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2008.04.08

冷蔵庫の話(続き5)

これが最終レポートです。
2007年の8月に結果が出ていたのですが、書かずに放置していました。

この冷蔵庫のスペックは
・235リットル
・23kWh/月(旧JIS公称)
使用状況は、
・年間を通じ、全容積の2~5割詰め込むくらいでしょうか。
我が家には買い溜めという文化が無く、買った日に食う主義なので、ちょうどいい使い勝手です。冬場は、野菜を杉の木箱(自作)に放り込んでいます。気が向けば新聞紙に包みます。そうすれば凍りませんし長持ちします。
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さて検定WHMは、2年間の計測で、755kWhを示していました。
ここからカラ回しの分を引き、計測期間の2年で割ると372kWh/年となります。なんと、最初の予測の6割の消費電力量でした。
※なお、スペックよりも多くの電力を消費しているのは、パッキンがちょっと悪いのと、真夏に氷を作りまくるせいだと勝手に想像しています。この点はちゃんと観察しないのであくまで想像です。

さて新品と比べないとなりません。
ところが新品についての実測データは見つかりません。
試し買いしたくなるのですが、不要なものを買うと後々が困ります。

とりあえず同様の容量の冷蔵庫の新JISカタログスペックを見ると、あれれ、省エネと言われる新型冷蔵庫の方が、ウチの20年モノよりも消費電力が多い。なんと、450~650kWh/年もある。(規格が変わったので単純比較してはいけないのだが、これが本当ならば)買い換えると1.5~2倍も消費電力が増えるじゃないか。

「買い換えると省エネ!」みたいなのは、酷い啓蒙だなぁ。。。
結果からすると、そのように言うNPOの人たちも実測せずに言っていたんじゃないかと思う。国は環境と経済の両立を求めるから、メーカーもそのように振舞ってしまうのか。

この実測と考察から言えるのは、イメージとか宣伝とかで環境を語ったらいけないってことです。それをやる主語が大手メーカーだったり国だったり、有名な業者だったりするとついつい信じてしまいますが、自分で見て考えないと大間違いをやらかします。

慌てて買い換えたりしなくて良かったと思います。
1986年製。もう少し使います。

安全の面はオウンリスクです。
モノは必ず悪くなってゆきます。
経年劣化を原因として事故になったとき、何でもかんでもメーカーを責めたらイカンと思います。使う方にも責任の一端があります。

ただし、イマドキの工業製品は寿命も、故障箇所はおろか修理の仕方も良くわかりません。ブラックボックスが多すぎるのです。修理するにしても筐体やパーツが小さすぎるのです。

かといって国主導で消費者を無知なものとし、いい子いい子して、禁治産者扱いする最近の風潮には全く賛同できません。むしろ、それぞれの製品について、将来どこがどのように壊れるのか、壊れると何が起こるのか、どのような理由でそうなるのか、を啓蒙するほうが有意義では無いでしょうか。
そうすれば我々消費者はどのように(他者が作った)工業製品に向き合えば良いのか、わかるようになります。わざわざ思考停止させることはありません。
現代人は、望むと望まざるとに関わらず人工物と付き合って居ます。
なーんにも考えずに科学技術の恩恵を受けられるようにするパターナリズムも、そりゃ相手によっては結構ですが、度が過ぎると日本一億人が無能になります。

4月 8, 2008 環境・エネルギー |

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