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2012.04.05

一台のELBへのPCSパラ接続はダメだよ

複数台PCSがある際に、一台のELBにパラ接続する例があるらしい。
でも、これ、ダメだよ。KCL計算をしてみなさいな。一台のPCSに短絡モード故障が起こると、系統からの電流と他方のPCSからの電流が事故点に流入してしまう。火事になっちゃうよ。(第一、過電流=法令違反だってば)
でも、電力検査が通るから構わないと言うヒトもいるらしい。しかし、検査は検査で見た範囲しか安全を保証しない。そもそも、電力会社は、PVについて責任を負うわけでもない。他人の審査に帰属して、自分の誤りを正当化するのは、間違いである。

4月 5, 2012 太陽光発電の技術 |

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コメント

保守性やいろんなことを、考えると個々に設置するのが当たり前だと思いますが。

ELBの定格遮断電流が2500Aで、短絡電流が通常800~2000A程度なので充分遮断できる環境で、他のPCSからの電流が20~50A加算されて流入しても、事故点に流れる電流が2.5%増える程度だと思われます。
それによって火事になるか、ならないかを左右することではないのでは?

投稿: aosams | 2012/04/06 18:05:21

こんにちは!!
後段落でおっしゃること(火災リスク限定的な議論),了解しております.

しかし,ここでは,規範の重要性を述べたかったのです.ミスに厳しく違反に甘い業界現状がPVの事故を拡大させていると私は考えているのです.

もうひとつ技術的に重要な点があります.上では一台のインバータが短絡モード故障したシナリオについてのみ述べましたが,感電保護上も拙いです.一方のPCSだけを遮断した場合に,他方が活線であることを忘れてしまい,感電に至る恐れです.内規でELB二次側に連系することを指定しているのも,感電防止の観点によります.だから,あの条項は,PCS一台の場合の個別論としてではなく,総論として理解しなければなりません.もちろん,aosamsさんが前段落でおっしゃったとおり,運用上もうまくありません.

何事も独立事象だけを考えることが失敗の規模を大きくし,「想定外」を生んでいます.あらゆるシステムには,削ってはならないリダンダンシーがあるはずです.個別にELBを設けるというリダンダンシーは,小事故への誘導行為でもあります.

もちろん,創造性なしでは技術の発展はありません.しかし,規律に対して野放図であることは,危険に過ぎるのです.

投稿: よしどみ | 2012/04/07 19:20:56

こんにちは~

規範の重要性の件、了解です。

ただ、短絡電流、過電流、漏電、それぞれの現象を理解しないで、そう決まっているからそうするでは、業界的に前途多難ですね、だってちょっと変わったパターンの仕事が来ると対応できなくなりますからね。

それと、3KWのPCSが3台あり、ELB30Aを3台取り付けた場合に、その幹線は90A流せるものを要求されたとき、ELB30Aを3台の主幹としてNFB50Aを取り付けて幹線を細く抑えることは可能ですか?
(電力会社によりさまざまだとはおもいますが)

もうひとつ、ELBを、NFBとELB(OC無し)の合わせ技は可能ですか?

投稿: aosams | 2012/04/10 21:03:57


こんにちは!
現象とルールに関する業界誤認,全くおっしゃるとおりで前途多難なんです...それで,あーだこーだとシャウトしているわけです.

次に,NFBによって主幹を抑えるのは,あってますし,やってます.
最後に,組み合わせ技は,もちろんOK!
理屈を理解し,法令を読んでいる方は,めったに間違えません.
そういえば,工事業者のみならず太陽電池メーカーにも間違いが多いのですが,彼ら,まともに関連法規を読んでいないし,現象解析していないんですよね...

投稿: よしどみ | 2012/04/12 11:31:56

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