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2008.05.30

住宅PVを最優先に!

本当は、住宅の太陽光発電を応援したいなぁ。。。
僕も、住宅PVをやりたいし。

だけど、食えないから業者はどんどんやめてっちゃう。大抵は本業に戻っちゃう。大抵の人は片手間ですし。そうでなきゃ、新手のマーケティング手法を携えた一発屋の栄枯盛衰を目にするばかりで。

そう言いながらもウチの業務の柱は住宅じゃなくて、PV関係のややこしい設計開発だったり卸販売だったりするわけでして。。。ウチは、FA屋なのか電子屋なのか電気屋なのか。。。
食えては居るし面白いんだけど、このままじゃ日本の未来にとってダメなんだなぁ。
自分のウチが辛うじて食えているというだけじゃ、ダメなんだなぁ。
自分のことはいいから、それよりも人を育てないと。
しかも住宅をちゃんとやれる人を!!

日本の未来、エネルギー戦略を考えると、やはり住宅PV。
いろんな業者が広く取組めるような形であってほしい。
競争結構!!(但し、材料の販売価格じゃなくて中身の競争)

でも、新参者にはとても食えないのが問題。。。
彼らには、縁もないし技術も無いし。。。

すると、ユーザーもメーカーと業者とがWin-WInになって継続性がもたらされないとならないわけだけど、現実は、補助金系のシャブ中系の取り組み、あるいは一発屋ばっかりになっちゃう。これって継続性がないんだよねぇ。メーカーに流動性の悪い預け金を取られるだけで(汗)

一方、FTってのもありますね。事業者向けです。でも、事業者≒企業(大抵は大きな企業)そこそこの資金を持ってますし、社会にアピールしたりするためにPVをやるのはもうあたりまえ。ひょっとすると彼らにとってのPVはポーズに過ぎなかったりする。自腹でPVを導入できない企業はその程度の業績なのだし、補助まで得てPVを導入するってどうなんだろう?国も、これは予算配分が変じゃないか。

僕は日本国民として、日本のエネルギーを考えた時に、住宅の省エネ、創エネをPVを通して、ゆるぎないものにしたいと、と思う。
住宅PVをやらなくちゃと思う。これってベースなんですよ。
いくら日本の太陽光発電ビジネスが割に合わないからといって、外貨稼ぎに集中している場合じゃないな、と思う。

日本のためには、住宅の太陽光発電を一から十までちゃんとやれる、そんな業者を育てたいなぁと思う。今のところうまく行かない。
専業者同士が互いに会おうってったってカネも時間もないし、なぁ。

どうやら、PVって、多くの事業者にとっては、片手間なんですよね。
商品を売るっていう商社機能に留まっているというか。。。

シツコイけど、日本のエネルギーの未来とか電子技術開発のアドバンテージ、建設技術の底上げとか考えるとやっぱり住宅PVが最優先されるべきだと思う。ちゃんとWIn-WInになるような業界の形が要る。その形って、僕にはまだ見えないんだけど。(政治は出来ないだろうな。僕は)

5月 30, 2008 人間的な、あまりにも人間的な | | コメント (2) | トラックバック (0)

2008.05.21

PVグリーン計量法阻止ちょっと待った!

計量法適用もちょっと待った!!
計量法適用阻止もちょっと待ったです!!
技術的なこと、コストのこと、売る側買う側の立場を考えると、オールオアナッシングの議論じゃないんです。
実際に検定済み測定器で比較すると分かりますが、パワコンの積算表示は多いのも少ないほうもあります。機種によっては値が大きく狂ってます。

だから、PVグリーンを買う側のことを考えると、計量法の枠組みはさておき、全く検定なしというのはムチャです。かと言って、売る立場になると、検定メーターの設置費用は、数万円~数十万もかかります。しかも計器損失もあります。接続点が増えることにより事故リスクも増えます。また、計器設置に要する費用差は現地状況に依存するため販売者同士の不公平感も大きいものです。

私はこのような状況を仲裁しWin-WInを目指しために、”ある方法”を提案します。
・PVグリーンを買う立場にしてみれば、真値よりはるかに少ない量を買わされる可能性があるのはたまらない。
・売る方も、より多くのプロフィットを得たいから検定計量器など付けたくない。(①検定器の工事費用は高い,②工事費用には現場ごとのバラツキが非常に大きい)

