2012.03.20

説明するということ

外国人と話をしていると、日本人の業者はちっともPVのことを知らないよねぇ。という話になる。頭に来るが、全くその通り。そこで日本の業者の方々に力をつけてもらえるよう、お手伝いしたいのだが、困難が多い。
1.体系的資料が無いということ。
2.やる側に動機が無いということ。
3.分かりやすい説明方法と説明重点が決まっていないということ。

1と2は作戦開始中(もう何年もやってるけど)
3が今困っていること。
わかりやすく説明することも教える側の仕事のうち。業界として、それがまだまだ出来ていない。人々が「分かりやすさ」を言うとき、説明が難しいことを一切省略することで分かりやすさを実現してしまう教師連中が多い(媒概念曖昧誤謬)最悪な説明方法である。これでは学習者はちっとも本質に迫ることが出来ず、僅かな応用が利かない。例えば、市販品の組み合わせによって独立PVを作ることすら手に負えなくなる。
学習者の側にも問題がある。数回でもPVを設置したことがあれば、分かった気になってしまっている。そのような認識にある人に対してセルネットワークや外力計算の話を持ち出すと、彼らは目を白黒させてアレルギーになってしまう。
となると、IVひとつとってみても、オーム法則からじっくりと理解してもらうことになる。しかし、こちらは、人々が何を知っていて何を知らないのかを知らない。つまづきの石も見えていない。また、勉強がどれだけの忍耐を要するのかを、教える側も教わる側も知らない。何かを待つとき、その期日が見えれば人は安心するという。これと同じで何かを身につけるとき、その頑張りに要する時間が見えれば人は忍耐するだろうか。
そうだとしたら、教える側は、人々が何を知らないかをまず調べなければならない。人々が何を知らないかが分かれば用意が出来る。用意が出来れば所要時間が見える。所要時間が見えれば、それを伝えることで学習者は安心し、努力する。
・・・ホントかなぁ???太陽光発電システムは、意外や意外、実は原発にも負けず劣らずの巨大テクノロジー。実務上、これを全部理解する必要は無いのだが、事故にならずにとりあえず動くだけのものを作るにも、膨大な知識を必要とする。実は、説明困難の本質は、「PVシステムそのものが大量の知識を要求する現実」が軽んじられてきたことにあるのかもしれない。

3月 20, 2012 開発・具体的な取り組み | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.01.09

データフォーマット一本化ビジネス(あるいは産業政策)は?

いつも思うことだけれど、設計データと製造データを別進行させるのはどうにかならないか。
CADがあって、CAMがあるなんてめんどくさい。
作る際には外注に頼むからいいんだ、という鈍感な人も居るだろう。
データコンバータでなんとかせい、という輩も居るだろう。
しかし、この問題に正面から向き合わないと、後々のデータ管理すらも二重管理となってしまう。
未来永劫、同一物に関するデータが二つ以上つきまとうのだ。全工程からすると無駄に過ぎる。

しかもこの二重データは全ての分野に関わっている。PCBもシミュレータも建築も板金も、全部そう。
もしもデータ構造が一本化すれば、全世界的に生産性があがると思うのは僕だけだろうか。

※そういえば太陽電池屋はこの問題に疎い。第一、メーカーからは紙提供が多い。(真っ黒けで読めやしない。寸法の入った仕様書をファックスで送る馬鹿者すら居る)その太陽電池を設計折込しようとすると、現物を買って測量してトレースしなければならない。この経費はいつも工事費よりも重い。運よくDXFを貰えてもCAD依存性が高くてうまくファイルコンバートできないことが多い。(彼らはユーザーがどのようなデータ形式を必要としているのかまったく知らないか、ユーザーニーズがまったくみえないほどに愚かなのだ!!)
一方の分電盤メーカーや建材メーカーは凄い。彼らの提供するデータはどのようなフォーマットにもコンバートできるデータ形式を備えている。先日DCDCコンバータのDXFをDLして驚いた。そのDXFのレベルは分電盤メーカー並だ。太陽電池メーカーも見習って欲しい。まぁ太陽電池メーカーは製品を売るつもりが全然無いからユーザーにコストを負担させようとしているのかもしれないけどね。いつもながらこの業界の閉鎖性には開いた口がふさがらない。
・・・われながら、もう10年も同じこと言ってるなぁ。

1月 9, 2012 開発・具体的な取り組み | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.12.30

