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2008.03.29

法令と規格①

ユーザのほうは仕方ないのですが、太陽電池メーカーの開発者やシステム販売業者と話していて気付くのは、彼らが太陽光発電に関係する法令を殆ど知らない、という事実です。

だから困ったことですが、事業者に悪気が無くても、知らず違反行為を働いてしまっていたりする。メーカーもそういう意味じゃ、ちょっと脇が甘いんです。違法品を大量に流通させた後になって、ここをこういう風に改修してくれといった通知を業者のところに送ってたりする。こりゃ一種の隠れリコールじゃないかと思うんですが、その背景には業者側の無知とピアチェックが働かない業界状況があります。業者が不勉強だから、メーカーが間違ったことを書いていても、その通りに設計したり施工したりしちゃうんです。

法令と言うと、わが身を拘束するものとしてしか捉えられず、疎まれがちなのは、江戸以来のわが国の国民性でしょうか。殿がそうおっしゃれば這っても黒豆という。。。理不尽な上意下達を聞いて聞かぬフリをする農民の悪い癖が現代まで続いているような気がします。そういえば税金を喜んで払うという人もわが国にはあまり居ないですね。政治家や行政のお金の使い方にも確かに疑問はありますが。。。

また、法令を学び、適切に運用するのはめんどくさく感じられるらしいんですね。しまいには、「他の皆も”その程度”にやってるんだから俺もそれでいいだろ。」とまで。赤信号みんなで渡れば的な発想です。間違いを指摘すると怒っちゃう人まである。ひどいものです。
太陽光発電業界は、技術的な背景作りよりも、マーケット拡大の方が先行してしまったので、こういった大切なことがなおざりなのだとつくづく思います。マスコミが好意的なのもわが国の太陽光発電の不幸のひとつです。不具合情報に関しても、中々表に出ない。普及が遅くなるといって尻込みしてしまう学界人まであったり。。。

法律の歴史を見ると、法律側にも非があります。条項同士が矛盾しているとか、条項が飛びすぎて使いにくいとか。合理的じゃないとか。制定の背景が怪しげだとか。

しかし、少なくとも現在の、PVに関係する工学系の法規は、結構出来が良くて信頼するに足ります。電気もそうですが、建築工学の方も国際的にみて、風工学とか雪氷工学の成果が良く折り込まれているほうです。どこかの大先生の直観で決まったとか、そういう権威頼みのいい加減な内容じゃなくて、ちゃんとした実験や研究論文から導き出されたものが大多数となってきています。ですから法令の方を信頼して、フィールドに取り込むことをお勧めします。そもそも義務ですし。


そこで今後、これらひとつひとつを解説してみようかと思います。
内線規程とか系統連系規程とかガイドラインとかJISC8955とか検索してここにこられる方も少なくないので。
売りっぱなしの人はどうせこれからも売りっぱなしでしょうし、やらない人はどうせやらないんですけど、ワカラナイだけの人に対してはもう少し手助けが出来るんじゃ無いかと思います。

なお、内線規程は何回も通読した人じゃないと、ここに幾ら詳しく書いても意味がわからないと思います。どう取り扱えば分かりやすくなるのか、これから少しずつ考えてゆこうと思っています。

さて、いつになれば続きを書くことが出来るか。

3月 29, 2008 技術者必読資料 |

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