「ある方法」とは割引制度です。
現状ではパワコン積算表示を基準にやってます。
しかしこれはパワコンの誤差がひどいので商取引として不公正です。買う側にしてみれば、真値より多い場合は構わないが少ないのはたまらない。売る側にしてみれば、精度を追求しても、精度に要する費用は自分持ちかつ多大。
ならば、
・PVグリーン販売者は検定器を設置しない。
かつ
・パワコン積算表示×0.8~0.9くらいを正規量と定めて取引する。
このようにやるのがベストでは無いかと考えています。

それぞれのメリットを整理すると、
PVグリーン販売者側のメリット
・計量器をつけないことによる不要コストの削減。
PVグリーン購入者側のメリット
・ミニマム管理された量が買える。

双方の総コスト対効果を考えると、落ち着きどころはこのあたりになるはずです。
1年前から主張してるのですが、誰も気に止めてくれないので書いて見ました。批判すらないのです。議論が不十分だと感じます。
パワコンメーカにも「パワコン自体に検定が取れないのか」と問い合わたこともありましたが、ロジコストが無駄にかかるのでソリューションとしてうまく行かないとの回答でした。私もそう思います。

5月 21, 2008 問題提起 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.05.16

保守点検はやはり必要だ

朝日新聞に産業技術総合研究所の加藤和彦博士の記事が載っていました。
公の立場から初めて太陽光発電のメンテナンスフリー伝説に一石を投じたものとして大変貴重です。
http://homepage2.nifty.com/domi/jigyougaiyou/c20080515ASAHI.pdf

ここでは、以下語られています。
●加藤博士の日常活動
氏の意思、ユーザーの協力に支えられた、独自の実態調査
●問題提起
太陽光発電は大変高価である。
にも関わらず定期点検など保守に関する意識が浅い。
●裏づけとなる”あるエピソード”
あるユーザー宅で発電量低下が発生。
業者の点検では異常なし
パワコン交換費用35万円の見積だけ業者から送られてきた。
博士が現地を調査するとコネクタ抜けだった。
※既知の調査方法では誤診断する例があることの暗示
●状況認識
メーカや業者が故障や不具合の発見につとめるべき。
しかしながら
・法的義務付けが無い。
・技術者の意識や知識、装備は不足している。
・既知の点検項目も故障の有無を積極的に見つけるには不十分な内容である。
上記背景から、トラブル、事故の未然防止、発見は到底かなわない。
●意見
・確かに、太陽電池は”原理的には”メンテフリーである。
・しかし工業製品としての太陽光発電システムは(これまでの博士の調査では)メンテフリーであるとはいえない。※1
・”システム”はメンテナンスが必要。
・しかし現場での性能把握が困難なことを理由に関係者はメンテナンスを避けていないだろうか。
・行政や業界が、保守点検システムの構築、技術者の育成に積極的に取組むべき。
・設置しておしまいではなく、設置してからがはじまりである。※2

※1
太陽電池原料は、シリコン、いわば石である。だから壊れにくい。
しかし、”石”から有効電力を取り出すには電極形成、配線、電力変換など石ではない技術、素材と関わりあう全体、即ち”システム”が必要。この全体は、”石”より弱い。博士の指す工業製品とは”石”単体でなく”システム”である。
※2
kWという指標に代表されるシステムを設置してもそれは機材の量に過ぎない。kWを発電する最大能力に過ぎない。実際のシステムは、設備規模の大きさで量られるべきものではない。一台の10kWディーゼル発電機を考えてみよう。その生涯に1時間しか運転しなければ10kWhの価値しかない。かたや1kWの発電機が10時間運転したらどうだろう、やはり10kWhと同等である。太陽光発電システムは日射とシステム構成に応じて刻々と発電量が移り変わる。この変動のコントロールはシステムが預かる。太陽光発電システムにとっては、太陽電池そのものの量ではなく、太陽光発電システムが生む発電量がすべてなのである。必要なのは設備規模ではない。その設備の供用期間内に発電する量なのである。

原文は用語の平易に比して非常に難解だが、ここでは二つのことを示唆している。
①メンテナンスによって生産量を伸ばすことの重要性。
②メンテナンス方法を確立することの重要性。

システムに関わる諸氏にとって興味深いのは②だろう。
方法がわからなければ、①はかなわぬからだ。
②について、他のエピソードを別項でご紹介してみたいと思う。

5月 16, 2008 太陽光発電のニュース | | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.05.14

技術情報の公開に関して

例えばパワコン。
部分負荷効率に加えて、Vin何ボルトでそうなのかといったデータが欲しい。
そうでなければ、どうシステムを組もうが同じということになる。
そんなわけ無いでしょ。
ηEU = 0,03η05 + 0,06η10 + 0,13η20+ 0,10η30 + 0,48η50 + 0,20η100