チャンネルの切り替え

久しぶりに電子回路を書いていたらエンジンが掛かるのに時間がかかってしまった。構造モードに切り替えたり、法律モードやら英語モードやら論文精読モードやらとPV屋はチャンネルを切り替えるのに忙しい。こうやって広く浅くやっているうちに歳を取っちゃうんだなぁ。

今年ももうお仕舞い。
人に教えることに時間を使っているうちに、自分はあまり勉強が出来なかった。
それでも、後輩を作るのが夢だから来年も頑張るべし。
でも、労力に見合わない仕事だし、PVの仕事人って増えるのかしらん。

12月 30, 2011 開発・具体的な取り組み | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.12.23

システム動作をどう説明するか。

業歴が長いせいか、最近あちらこちらの講演に駆り出されて、初心者向けに専門的な話をしている。
いつも悩むのがPVの動作の説明方法。いきなりIVカーブやダイオード特性を持ち出すと、ワケが分からなくなるらしい。それで、オーム法則から積み上げることを試行している。

するとまぁ、これはこれで、電流とは何か、電圧とは何かの定義付けからはじまって大掛かりになる。日本のPV関係者は理系も文系もなく、様々なので根っこからはじめざるを得ない。しかし、小学校~中学校に習ったことを、誰もが理解しているとは言えない。理系屋は、算数理科を忘れた文系屋をバカにするけど、そういうものじゃないだろう。今使わないことなど、忘れてしまうのだ。現代社会での職は、あるセクションを担うことになってしまっているから、誰だって今やらないことはどんどん忘れる。職業人としての社会人には、実際、知識や教養の幅よりも、深化の方が求められている気がする。

だから、電圧電流とか、忘れてしまっている人に対し「あんたなぁ、それって、子供の頃にならっただろ!!」といきなり怒るのではなく、思いやりを持って、順を追って説明することが大事だと思う。

しかし、初めからの説明はかなりめんどくさい。本題に入るのが遅くて、自分はもちろん、聴く側の、特に理系実務者の誰もがいらついてしまう。何かうまい方法が無いかなぁと思案していたら、結局、独立型から系統連系の発明までの技術方式を歴史的推移として話すのが良いのではないかという結論に至った。

ダイレクト負荷駆動、蓄電池バッファ、そして系統連系。
思い切ってこれを歴史軸、発展軸として取り扱ってしまう。本当はそうじゃないし、アプリケーションに応じて技術方式を使わける現実があるのだけれど、あえてそう決めつけてしまうことで理解を助ける。こんな感じか。

独立型では、シャント制御かシリーズ制御か、いずれかの方法で投げ捨てを行い、負荷抵抗とPVIVの交点を一致させないとならない。

昼夜を問わず連続運転をしたい負荷が出てきたら蓄電池をバッファとして使う。しかし、これではPVから得ることができる電力は、いつも最適動作点と乖離し、損が多いから系統連系という発想に至る。技術方式としては発電機のパラランだ。

だけどこれも変動を受け入れるのは、あくまでも系統側なんだよ。。。系統連系の発明によって、発生電力、負荷電力の変動幅吸収という厄介な面は、全部外にあずけられてしまった。しかも知らず、電力系統に負担をかけている。やっぱり電力会社をまるで仮想敵とみなすPV関係者のあのやり方は、問題が多い。
何か、もう少し両者が歩み寄る方法がないものか。

ありゃりゃ、だいぶ話題がずれてしまった。

12月 23, 2009 開発・具体的な取り組み | | コメント (1) | トラックバック (0)

2009.12.18

何がわからないのか、少しわかった。

長年PVをやっていると、このご時世、問い合わせが沢山ある。
昨今のバブルで大変なことになっている。
誰が大変かって、答える側がだ。
なにしろ、彼らが寄越す質問そのものががひどいことになっている。
何がひどいかって、問い合わせの仕方がひどい。
問い合わせをしてくるユーザー自身、業者自身、自分が何をしたいのかわかっていないのだ。
話を聞く僕の側からすると、彼(あるいは彼女)が偉くなりたいのだか、儲けたいのだか、その違いすら見えない。
これでは、答える側は、モノゴトの定義と確認から積み上げてゆかないとならない。

日本人の問い合わせは特にひどい。
彼らの問いは、外国人からのそれと比べると、いつも茫洋としている。

電気設計もしたことがない癖に、どうやってPVシステムを組むのか、とか。
太陽電池モジュール設計もしたことがない癖に、どうすれば信頼性が上がるのか、とか。
構造設計すらできない癖に、いつの間にかシステム案と見積が出来ていて、このプロジェクト、助けてくれ、とか。
仕事を呉れ、とか。(←工事屋に多い)

