、何でもかんでも出来ると信じられている。もちろん出来るには出来るのだが、これらの教科書やカタログに記載してある設計が良い内容とは限らない。

図をご覧いただきたい。青が実測値で赤が移動平均。左下がりのカーブを見ての通り、低域ではパワコンの効率は下がる。このデーターロギングでは、定格比13%くらいまでしか追いかけていないが、これ以下のDC入力だと効率が落ちてしまうことが容易に想像できるだろう。かたや、右端つまり30%くらいからカタログ値を超える効率が観察される。その背景をつまびらかにすることはやや難しいが、低域では全入力電力に対して制御回路等、固定損の部分が相対的に大きくなってしまうと想像せられる。

実はこのグラフ、私の実測。精密計測器(付属品含めて300万円。。。汗)で高速同時サンプリングで得たので信頼性はあるだろう。JISC8961の試験方法。ご丁寧にLPF入れて移動平均処理までしたものが取得データーとなっている。しかも校正直後。それにしてもデーターの取得にヘタクソなプログラミングまでする羽目になった。

余談はさておき、左のほうに上に暴れているサンプル値が観察できる。
これも解説しておこう。
実は日射急変の試験を行った。
当然内蔵の1次側コンデンサに電荷が残るから効率は見た目上100%を超える。
そりゃ、外から送り込んだものに加えて内部に溜めたものがあれば、クランプがPCSの一次側にある以上、こうなるわけ。もちろん、容量にもよると思いますが、電荷が動くのって目に見えるほど遅いのですね。

それにしても、小生の信奉するこの製品、あまりにも猛烈な速さでMPPTするのでびっくりした。感覚的には起動と同時、変動とも同時。ああ、1秒もかからない。すぐにMAXに到達。
どこかの2分もかかる内蔵プログラムとは違うなぁ。。。
道理で年間発電量がやたらに多いわけだ。
このメーカーさんのこの製品、心から応援している。
今度は上の方を計測しようっと。

3月 22, 2006 太陽光発電の技術 |

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