例えばモジュール。
温度係数くらい欲しい。温度を考えなければならないとき、海外のを見てる。
めんどくさいし、合っている保証がない。

例えば架台。
梁の断面情報が欲しい。無ければ、怪しいと決め付けるしかない。
表面処理の情報も欲しい。どのように腐食するかの見当をつけたい。

もっとも有用なのは、どうしたら壊れたかという事例集かもしれない。
同じ失敗を繰り返さないほど、効率的な仕事法は他に無い。
PVを長持ち、よく発電させることを目的にするならば、これが情報公開の第一ステップ。

発電性能がどうのこうのなんてのは、第二ステップ。
既製品でより良いシステムを組もうとしても、情報が少なすぎる。
そして、もっと人材を育てないと。

だが、人材を育てるといったところで、PVの世界は用語統一すらできてなくて、同業者同士の会話もなかなか成り立たない。僕等はいつまで造語をひねりだし続ければ良いのだろう。システム内容をめぐってユーザーと全うに対話するなど、まだまだ先のことだと思われる。

5月 14, 2008 問題提起 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.05.03

再生可能エネルギーの導入拡大についての要望書

平成20年4月28日に八都県市首脳会議が環境大臣、経産大臣宛に要望書を提出しました。
http://www.pref.kanagawa.jp/press/0804/071/youbousyo.pdf

2 太陽光発電や風力発電などが、制約なく受け入れ可能となるよう電力系統の適切な運用を図るとともに、その整備や技術開発を促進すること

上の項目にちょっと期待。

これまでもずっと行政は普及促進の旗振りをしてくれました。
それはボトルネックを解消しようと言うものです。何が普及を阻害するのか、というと決まって太陽電池コストのことでした。住宅用システム一式数百万もかかるのでもう少し安くなれば消費者は導入しやすい、と。今もなお、安くなれば普及するだろう、という観測が一般的です。
だから行政はメーカーとユーザーに莫大な補助金を与えてきたわけです。果たして系統連系太陽光発電システムは、90年代よりも大分安くなりました。しかし、もっと加速的に普及させようとすると、どうも、これだけではうまくいかない。カネの問題だけじゃないらしい。

実際に太陽光発電を設置するとなると、住宅ですら2週間~数ヶ月という期間、そしてこの間、多大な事務手間がかかるのが現状です。システム設計を除くと、その内訳は連系のための技術協議(時にはユーザーと電力会社の利害調整)になります。議題の主たるものは、電圧上昇抑制問題と保護協調問題です。対策するには、電柱を建てるかどうか、トランスを移動するか、新設するかなど大掛かりな話になってきますので、そうそうぱっぱとはやれない。このように、導入拡大への障害は太陽電池コストだけじゃないんですよね。これらは以前からあった問題ですが、太陽電池が随分安くなったので相対的に浮上してきたわけです。

だから、インセンティブを付与して資材コストを下げるという従来のやり方は、もちろん、普及に向けた行動には違いありませんが、部分最適の議論に過ぎないのです。むしろ、こんな風では、他の障害への認識が逆に薄れてしまう弊害が認められる。

八都県市首脳会議は、そういうこともちょっとは気付いてくれたのかな、と思いました。ただ、誰が財源を出すんでしょうね。

それともこれは、複数の分散型電源の同期ロック運転をもう少し簡単にすることを目指しているんでしょうか。

5月 3, 2008 太陽光発電のニュース | | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.05.01

2007年度のまとめ

Bunkatu 今更ナニですが、昨年までのわが国での導入状況についてメモ。(住宅です。単位はkW)
左図のように、一年間に導入される設備容量の合計は、2005年をピークに落ちて来ています。本当は、設備容量など詮議すべきではなく発電量を問わないとならないのですが、統計がないのでよくわかりません。今後は統計が要りますね。CO2削減だなんだかなんだと言って拡販している割に、日本の太陽光発電システム全体が京都議定書でどのくらいのポイントになるか、現状では全く不明です。(←冷静に考えるとずいぶんいい加減なマーケティング・・・)

セル生産量も、長年シャープが世界首位でしたが、昨年ドイツのQcellsに抜かれています。普及拡大を目標に掲げる人々、特に行政関係者はきっと頭を抱えていることでしょう。3/2008のPI誌の表紙などもう、日本人には屈辱的です。相撲のまわしをしたAntonMilner氏が横綱風の浜野氏を踏みつけてガッツポーズを取るというイラストなんですから。そしてQcells is the new No.1とのキャプション。とかく最近のPI誌は下品ですね。その中国タタキ、日本タタキは、悪乗りに近いものがあります。中国人を中国製モジュールの傍に立たせ、ドイツ人をドイツ製モジュールの傍に立たせた写真を撮り、ドイツ人は中国製モジュールを信用しているか?なんていうアンケート結果を掲載したり悪ふざけがひどい。株価操作もしてるんじゃないかと思っちゃう。