端的で大きすぎる質問は意味をなさない。
知識も経験も無い者がそんな問いを発するのは無益だ。
せめて、何をしたいのか、いくらの銭を投入可能かを意思表示しないと前に進まないのだよ。
オーナ候補の意識も滅茶苦茶だ。
見積を呉れなんて簡単に言うけれども、必要な費用は、目的と概要設計次第で桁の単位で違ってくるのだ。
しかも、設計の手間は工事どころではない。
今では、システム総コストに比べて太陽電池がタダ同然になってしまった。
もはや設計の方が重いのだ。とても無償見積もりなんかできない。
見積もりしてくれ、なんて電話一本。もうこういう問い方は無理だな。
状況はすっかり変わってしまったのだ。

連日お粗末な問い合わせが来るので、日本人のモラルだけが特別に低いのかと頭を悩ませたこともあった。
しかし、自分の小さな愛国心からは、そうは思いたくない。無邪気なだけだと思いたい。

しかし、背景をよくよく調べてみると、どうやらホントに無邪気なだけの日本人。
インターネットや本には邦文が無いのだよ。
太陽光発電どころか、丁寧に書かれたオーム法則の本もないし、力学本も無い。
蓄電池だって、ちょっと使えるのは、旧GSが書いてくれたあの本くらいなのだ。
しかも、あれは初学者には難しすぎるだろう。
PVに関する法務指南書もゼロ。
これではたとえ大卒、院卒レベルの工学知識を持っていても違法モノしか作れない。
この状況、初学者にはあまりにも辛くないか??
(不思議なことに何故かマーケット概況情報だけはありふれているが)
何かをやってみようと思っても英語漬けにならないと何もはじまらないようにすら感じる。

どうやら彼らは、邦文で知りうる限りの範囲で、尋ねているのだ。

そういうことがわかってきたのも、EU、豪州やドイツ、アメリカや台湾、韓国の技術資料を集めだしてからのこと。ご存知の通り、今じゃ、洋書が簡単に手に入る。漢文(繁体、簡体も)なんとか入手できる。
片っ端から読破するのにもう何百万も使い、もう何年もかかってしまったよ。
おかげで、日本の置かれている状況が本当によくわかってきた。

この国は、長年、教育活動をおざなりにしてきてしまったんだなぁ。。。
せっかく良い製品があっても使う方法を知る人が少ないんだもの。

この数年悩んでいたことが、なんとその程度のことだったと、つい最近になってはっきりと分かった。
じゃ、これからどうしようか。
それはこれからのお楽しみ&苦しみ。

少なくとも僕は、メーカーに預けておけば安泰というMETIのフィーリングには大反対である。
韓国や台湾がPVをスタートしたときにも、最初に大いに手助けしてやったのはドイツの方が多い(と感じる)
発電素子とモジューリングの先駆者である日本人が何故か外に出ないのは、システムに関する技術力が無いからだ。この状況は、今からでも修正しないとならない。

日本市場は商社(訪問販売含む)から始まってしまったので、業者や消費者がPVのことをなんにも知らないのは、ある意味仕方ない。
でもそれも、今からでも、遅れていても、なんとかしたいではないか。

12月 18, 2009 開発・具体的な取り組み | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.04.28

台湾の光電・半導体設備産業協会で話してきました。

今更ながらの報告です。
先先週、協会に請われて台湾で話してきました。
お誘いくださった段階では、勘違いじゃないかと思いました。
日本でのシステムへの無関心、そして彼の国の輸出一辺倒とも思われる業界状況を思うと、システム専門の私の話など、興味があるわけがありません。

私が出来るのは、Design for PVsystemですよ、本当に合ってますか?
通訳の女性とそんなやり取りをしたが、彼女はそれで良いという。

半信半疑ながら準備をし、飛行機に乗り、会場に行き、4h話しました。
内容は、太陽電池設計の失敗例と構造設計の失敗例です。
そしてその分析です。
若い国、若い事業者には失敗例が一番有用だと考えたからです。
具体例を絞り込み、逆バイアスと発熱、アレイ転倒を主題としました。
前者はデバイス効率主義のもたらす弊害として、後者は無設計の結果として話しました。

驚くなかれ、大変な反響でした。
質問も鋭いものばかりです。
1.アレイ後端にかかる風圧力はどのように転倒モーメントに換算するべきか。
2.薄膜太陽電池のPEバイアスはどのようにすべきか。
3.ジャンクションボックスのポッティングは必要か否か。
4.耐積雪荷重は何Paにするのが理想的か。
5.レギュレーションにおけるミニマムデザインはどの程度の供用期間を意味する?

