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2009.05.17

間違い情報に注意

Wikipediaにも太陽光発電の話があり、劣化についても言及している。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%AA%E9%99%BD%E5%85%89%E7%99%BA%E9%9B%BB
Solar_panel_surface_deteriorationl
”表面が白く劣化した太陽電池パネル、設置後10余年。最下段中央は新品に交換されている。千葉県内にて2009年4月撮影”とのコメント。

ところが笑止なことに、これは劣化を物語る写真ではないのだ。
この機種はカバーガラスにピラミダルな表面を形成しているため観察方向によっては、白く見える。筆者は、これを劣化と勘違いしてしまったらしい。

なお、新品と書いてある部分も別機種の太陽電池が付いているだけ。この部分は、ボール等飛来物によって割れたか、ホットスポットヒーディングによる事故後の対応だろう。
ともかく、この写真からは劣化は確認できないのである。
(実際はあったにしても、だ。)

Wikipediaのこの項目は間違いが少なくない。
以前も明らかな間違いを見つけて私自身が修正をしたことがあるが、いつしか元の誤りの状態に戻されてしまった。(その後他の誰かにより誤記述箇所は削除されたのだが。)
おそらくこのWikiを強引に弄り回す筆者達は記述よりも自己主張をしたいのだろう。自己主張をしたいのならばブログやHPで書けばいいのに。

ともかく、インターネット情報はまだまだ頼りにならないなぁと思う。
ありとあらゆる勘違いを直すために活動してきたこともあったが、最近はもう面倒になってしまった。
何故間違いがはびこるか?
誰も自分自身で現場を見、誰も自分自身で測り、誰も自分自身で考えようとしないのだ。
人から聞いたことをすぐに鵜呑みにしてしまう。
誰も自分の中で教養を育てようとしない。
誰もが楽をしたいのだろうと思う。
情報だけを仕入れ、それを真実と見なすのはとても楽だ。
かくして横着をしたい者とガセネタ提供者の利害はここに一致する。

因みに、劣化は確かにあります。
情報屋に聞くんじゃなしに、現場実測すれば実態がよく分かりますよ。
しかしEVA劣化を除き多くは目視が難しいため、絶縁抵抗測定、IVカーブ取得やIR撮像で判断することになります。
・・・ひどいのだと3年で出力が半分なんてのも見られます。

なお、現行JIS規格やメーカー、METI推奨の方法では、劣化や故障を判断できません。そういう意味で太陽光発電はまだ途上であり、偉大な社会実験と云えます。(しかし科学技術とその産物である人工物は社会実験そのものなのですからヒステリックな全否定はナンセンスですよ)

また、劣化については定義づけが大事です。
性能低下の量と質、両面からの評価が欠かせないでしょう。
そもそもが屋外に据えるものだし人間が作るものなので、単なる汚れや小さな歪みなどを劣化とされてもメーカーは堪らないでしょうね。

5月 17, 2009 弊社からのお知らせ |

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