久しぶりですが、どのメーカが良いかと言う質問が相変わらず一番多いのでこれもまとめます。
系統連系用太陽電池は三洋。設備容量あたりのyieldが他メーカーの製品よりはるかに大きいのです。モジューリングの間違いによる不具合も非常に少ない。また、モジュールあたりのセル数が多いのでアレイミスマッチになりにくく、電気設計が非常に楽です。太陽電池自体のWp単価は高いのですが、電気設計に要する時間が少なくて済むのは本当に助かります。(※モジュールのセルが多いこと自体は決して良いことではない。あくまで三洋のシステムが一般的業者にも使いやすいということ)

接続箱は三菱。鉄箱なので事故時にも火災が広がらないのが良いですね。部品配置のシンプルさもあって施工・点検・施工のしやすさはナンバーワンです。BLDの放熱もよく出来ています。パッキンがないので工業地域では塵埃の堆積がひどいのがたまに傷ですが、他メーカの出来がひどすぎるので自動的に三菱製がトップになってしまうという感じもします。
インバータも三菱。実測すると分かるのですがその変換効率は、カタログ値よりも優れています。これもそもそも、JISがインバータ性能をきちんと評価できない内容なのが問題なのですが。また彼らの製品は古くからのラインナップを通して故障が少ないのも良いですね。工事もしやすい。一番やりやすい。
架台は、どのメーカーも、純正品はほめられたものではありません。コストダウン圧力がよほどひどいのか、大抵の場合、ミニマムかミニマムすら下回るくらいで出来ているので鉄工所のオヤジや僕が作ったものの方が上等です。また、日本のメーカー品はパラメータが非開示なため、構造計算が出来ないという重大欠陥があります。こんないい加減なものは、売らないで欲しい。ワカランものを買って得する人は居ないのです。
太陽電池の出力ケーブルやコネクタも、太陽電池メーカー純正品は概してほめられたものではありません。強いて言えば、シャープの現行型の7ストランド品でしょうか。あのコネクタは世界中で実績があるベリ銅品です。接触圧と抵抗値の変化が少ないので安心できます。ただし、あれはブーツにクリック感が無いので、素人工事人を連れてゆくと間違いの元になることがあります。また、どのメーカーにも言えるのですが、プレアッセンブリ品は定長なのが困ります。毎日毎日工事をやっているとあっと言う間に、ワンボックス満タンのハギレケーブルが溜まります。無駄ですね。無駄にゴミを出して環境だなんだとほざく矛盾は許しがたいものがあります。業者が必要長をセルフアッセンブリするのが一番です。

こんな感じですかね。しかしこれらは資材の評価に過ぎません。システムにとっては適材適所が肝要なのです。
系統連系のソリューションだと京セラが良くできていると思います。簡単な配列ならば、誰が太陽電池据付をしてもそれほどアタリハズレがありません。メーカーによる技術情報公開、教育活動が丁寧なんですよね。

ただし、電気設計電気工事はどのメーカー製品であっても、販売施工業者のスキルが利いてきます。架台構造もそうです。たたなづく屋根屋根は皆、形状も構造もまるで違うからです。日本の屋根は特にひどいのです。類型化したくても、そうは行かない。ハウスメーカーの独自仕様が幅を利かせているので、全体としてみればひどくバラバラなのです。メーカー純正架台を使える物件は、全物件のうち半分もいきません。

だから、どんなにメーカーが頑張ったとしても、日本の太陽光発電システムは部品の寄せ集めでは済まないでしょう。あくまで建設だということです。

それからですねぇ。ずっと言いたくなかったんですが、メーカーにもう一言。
闇リコールはもう少し減らしてくれませんか?
度重なる隠蔽工作によってメーカーの信用はガタ落ちしています。しかしそれよりも、情報が遅れると重大事故までに対応が間に合わないことに注意すべきです。今のままでは経産省12品目どころじゃないでしょうね。
また、違法行為を減らしてください。社内で、徹底的にメスを入れるべきです。
日本の行政、日本のマスコミがあなた方に好意的だからっていつまでも甘えちゃいけません。これら倫理問題に比べれば、普及などどうでもよろしい。

5月 1, 2008 太陽光発電のニュース | | コメント (1) | トラックバック (0)