わたしの精一杯の答えは次の通り。
1.オーバーターンヒンジと背面重心の差をLとせよ。簡単のため真ん中で良い。また充実率を考慮せよ。
2.積層の順序による。NREL論文や雑誌を参照せよ。
3.少なくとも検査には邪魔。どうあるべきかまでは踏み込めない。
4.量産ラインを高品質化したら国際競争に太刀打ちできない。
むしろインストール環境毎に小ロット高品質品を製造する小規模メーカーが現れることを期待する。
5.10~15年と思われる。(私の経験では)そのモジューリング設計がおかしいかどうかは5年で目視可能なほどになる。

これらは私自身長年悩み、実験し、答えを得ているものです。
少し深くPVをやっていれば、誰もが同じことに悩むのですね。

聞くと台湾は数年以内に内国普及を加速させるという。
だから、ああも一生懸命だったのか。

日本は大丈夫ですか。
普及促進の旗振りばかりで、なかなか良い議論になりません。
どう設置するか、後々のリスクをどのように最小化するか、ミニマムデザインはどうあるべきか。リスクとは何か、国土計画との整合は?
そういった議論の場が我が国に育たないことに焦りを感じます。

この場を借りて、レジュメ翻訳と講演通訳に奮闘してくださった林琪華さん、そしてお招き下さった協会の方に深く感謝申し上げます。

4月 28, 2009 開発・具体的な取り組み | | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.03.14

電子ジャーナル社の講演

電子ジャーナル社主宰により、太陽光発電システムの講演をしました。

太陽光発電システムを考えるに当たっては、太陽電池とかインバータ、といったモノ(資材)と設計や工事といったコト(建設)の両方を考える必要があります。また社会的要請、マーケットの事情、政策、国際的状況といった要素も加味しないと片手落ちになります。話すべきことの量は著しく多かったです。

一日でまとめるには強引過ぎる気もしましたが、今後取組むべきことの入り口や糸口は示すことが出来たつもりで居ます。

特にシツコクお話したのは、太陽光発電システムに思いのほか不具合や事故が多いという事実です。

実際に色々な現場を見て回ると、太陽光発電アレイ自体の安全も充分ではないことが多い。
何の策もないままに物販的普及だけを急いでいたら、わが国は、社会ストックとならない脆弱な太陽光発電をこれからもばらまいてしまう。ゴミをあふれさせてしまう。
だから我々は、目的を持った太陽光発電を、きちんとした計画を持って、的確な設計を通じてインストールする必要がある。

上のように観念的に捉えるとなにやら簡単に見えますが、太陽光発電の計画や設計は、実際に取組むと実に厄介。難しいとかそういう理由だけではありません。設計者にとって、資材のパラメータが不明なのです。インバータの部分効率とか太陽電池の温度係数とか架台の断面二次モーメントや寸法といった基本情報がメーカーから公開されていないので、現状ではいちいち試買し、実測した上で最適設計を検討するという大変な手数を要しています。メーカが同業他社やパクリ業者を警戒する気持ちはわかりますが、ちゃんと細かな性能を開示しないと、ホンモノの職能者は育たないでしょう。そして肝心なのは、このようなけち臭いことでは、国益を損なう、ということです。
世界規模で広まる系統連系の世界でアジアに出てきているのは、欧州、特にドイツの会社ではありませんか。
独立型システムの技術者は太陽電池メーカ内ですら不在になりかけているではありませんか。
本当にこのままで良いのですか?

また、この業界は極端なまでの職能者不足です。日本は特にひどい。
外国語で言えば、インテグレータが居ない。外国にはシステムを適切に納品するための一連のプロセスを預かる、強力なリーダが居ます。彼らは金融や企画も得意だけど、実行するだけの技術力を持っています。
日本にはそれがないから、太陽電池単体の効率やプライスばかり気にして、システムとしてそれが組みあがった後のことが顧みられない。
ユーザーは発電設備ではなく発電量が欲しいんじゃないでしょうか。そしてそれに付随する価値と喜びと。

売る人は過剰気味。
買いたい人はだんだんと増えてきました。
しかし、やる人が居ないのです。
工事は下請に伝票流ししてそれでオシマイ。
設計は無設計。
いつまでもこのままで良いはずが無いでしょう。

今後は太陽光発電システムをスムーズに導入するための社会的基盤整備が必要です。

・日影や電圧上昇問題による機能低下からシステムを救済する法令整備。
・合法だが脆弱なシステム、非合法だがデファクトスタンダードといった法令の矛盾の整理整頓。
・技術者、インテグレータの育成
・太陽光発電システム価値の確立

この業界では、(明に暗に)メーカーとか業者とかユーザーとか学界とか行政といった立場からの発言がしばしばなされますが、換言すればこれは「俺は俺は」といった我利我利でしょう。一昔前みたいに垣根を越えた交流によって現状を乗り越えることは出来ないでしょうか。

私の講演はどちらか言えば気が滅入る話ばかりだったと思います。
しかし見てみぬフリや予定調和ばかりでは世の中はダメになってしまいます。
現状を真直ぐ見つめ、さらに案を練り想を構え実行してこそ、人間は肩で風切って堂々と前にすすめます。やったあとはちゃんと答え合わせをしてさらに信念を強める。誤っていればやり直す。
そんな太陽光発電業界に、私はしたい。

3月 14, 2008 開発・具体的な取り組み | | コメント (2) | トラックバック (0)

2007.04.07

PV用耐候PF管の発売

Pfd 既に多数の関係者に猛然と御案内(スパムメール?電話勧誘?訪問販売?)しましたが、ここにも掲載します。

この度、愚生の100万kWの悲願のうち500wがかないました。2年前から古河電工様と取組んでいた「太陽光発電用PF管」の開発が完了し商業化しました。以下URLに私のプレゼンテーションをアップロードしています。お手数ですが下記URLを開いた上で、各ファイルを右クリック&ダウンロードしてご覧下さい。
http://www.tekipaki.jp/~pvshop/furukawa/

<表示されるファイル名と内容>
●PFD brochure.pdf     カタログです。
●pfd_env.pdf          耐候性データです。
●pfd_presen.pdf       愚生のプレゼンテーションです。

メーカー様にあっては施工指導の際にこれを推奨することを強く希望いたします。
また太陽光発電にかかわる業者様はこれを選定することを強くお勧めします。
プレゼンテーションをご覧いただくとお分かりいただけると思いますが、そもそもPF管にケチをすること自体がとんでもなく馬鹿げたコストカットなのです。(昔はこんなケチは誰もしなかった。内容を問わずに普及だけを急いだ弊害ですね)

愚生のリサーチによると、従来は、古河の灰色のPFDしか長寿命なものがありませんでした。今回黒色を作ったことでさらに寿命が伸びた上、暗色の屋根上の外観も美しくなりました。皆で使ってゆきましょう!!!

<裏話>
実は、ここまで辿りつくのに10年かかりました。
同社は巨人ゆえ相手にしてくれるとはつゆ思わず、長年某社さんばかりに声をかけていたのです。何のことは無い、相談したら僅か数ヶ月で試作してくださいました。その後2年の耐候テストを経て今回の商業化に至ります。
試作時のレビューはこちら。
http://pv.way-nifty.com/pv/2005/11/pf_a359.html

<補遺>
この黒色PFDだけが推奨されるという見方は間違いです。施主さんのために屋根色との兼ね合いを配慮してあげましょう。当社では、古河電工製の灰色PFDおよび白色PFDもその耐候性を確認しています。他メーカー品も色々試しましたが、経年後の様子を見ますと同社のPFDが圧倒的に耐久性が良いようです。(やや割高ですが、チープなモノを使って早期に問題を起こし、それを繰り返すよりもはるかに安く付く)

<FAQ>
Q1:吉富は儲かるの?
A1:儲かりません。
Q2:どこで買うの?
A2:電材屋で買うことが出来ます(もう発売しています)
Q3:耐候性のポイントは?
A3:ポリオレフィンとPVCの複層です。外装がPVCなので安定的です。屋根上の厳しい環境を考慮しさらに耐候性を配慮した調合となっています。(通常の加速試験は10年相当ですが、これは30年相当を実施し充分な耐久性を確認済み)

古河電工さん、ありがとうございます。今後ともよろしくお願い申し上げます。

※たまに「資料を使っても良いか?」というお問い合わせがありますが、ご自由にどうぞ。内容にご賛同であれば、貴社の名前を加えれば良いでしょう。ただし法務上、著作権問題が残りますので、一応ご連絡いただいてチェックさせていただければ貴社にとっても安心かと思います。是非、ご一緒に推進しましょう!!
たまに公取委に捕まるような不正をされている方もあるようですが、内容に関して非難がある際はその旨、正々堂々とお伝え下さい。理論で勝負しましょう♪(もちろん、批判はWelcomeです。しかし非論理的な行動には徹底批判を返してあげます)・・・以上2007/8/5追記

4月 7, 2007 開発・具体的な取り組み | | コメント (2) | トラックバック (0)

2007.03.05

電圧問題対策②

エラーの原因がいくつかわかった。
最初はスクリプトがヘタクソなせいやWinの素性がそもそも不安定だからだと思ってエラー処理を頑張っていたが。。。そればかりではなかった。

・USB-Dsub9ピンは、ハンドシェークにイタズラをする。
→XonXoffに設定していたものが、いつの間にか無しになっていたりする。。。。
・USB-Dsub9ピンは、他にもイタズラをする。
→他機器でもトラブル多数。

ということは、Dsub9ピンのボードが載っている大昔のデスクトップパソコンの残骸でも使えってことだろうか??
エラーのたびにリブートのバッチを叩いていたら、ノートパソコンの寿命が短くなりそうですな。USBハードウェア開発をする根性は無し。他メーカー製を漁ってみることにする。

3月 5, 2007 開発・具体的な取り組み | | コメント (0) | トラックバック (1)

2007.03.01

電圧問題対策①

久しぶりに更新。
Dscn0345電圧問題を予め予測し契約前に適切なアクションをおこせぬかと徹底追及している。
従来は、ロガーを設置してこのデーターを取得&解析した上で商売上の契約をしていた。
しかしこの方法だと、

①ロガー設置の日
②ロガー回収の日
③分析&提案の日

と最低でも現地3往復になってしまう。
この経費はPV設置希望者が負担するか、僕らの給料を使うしか方法が無い。

それで、もうひと手間減らせないかと考えた。ロガー回収の手間はWEBサーバーの活用で対処できそうだ。これが成功すれば、
①ロガー設置の日
③分析結果を基にした提案
の2往復で済む。

そのためには、PCへの自動ログ&ftpを開発すれば良い。プログラム素人の私には膨大な時間がかかったが、なんとか当社サーバーに自動アップロードすることが出来た。このシステムによって②のロガー回収の手間が無くなる。
事後の電圧問題を嘆いたり現場何十往復とするのも仕方ないのかもしれないが、事前に対処すれば無駄な経費が大幅に省ける。(最初から何も考えないとか諦めて何もしない、という案は当社は受け入れない)

Dscn0346一番上の写真左側が本体。PCカードに記録してくれるから現場に3回行くつもりならこれでも良い。また、パソコンがあればRS232経由でデーターを取得できる。
この機種の場合、センサーは左の写真のように波形を生出力するヤツで良い。


さらにこのデーターをLAN&FTPでサーバーにアップロードする。この部分が今回の開発のポイント。
デザインとかは凝らない。毎日のCSVデータが取得できるのはもちろんのこと、WEB画面を通じたデーターソートくらいは出来る。

取り組みにあたっては、簡単なスクリプトを書く程度だろうとナメていたが、いざ始めたら意外にもやるべきことが大量であることに気付いた。結果、この程度ですらたっぷり2ヶ月もかかってしまった。。。Weblog1

それでもなお、設置希望者のところにインターネット環境やLANが必要、というネックがある。試みに設置希望者にロガー本体を郵送してもらったこともあるが、気の利かない人や不器用な人だと事故をやってしまいそうだし、あまりスマートではない。いつかもっと良い方法を見つけたい。

<仕組み>
RS232経由でデーター取得。スクリプトからトリガをかける。
CSVに書き込んだデーターはローカルに自動保存。
数分おきにサーバーにFTP。
FTPしたCSVはデーターバインドを経由してHTMLできまぐれ観察。
生データーもサーバーに残るのでこれを分析することになる。

<細かいこと>
残念ながらWIN環境。安定性が不安なので、毎晩タスクから自動再起動バッチを叩く。
再起動後はスタートアップが自動でバッチを叩き、これがWHSのファイルを叩く。WHSはプログラムのエグゼックファイルを叩く。情けないのは、RS232の通信には市販ソフトを用いているためこれをSendKeysで制御している点。
また、計測器の設定(何十何百種類とある)を自動化するために、これも別スクリプトから計測器に設定信号を自動的に送っている。
結構ややこしい。

3月 1, 2007 開発・具体的な取り組み | | コメント (2) | トラックバック (0)